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ラスト・ベガスは痛い老人映画!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

last-vegas

お爺ちゃん俳優たちが繰り広げる、恥ずかしくて、痛すぎるドタバタコメディー友情映画。

マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クラインといったキャスティングだけで勝負している、「エクスペンダブルズ」と同列における低レベル映画で、ターゲットが第三世代の人たちなのか、若者なのかはっきりしない的外れな一本。15点(100点満点)

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ラスト・ベガスのあらすじ

58年来の親友同士であるビリー(マイケル・ダグラス)とパディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチー(モーガン・フリーマン)とサム(ケヴィン・クライン)。彼らの中で唯一独身のビリーが年下の恋人と結婚することになり、仲間たちがラスベガスに集結する。独身最後のバカ騒ぎとばかりにアーチーらが盛り上がる中、パディだけがしかめ面をしていた。

シネマトゥディより

ラスト・ベガスの感想

ジョン・タートルトーブ監督による、うんざりしてくる映画。「くっだらねえぇ」って心の奥底から声が出てきます。最近本当に「お爺ちゃんたちも頑張ってるんだからね、人生結構楽しんでるんだから」的な映画が多くて寒々しい思いにさせられます。

高齢者が人生を楽しむことは大いに結構だし、それを描く映画があってもいいでしょう。しかしハリウッドのバカ監督たちは高齢者に若者と同じことをやらせて「人生楽しんでいる」と描くのです。

高齢者には高齢者なりの楽しみ方がある、というのが想像がつかないのか、いつまでたっても若者たちとバーで喧嘩させたり、ナイトクラブに繰り出しては若い女を口説いたり、というアイデアしか思い浮かばないのです。

この「ラストベガス」もいい年したビリーが年下の女性と再婚する前に、ラスベガスに友人たちと行ってバチェラーパーティーをしよう、というダメダメ映画の王道をひた走ってるのです。

僕はアメリカにも住んでいたし、アメリカ人の友人もたくさんいましたが、ラスベガスでバチェラーパーティーを実際にやったなんていうバカは一人も知りません。

日本でいうところの東京ディズニーランドで結婚式を挙げた、とかそのぐらいのコテコテのアイデアに相当するはずです。

なのにハリウッド映画ではなぜかアメリカ人はみんなベガスに行ってバチェラーパーティーするみたいに強調されていて、ラスベガスの大手ホテルからお金もらってるんじゃないかと思えてきますね。

この手の映画で一番笑えるのが、若いぴちぴちの姉ちゃんたちが、70歳近くのお爺ちゃんに魅力を感じて、向こうからナイトクラブで話しかけてきたり、ととにかくやたらとジジいたちがモテるのです。

それがお金にものを言わせてとか、名声があるからとかではなく、一般人のジジいがその人の持つナチュラルな魅力で20代の女性たちから性の対象として見られているという世界感が幼稚すぎて、目のやりどころに困ります。

勃起もしなくなったお爺ちゃん俳優たちを、「大丈夫ですよ自信持ってください。まだまだ若い子、やれますから」と応援させられてる気になるのです。

おそらくロバート・デ・ニーロ世代の有名俳優たちが死なない限り、しばらくこの手の映画は続くでしょう。

このタイプの映画は僕が思うに映画や脚本があって、それからキャスティングを決めているのではなく、「ロバート・デ・ニーロ、マイケル・ダグラス、モーガン・フリーマンで一つの映画を作りたいんだけど、なにかない?」といった感じで、後付けであらすじを決めていってるような気がします。

それはしかし「この二人が共演してるから見てみよう」といったキャスティング重視の視聴者が多いからいけないんです。前にも言いましたが、映画はキャスティングで選んだら絶対に失敗します。この映画のジョン・タートルトーブ監督の作品はもう二度と見ないようにブラックリストに入れておきましょう。

コメント

  1. 丸刈りーた より:

    >ハリウッドのバカ監督たちは高齢者に若者と同じことをやらせて「人生楽しんでいる」と描くのです。
    >いつまでたっても若者たちとバーで喧嘩させたり、ナイトクラブに繰り出しては若い女を口説いたり、というアイデアしか思い浮かばないのです。

    この文章で、ラスト・ベガスがジョン・トラボルタ主演の「WILD HOGS/団塊ボーイズ」の焼き直しだなと思いました。

    アメリカ人は、「ワシはまだまだ若いもんに負けないぜ」というのが受けるのでしょうね。

  2. 下の毛丸刈りーた より:

    ラスベガスに二十年近く住んでいますが、バチェラーパーティーを見かける事は多いです。こういった映画の影響でしょう。こういった馬鹿映画に影響受けるのだから、みんなもっと馬鹿ですけどね。ストリップクラブ行ってぼったくられたり。

    あり得ない設定ばかり(若者との喧嘩=そんな事したら即逮捕です)(LMFAOのクラブで踊る=爺さんがそんな事したら気持ち悪がられます)(カジノで十万ドル稼ぐ=ほぼ不可能)(十万ドル勝った程度ではあんな部屋は取ってもらえない=あの部屋は一泊三百万くらいします)(ナイトクラブで歌うババアに声をかける=そんな事したら警備員が飛んできてカジノからつまみ出されるよ)(そして最語に、金のないジジイはこの国ではゼッタイにモテない!)。きっと、サウスダコタやカンザス、アラバマに住むような人がこんな映画に憧れてべガスに来るのだろうなあ。

    これだけの糞具合はそうそう無いですね。

    • 映画男 より:

