フェミニスト監督が女の子の象徴ともいえるバービー人形を使ってフェミニズムをふざけながら振りかざしまくる映画。決して子供は連れて行っちゃダメなやつです。38点
バービーのあらすじ
バービーは、ほかのバービーたち、そして多くのケンたちとバービーランドで暮らしていた。バービーランドは女性社会で女性は自信満々で、自分のことはなんでも自分ででき、自己実現を叶えていた。一方、男性たちは大事な仕事や地位を全部女性であるバービーたちに奪われていた。ここでは医者も弁護士も政治家もみんな女だった。
ケンたちにとって幸せはバービーといるときだけだった。バービーなくして彼らの存在は意味をなさなかった。そんなケンたちはバービーにいつも好意を寄せて接するものの、バービーは女性との友情や自立を優先するのだった。
そんな中、バービーの身体に異変が起こる。カーブのあった足は平べったくなり、太ももにはセルライトができてきたのだ。それだけじゃない。最近、急に死について考えて見たり、とおかしなことが続いていたのだった。
そこでヘンテコバービーに助言を求めると、現実世界の持ち主が雑に扱ったんだろうと教えてくれた。それを治すには現実世界に行き、持ち主を探すしかないとのことだった。
こうしてバービーはバービーランドから現実世界へと旅に出ることになるが、、、、
バービーのキャスト
- マーゴット・ロビー
- ライアン・ゴズリング
- ケイト・マッキノン
- イッサ・レイ
- ハリ・ネフ
- アレクサンドラ・シップ
バービーの感想と評価
「レディ・バード」、「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」で知られるグレタ・ガーウィグ監督による、世界的人気を誇る人形バービーをネタにしたコメディードラマ。
バービーのキャピキャピ感とピンキーな世界観を保ちつつ、男性優位社会をフェミニズムを持ってして皮肉る風刺映画でバービー率いるフェミニストVSケン率いるマスキュリストの戦いをコテコテの笑いで見せていく約2時間の寸劇です。
この映画の最大の失敗点は、子供の人形であるバービーを使って大人向けのコメディーにしてしまったことでしょう。内容を知らずにただバービーが好きな子供が見に行っちゃってるみたいですが、子供たちはまず何が言いたいのか理解できないと思いますよ。
実際「バービーが現実社会に行って、ケンのことを嫌いになるの」とか言ってる海外の子供のインタビューを見ました。子供にとってはなぜ永遠のボーイフレンドであるはずのケンがバービーからあんな扱いをされるのか解せないのでしょう。設定が裏切りに近いもんね。
それに社会問題や背景を知ったうえでバービーランドが女性社会であることの皮肉が効いてくるわけで、そうじゃない子供たちにバービーランドがどんな場所か伝わってるのかなあ、と疑問に思います。下ネタもあるし、そもそも子供の理解を求めていないような気配すらありましたね。それならそうと年齢制限を定めるべきじゃない?
一見、オリジナルのネタのようで設定は「トイストーリー」と「星の王子ニューヨークへ行く」と「オースティンパワーズ」をミックスしたみたいな感じで、特別新鮮さはありません。また、バービーは人形のはずのなのに人間の世界に行っても人間と同じ大きさなんだよね。
現実社会で子供たちが遊んでいたバービーはじゃあ一体なんだったんだよっていうのがひっかかるし、願えば人間になれて人間と変わりがないんだったら人形という設定が崩れちゃってるじゃん。言葉を話すのはまだいいでしょう。でもトイストーリーみたいに人間の前では、玩具になるっていう縛りみたいなのがないと、二つの世界が存在する理由がないですよね。
人間も人形もバービーランドと人間社会を自由に行き来できて、自由に交流できちゃったらそれって両方とも現実の人間の世界じゃんって。
主役を演じたマーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングは平凡なパフォーマンスをしています。歌や踊りも微妙だし、微妙な歌と踊りが逆に笑えるでしょ?みたいなのが余計に寒いです。
ミュージカルシーンを多用しているところなんかからしても面白い映画より売れる映画を作ろうとしているのが分かりますね。結局のところなんとなく面白そう、なんか可愛い、というイメージで売ってるようなところがあるから、これはこれで一種の雰囲気映画ですね。
多くの視聴者はその雰囲気に釣られて見るんでしょうが、果たして高い満足度を得られるかというとそうでもないと思いますよ。
肝心なコメディーの部分は爆笑できるシーンなど皆無だし、笑わせられるというより、あくまでも視聴者が彼らのバカさ加減やくだらなさに付き合ってあげる映画なんですよね。母性愛を持ってして子供を見守ってあげるみたいな感じで。それができないと結構あのノリはきついと思います。
コメント
Barbenheimerのジョークが不謹慎だと日本で話題になってますね。(バービーとオッペンハイマーが勝手に共演するコラ画像が何故か流行る。
アメリカのバービー映画 広報垢がコラに好意的なリアクションした事も「日本で公開する作品で軽薄すぎる」と非難される。)
バービー・オッペンハイマーどちらも日本や核被害を直接侮辱する描写はないのに、広報の軽薄さが仇となりましたね…。
アメリカ人にとっては原爆も冗談のネタでしかないんですかね。
原爆を茶化すミームに乗った広報が許せず、絶対に観ないと決めましたが、内容は一応知りたかったので、助かりました!
つまらなそうなので、観る価値なさそうですね!ありがとうございました!
今日観て来ました。自分は好き派ですが(絶賛はしない)、間違いなくバービー人形が好きな子供を連れて観に行ってはいけないでしょう。恋愛コメディ観よう!って気持ちで行くと間違いなく痛い目に遭うと思います。自分は楽しめたので良かったですけど、他人には薦めずらい何かがありました。
恋愛コメディかと思っちゃいますよね。
バービーハイマーの件は尾を引いてますね。
いっそお蔵入りにしたほうがいいのでは
大炎上してますね
障碍者や同性愛者をアリバイ的に出すポリコレも醜悪だけれど、単純に主演の二人がコメディーに向いていない。純粋にエンタメとしてつまらない。
それはすごい分かりますね