2016/03/12

シティ・オブ・ゴッド(原題 CIDADE DE DEUS)

cidade

56点(100点満点)

ストーリー

1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”では銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた。そこでは3人のチンピラ少年が幅を利かせている。ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを経験すると、そのまま行方をくらました。一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見るようになる。70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となって街に舞い戻ってきた…。

シネマトゥディより

読者のみーさんのリクエストです。今年最初のリクエストになりますね。ありがとうございました。

文句
ブラジルに実在するスラム街「Cidade de Deus(シティ・オブ・ゴッド)」での出来事をつづったギャング映画。

子供が銃を持って大人を殺してしまうような事件があまり起こらない平和な国々では、この映画はかなりの衝撃を与えたと想像します。それに対して、ブラジルにおける視聴者のリアクションのほとんどが「笑える」だったり、「興奮する」といった娯楽映画としての反応だったような印象がありました。エキサイティングで見やすく作ってあるものの、少年犯罪という深刻な問題をテーマにしているわりにはコミカルに描きすぎて問題提起が薄れてしまった部分がありますね。緊張感がないせいかブラジル人がこれを見て怖いと思った人は少ないはずです。ギャングによる抗争は日常茶飯事にも関わらずリアリティーを出せていない、または出そうとしていないような作り手の意図が伺えます。そこに僕は不満を覚えました。
この映画が世界中でブラジル映画の代表的な作品として挙げられることにも抵抗を覚えますね。「子供が銃をぶっ放してる」シーン以外、見た後になにも頭に残らないからです。おそらくこの映画に出ている少女が「エリジウム」や「アイアム・レジェンド」に出ているアリーセ・ブラガ(日本語ではなぜかアリシー・ブラガと表記されています。)であることに気づいている人は業界人以外、ブラジル人にもほとんどいないんじゃないでしょうか。映画自体は大ヒットしたのに関わらず、登場人物の一人一人の印象が薄く、俳優たちが自分の存在感を残せないまま終わっているのです。つまり監督の独り勝ち映画といえますね。
監督のフェルナンド・メイレレスはこの映画の後、ハリウッドに進出し、「ナイロビの蜂」、「ブラインドネス」、「360」などの映画を撮りましたが、「ブラインドネス」以外はひどい代物です。「シティ・オブ・ゴッド」の栄光から抜け出せない男、フェルナンド・メイレレス。2002年の封切りされた映画だけれど、彼の自宅に行けばおそらく今でも部屋の壁中にこの映画のポスターが張ってあるはずです。

「シティ・オブ・ゴッド」は以下のサービスで無料体験で視聴できます。

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