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シンプル・シモンはいい人映画、感想とネタバレと評価

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アスペルガー症候群をネタにしたリアリティーのかけらもないロマンチックコメディー。テンポが悪く、登場人物のスウェーデン人たちがみんなお行儀のいい人たちばかりで、美化されまくっていて見ていて全く張り合いのない腑抜け映画。30点(100点満点)

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シンプル・シモンのあらすじ

気に触ることがあると、ロケットに見立てたドラム缶にこもって、宇宙へと飛び立つ想像にふけるアスペルガー症候群のシモン(ビル・スカルスガルド)。そんなシモンを理解する兄のサム(マルティン・ヴァルストロム)は、恋人フリーダ(ソフィ・ハミルトン)と暮らす新居に彼を迎え入れて共同生活を送ることに。しかし、遠慮せずに自分の生活ペースを事細かく守ろうとするシモンに嫌気が差したフリーダが出ていってしまう。落ち込むサムの姿に心を痛めたシモンは、彼にぴったりでパーフェクトな恋人を探し出そうとする。

シネマトゥディより

読者のランチさんのリクエストです。ありがとうございます。ランチさんには「映画だけじゃなく、世の中の事とかもぶった切って欲しい」といったリクエストまでいただきました。自分的には時事ネタなんかなよりは人生相談とかのほうが面白くなりそうな気がしますがどうでしょうか。相談者に対して容赦なくボロ糞にいうみたいなやつね。まあ、物好きな人がいたら相談いつでも待ってます。

シンプル・シモンの感想と評価

基本的にアスペルガー症候群に悩むシモンに対して理解力があって、いい人しか出てこない、愛情溢れる温かい物語です。ただ、僕にはこういう映画は通じません。「いい人」っていう言葉はそもそもそれ以外に褒めることがない人に使う言葉です。侮辱だと思ってもいいかもしれません。僕なら怒りますよ、こんな言葉をかけられたら。

多くの場合「いい人」=「つまらない人」と言い換えることもできるでしょう。周囲からよく言われている人はそれに気づいたほうがいいです。つまりつまらない人たちばかりが出てくる映画だなあというのが正直な感想です。みんなお行儀が良くて、どんな状況にいても悪意がないみたいな、そんな世界ありますか?

一番リアリティーがあったのは彼女がシモンの生活習慣にイライラして、サムと別れた下りです。さすがに行為の最中に部屋に入ってきたり、シャワー浴びてるときにバスルームに入ってきたり、深夜にドラム叩かれたら出て行くでしょ。家族はそれが当たり前でずっと来たからいいけど、彼女は他人だから我慢ができないのは無理もないです。

それ以外のシーンは全てちゃんちゃらおかしいSFの世界の話でした。シモンは嫌なことがあるとドラム缶に入って出てこなくなるほどコミュニケーションに問題があるのに、なんで兄貴の彼女を探しにいくときは平気で道行く見知らぬ女の子に声をかけることができるのでしょうか。女の子たちも女の子たちでみんな真面目に答えてるのがバカバカしかったですね。気持ち悪がるぐらいがちょうどよかったのにそこでもやっぱりみんな「いい人」なんです。

そしてこの映画の登場人物の中でも最優秀「いい人」はイェニファーです。彼女は美人で、ノリが良く、明るく、ユーモア溢れ、見知らぬシモンにいきなり顔をビンタされても、友達になってあげるほどの心優しい女です。それもシャワーを浴びながら、オーブンで美味しそうな料理を作ってしまうほど手際もよく、彼氏から振られるとベランダにそっと行って、一人で静かに涙を流したりする可愛らしさまで兼ね備えています。

ここで質問です。そんな女を世の中の誰が放っておきますか? イェニファーのような女はモテてモテてしょうがなくて、サムなんかとデートしている暇なんて絶対ないはずです。

コメント

  1. はるか より:

    この映画見ていてイライラが止まらなかったのにレビューサイト見たら高評価が多くてさらにイライラしてたんですけど、バッサリ文句言ってくれてスッキリしました! ありがとうございます。