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パフューム・ある人殺しの物語はラストが圧巻!ネタバレと感想

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perfume

奴隷出身で匂いフェチの男による、究極の香水作りのために女性を殺し続ける連続殺人劇を描いたシュールな作品。終始、匂いにこだわったストーリーと演出が一環していて分かりやすく、世界中の人々に受ける内容。66点(100点満点)

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パフュームある人殺しの物語のあらすじ

18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが……。

シネマトゥディより

読者のえむさんのリクエストです。ありがとうございます。

パフュームある人殺しの物語の感想

ラン・ローラ・ラン」、「クラウドアトラス」などのトム・ティクヴァ監督による西洋時代劇で、世界中で大ヒットした小説の映画版です。

奴隷として育ち、生まれながら飛びぬけた嗅覚を持つ主人公が香水屋で働くことになったことをきっかけにどんなものの匂いも保存したいと思うようになり、やがて女性の体臭を再現するために次々と街の若い女性たちを殺していく、という物語です。

リアリティーはないんですが、フィクションとして、西洋のおとぎ話として、楽しんで見られる映画ですね。主人公の嗅覚が優れている、といっても、ただ単に鼻が利くといったレベルではなく、何キロ先でどんな人が何をやっているかまで匂いで分かってしまうほどのレベルです。

そんなに鼻が良かったらむしろ複数の臭いが混ざり合って何がなんだか分からなくなるんじゃないの、と思いたくもなるんですが、主人公には超人的な嗅ぎわけ能力があるらしく、それゆえに作ったこともない香水でも難なく作れてしまう、という設定になっています。

あれは日々香水を研究している調香師からすればふざんけじゃねえ、といいたくなる設定でしょうね。そんな簡単にいい香水が作れてたまるもんか、と。香水作りおいて鼻がいいのは確かに必須能力でしょうが、それだけで成り立つほど簡単なものじゃないですからね。

それはさておき、主人公の華奢で、貧相で、でもよく見ると美男子で、といったあのなんともいえない怪しい雰囲気はストーリーに上手くはまっていました。僕は匂いフェチの男と聞くと、禿げてて油ギトギトで小太りでめがねをかけてる男をイメージしてしまいます。いわゆる日本のオタクみたいな。

でももしかしたら西洋人からすると変質者ってむしろこの主人公のようなイメージなのかもしれませんね。ハリウッド映画の連続殺人鬼とかサイコパスって大抵痩せ型の白人男だったりしますもんね。

終盤、主人公の男はそれこそ何十人という女性を殺害していき、街中が大騒ぎになり、やがて逮捕されます。しかし逮捕される頃には究極の香水を完成させ、処刑台に上がるときに自分の身体に振りかけていきます。すると民衆たちはそのあまりの官能的な香りにメロメロになってしまい、彼を神だと拝みだし、近くにいる人たちと誰構わずやり始める、という圧巻のクライマックスが待っていました。

あのシーンはビジュアル的にも、ストーリーのオチ的にもあまりにもよくできたクライマックスでしたね。あんな香水が売ってたらぜひ買いたいもんです。男なら「ああなんか暇だなあ、道を歩く美女たちがみんな裸になって『ねえねえ、私としませんか?』とでも言ってくれば面白いのになあ」といった馬鹿な想像を一度や二度は膨らませたことがあるはずです。

まさにそういった想像を映像で再現してくれたことが素直に嬉しかったです。あの場所を貸しきって、あれだけの人数を集めるのも大変ですが、あのシーンを撮るために安いギャラで何時間も素っ裸で頑張ったエキストラさんたちも大変だったでしょう。

エキストラさんたちの救いはあのシーンが芸術的に描かれていたことじゃないでしょうか。僕的にはゴリゴリの生々しい場面にしてもらいたかったんですが、それだと堅物の視聴者から苦情が来るんでしょうね。

ただ、あの圧巻のクライマックスにもおかしな点がありましたね。だって鼻がいいのは主人公だけで、一般市民は普通なんだから、あんなにあの香水の香りが広範囲に届くはずないんですよ。あれは主人公が香水のグラスを持って民衆たちの周りを徘徊していって、「ほらこの匂いを嗅げ、いい香りだろ? じゃあさっさと服を脱げって」って言うぐらいだったら、もっとリアリティーが生まれていたことでしょう。

なんでこれから処刑台に上がる男があんなに綺麗な服を着させてもらっているのかも理解できませんでした。なによりあれだけの威力のある香水を作ったところで、主人公が一度もまともに女性にありつけず人生を終えていくっていうのが皮肉でしたね。

コメント

  1. より:

    綺麗な服を着ている理由
    処刑台に行く前の牢屋のようなところで、主人公が香水の瓶を開け、それを嗅いだ人達が主人公を崇め着せたと私は解釈しました。
    (鎖をはずせのシーン)

  2. より:

    こういうの書くのやめたほうがいいんじゃないのかねぇ。
    内容をまともに理解できてないし、文才もない。
    ホントにちゃんと見て考えた??ってレベルの理解力と、中学生の読書感想文レベルの文章。
    他の作品についても同様。

  3. きのこ食べすぎ より:

    色々と粗はあるんだけれど、観ていて爽快感あるのは、物語のプロットが週刊少年ジャンプや往年の香港カンフー映画みたいな感じだからではないかと思います。
    「無力な少年が師と出会い、修行を通じて己の隠れた才を引き出し強大な敵を倒す」みたいな。
    まあ、主人公は偏執的なシリアルキラーだから、ある意味「闇のベストキッド」みたいな映画でしたね。

  4. アオヤンマ より:

    予告を目にし、主役がムカつくから見ることなしでしたが、
    へえー、最後だけ観てみよう。
    と思いました。