2013/09/12

エンド・オブ・ウォッチ (原題: END OF WATCH)

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52点(100点満点)

ストーリー

ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルを担当する白人巡査テイラー(ジェイク・ギレンホール)とメキシコ系巡査ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)は、固い絆で結ばれた警官コンビ。パトロール中に通報を受けて向かった家で、図らずもメキシコ麻薬カルテルの秘密に触れてしまう。組織の怒りを買った二人は命を狙われてしまい……。

シネマトゥディより

文句
ハンディカム映像で話が進む新作ポリス映画。事件現場における緊張感のあるアクションシーンの連続で、迫力は十分。ただ、リアリティーに欠け、筋書きがいまいちな作品。

この映画を見て、「ネイビーシールズ」と「ハット・ロッカー」を思い出しました。とにかく迫力のあるアクションで埋め尽くされた感じは、「ハット・ロッカー」に近く、結局最後は愛国心や正義感を全面に押し出してくるところは、「ネイビーシールズ」っぽいですね。

最初に一番気になるのはハンディカムで映している、という設定です。そのままずっと行くのかと思いきや、途中で普通のカメラに切り替わったりして、視聴者としてはどういう姿勢で見ればいいのかはっきりしないところがダメでした。警官が撮影している、というだけならまだしも、メキシコギャングまでもなぜかわざわざハンディカムを持っていたりしてアホっぽいです。

アホっぽいといえば、メキシコ人ギャングのメンバーたちの極悪感を強調しぎてセリフであまりにも 「ファック」を連発し、ほとんど会話になっていないのがコメディーのようでした。強調しすぎると滑稽になるという分かりやすい例です。主人公の二人のパトロール先がロサンゼルスの重犯罪多発地区という設定でしたが、そこでもどれだけ短期間で集中して異常犯罪が起こるんだよ、と言いたくなるほど、十年に一度起こるか起こらないかぐらいの大犯罪を集め過ぎて、リアリティーをなくしていました。あの辺はほどほどにしないと。

また、何度も言いますがこのタイプの映画で必ずあるのが葬式のシーンです。仲間が死んで家族やパートナーみんなで悲しむシーンを何度見させられたことか。必要性が全く感じませんね。あの手のシーンに遭遇すると、作り手の涙を誘う狙いがミエミエで笑ってしまいます。本当にやめてもらいです。

警察ものではどうしてどの映画も大抵警官の勇敢さばかりを強調するのでしょうか。危険も恐れず、自分の命もかえりみず、火の中に飛び込んでいくのが警官という発想がもうつまらないですね。すごいビビりで、怖そうな奴がいたら、悪いことをしてても見て見ぬふりする警官なんかが出てくれば面白いんですけどね。もめそうになったら犯人に謝ったりしちゃうようなね。まあ、そういう発想は格好つけのハリウッドの監督からはおそらくこの先も生まれないだろうなあ。

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