      コメントありがとうございます。さすがに現地に住んでおられたら、見ることは多いでしょうね。映画の影響もやはりあるんでしょうか。確かにこの映画はひどい映画でしたね。

  3. Hi~ より:

    映画男さんの映画の感想、この映画を含む、いくつかを拝見しました。興味深いです。

    私は以前にマルグリット・デュラスの小説”愛人/ラマン”を読みました(映画のほうは見ていませんが)。映画男さんは、それに92点をつけていますね。これについて、ブログで記事を書こうかな、、、という気になってきました。よかったら、私のブログも覗いて見てください。

    • 映画男 より:

      Hi~さん
      コメントありがとうございます。ぜひブログを読ませてください。ここにURLでも張ってくれれば拝見いたします。

      • Hiromi Konishi より:

        映画男さん、こんにちは

        とりあえず感想を書いてみました。

        ブログのリンクはすでに”Hi~ ”のほうにあるようなので、記事の名前だけここに載せます。

        ドラマ”野ブタ。をプロデュース”と小説”愛人/ラマン”

        そして、その 2 と 3 です。三つに分れています。

        お暇なときにでも、どうぞご覧ください。では。

        • 映画男 より:

          ブログ読ませていただきました。ありがとうございます。ちなみにラマンは高得点ではありますが、最高点ではないですよ。

          • Hi~ より:

            あ、、そうでしたね。

            たくさんの映画を鑑賞する趣味のブロクのある方には、映画の点数をつけることが必要かもしれませんが、、、、私は、映画に点数を付けられません。難しすぎますよ。それぞれによさがありますからね。でわ、またぁ~。

  4. リベラルなつもり男 より:

    確かにつまんなかったと個人的に思う映画はあります。
    人間ですから。
    でもあなたの「書き方」を読んでると
    「存在していい映画」「存在してはいけない映画」。
    「この映画を面白がるのはレベルが低い」、
    「この映画の良さを、深さを分かる人が、ちゃんと映画を見ることのできる人」と
    あなたの基準で規定してるのでは?と思ってしまいました。
    考えすぎだといいのですが。
    「ただ文句が言いたくて」というのは
    「辛口レビュー」と言いつつ、それは映画ではなく、
    私にはあなたの基準での良し悪しに同調しない鑑賞者を辛口で評価してる気がしますが・・・・
    まあ、「ただ文句が言いたくて」というタイトルこそ
    私みたいなコメントに「所詮たわごとです。個人的な感想です。
    誰でも、自分と同じように見ろとか言ってません。
    文句が言いたくて仕方がない体質です」とエクスキューズされてるのかも
    確かにホントに「ただ文句言ってるだけ」なのかもしれませんが
    なにせ「特技が文句」!特技!
    まあ、ひどいのもありますが、いろんな映画があってこその映画界。
    あなたが評価される映画の監督の中にも、
    あなたと同じ「映画というものへのこだわり」がある方と、
    逆に映画を独善的に「仕訳」することは「恐ろしいことだ」と言われる監督と
    2種類おられるのではないでしょうか?
    単に「好き嫌い」を書いてるだけ、
    「あっていい映画」「なくてもいい映画」なんて区別するつもりはない、
    とお考えなら、私の思い過ごしでした。

    • 馬鹿が映画評なんて止めたら?(笑) より:

      サイテーの感想だわ(笑)
      俺も千本以上映画見てる(まだまだだね!)が、おまえには良い映画と悪い映画を見極める眼力もないのか?ましてや作品が気に入らないから監督ごと封印しろ、だと?
      そういう風に映画をみる前に、監督でレッテル貼って、目と耳を塞げみたいなことを感情的に言う人間に映画記事を書く資格はない。この作品が気に入らなくても次の作品は傑作かもしれないでしょ?そういうことは無いというなら論理的に反論できるならよろしく(笑)
      例えばフィルマークスでもその作品の評価は高い。勿論個人の感想がそれに違う場合もあって不思議ではないが、集合知というのはバカにできない。皆が高い評価を付ける作品は、単に君には理解できない傑作であることを考えた方がよいのだ。

  5. 通りすがり より:

    なくてもいい映画が多過ぎる最近ですよ。
    この映画も序盤10分で先を感じ、あちこち感想を見てたらやっぱり同じ嗅覚の人がいたなあ、と。

    「老い」を忌避し「若い」のみを尊ぶアメリカと、その後追いの邦画。
    自分にとって見たくない映画はなくてもいい映画、なんですよね。

  6. アオヤンマ より:

    この映画は、まさにキャスティングで選んで失敗しました。なるほど、今後キャスティングばかりで選ばないようにしないといけません。またしくじるだろうけど。

  7. 20代 男性 より:

    コメ見る限り酷評だけど俺的には結構面白み感じたけどね。むしろ面白みしか感じなかった。全然残念な感じしないし…似たような残念な映画あったら教えてもらいたいです・。・;

  8. 似非評論家 より:

    細かいこと考えずに、4人の俳優のカッコよさを楽しむ映画だろうこれは。
    あなたは映画に対する好みがかなり固まってるから、その枠に入らない映画はつまらないんだろうね。
    見る映画によって見方も変えられないのに、評論家気取りかい?演歌聞きながら、BPMがおせえって言ってるようなもんだぞ。
    あと、よくあなたみたいな似非評論家は「実際はー」とか「現実ではー」とか言いたがるけど、似非現実主義者ほど痛々しいものはないよ。
    私はストーリーとかリアリティ抜きに、見て楽しい映画だと思います。ロバートデニーロに弟子入りしてこいっ!