360(原題)

ブラインドネス」や「シティ・オブ・ゴッド」でお馴染みのブラジル人フェルナンド・メイレレス監督による史上最低の肩透かし映画。15点(100点満点)

映画360のあらすじ

欧州、アメリカを舞台にバックグラウンドの違う様々な人々が交差する群像劇。ブランカは写真撮影を経てエスコートクラブで働き始める。マイケルは大企業のトップマネージャー。仕事の合間を縫ってブランカと待ち合わせをしようとアポを取るが邪魔が入り、会えずに終わる。

歯科医のアルジェルア人の男は厳格なイスラム教徒。妻を亡くし、傷心の最中、職場で働く人妻の助手ヴァレンティーナに恋してしまう。ヴァレンティーナには母国ロシアにアウトローな生き方をやめようとしない夫セルゲイがいる……..。

映画360の感想

アンソニー・ホプキンス、ジュード・ロー、レイチェル・ワイズとスタッフにも出演者にも大物を集めたのにまったく形になっていないショボショボムービーです。

こんなに肩透かしを食らった映画も初めてです。まずいきなり冒頭でブランカのエスコートクラブの写真撮影のシーンがあり、ブランカは胸を露出します。

ここで視聴者にひとつの期待を抱かせます。この後もじゃんじゃんヌードと絡みがあると。

ところが思わせぶりなシーンが続くだけで何も見せないじらし作戦が延々と継続するだけで、野球で言うところの5打席ほど「敬遠」が起こります。ベッドシーンだけでなく、恋愛のシーン、危険なシーンのいずれもこの監督は勝負を避け、ただやり過ごすのです。

そして次から次へと出てくる登場人物が不自然に知り合い、仲良くなり、また無関係なはずのそれぞれがあまりにも至近距離で結ばれている設定に目が回ります。

一言でいうなら、詰め込み過ぎ。おそらく理想としていたのは「バベル」のようなハラハラさせる群像劇でしょう。

しかしテーマも定まっていないし、登場人物一人一人に対する情報が少なすぎるため、誰に対しても感情移入ができず、「で、それがどうしたの?」で終わっちゃいました。

それにしても「そんな状況で普通そんなことしないから」と突っ込みたくなるシーンが山ほどありました。

特にひどかったのが、飛行機の機内で3人席の真ん中に座ってる老人が行方不明になった娘の写真や新聞記事を広げたまま眠っているシーン。たまたま隣に座ったブラジル人の女がその写真を見て、「あなたの娘さんはどうしたの?」と聞き、そこから二人は仲良くなり、大雪のためたまたま空港で足止めを食らい…..と「偶然」の作り方があまりにも下手でした。

エスコートガールのブランカもブランカで客が今まさに挿入している最中に時計を見て、「もう時間過ぎましたけど」ってどんだけ態度悪いんだよ。それなのに劇中ではサービス5つ星の人気風俗嬢みたいな設定になってるのがウケました。もっとしっかりやれ、しっかり。

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