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映画モンスターはシャーリーズ・セロンがすごい!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

実際に起こった、女性連続殺人鬼が男を次々と殺していく話。不快で、見る者を嫌な気持ちにさせるものの、すごい映画であることには間違いないです。65点

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モンスターのあらすじ

娼婦のアイリーンはある日、ゲイバーでレズビアンのセルビーと出会う。アイリーンは最初こそセルビーに対して不親切な態度を取ったが、セルビーが優しい子であることを知ると次第に心を開いていく。

すっかり気を許したアイリーンはセルビーの部屋で一晩を過ごす。セルビーは親から離れて親切の家で居候していた。

次にスケートリンクで再会したとき、二人はすっかりお互いに恋をしていた。ところが翌日アイリーンがハイウェイで客の男を拾うと、男からひどい暴力を振るわれ、性的暴行を受けてしまう。アイリーンは身を守るために携帯していた銃で男を殺害する。

そしてアイリーンは車と金を奪ってセルビーを連れて逃亡することに。モーテルなどを転々としながらもアイリーンは道で客を取っては再び男を殺したくなる衝動に駆られていくのだった。

モンスターのキャスト

  • シャーリーズ・セロン
  • クリスティーナ・リッチ
  • ブルース・ダーン
  • アニー・コーリー
  • リー・ターゲセン

モンスターの感想と評価

読者の吉樂陽介さんのリクエストです。ありがとうございます。吉樂陽介さんからはこんなコメントをいただきました。

こちらのブログを見て『なんでこんな気に入らない映画を最後まで見れるんだろう』といつも疑問に思っていたところ、この映画ははっきり言って不愉快なのに最後まで楽しく見れてしまったので、なんとなくリクエストしたくなりました。
ろくでもない娼婦が主人公なんですが幼稚な優しさも持っているため、他者の感想は概ね『この社会にも問題がある』になっているところ、映画男さんがどう思うか興味があります。いつもの本音レビューを楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

では感想行きたいと思います。

ワンダーウーマン」、「ワンダーウーマン1984」で知られるパティ・ジェンキンス監督による、実話ベースの連続殺人ドラマ。

娼婦の女がある事件をきっかけに客を殺し、次々と殺人に味を占めていく、世にも恐ろし話です。人間ドラマともいえるし、ホラー映画といってもいいおぞましい内容で、見る者にポジティブなフィーリングを一切与えない作品です。

早い話が滅入ってくるタイプのストーリーで、人間の怖さ、弱さ、悲しさをこれでもかというほど、突きつけられます。

物語はヒロインのアイリーンと少女セルビーの出会いから、セルビーにいい恰好をしようとして仕事を頑張ろうとするアイリーンの献身的な姿と、客に乱暴されたのをきっかけに男性に対する恨み、憎しみを爆発させていくサイコパス的な姿の両方を見せていきます。

セルビーとの別れがすなわちアイリーンの娑婆での生活の終わりを意味していたことからも家族のいないアイリーンがどのようにセルビーに依存していくか、あるいは彼女を愛していくのかを描いているとも受け取れそうです。

それに対し、見所はやはり一連の殺人シーンで、最初の殺人にはまだ正当防衛としての同情の余地があったものの、二人目以降はほとんど憎き男たちに対する無差別な復讐そのものでぞっとしました。

ほんとやろうとしているときの男ほど隙だらけで、無防備な生き物はいないから女性でも殺そうと思えば簡単に殺せちゃうんでしょうね。

監督が女性だからか多少、殺されていった男たちを「女を金で買う薄汚い罪人」のような感じで描写していたような印象を受けたのは気のせいでしょうか。あるいは女性からしたら彼らが殺されるのも自業自得って思うんでしょうか。

全体的に善悪で語るのが難しく、加害者のアイリーンにしろ、被害者の男たちにしろ、それぞれに複雑な背景があるため、同情していいのかどうかも判断に困ります。上手い言葉が見つからないから「社会の問題」にしておけ、みたいなところもありますね。

ただ、みんなに共通していえるのは育ちや現状も含めて不運だった、ということでしょうね。なによりお互いに出会ったことが不運の始まりですね。ここまでついてない人達の話っていうのもきついけどね。

本作でシャーリーズ・セロンはアカデミー賞を受賞したように、彼女が数々の作品の中で見せたパフォーマンスの中でもダントツで一番であることは間違いないです。

色んなジャンルの映画で活躍しているけど、やっぱりシャーリーズ・セロンといえば僕からすればこれなんですよね。

もともと美人な女優が、あそこまで喋り方、身のこなし方、体型、表情などを含めて醜くなれるってなかなかできるもんじゃないです。

ちなみにこちらが本作のモデルとなったアイリーン・ウォーノス本人です。メイクの力もあるけど、顔まで似ていますね。

シャーリーズ・セロン自身、実生活でもDVの父親を持ち、身の危険を感じた母親が目の前で父親を銃殺してしまう、というタフな幼少期を過ごしているので、こんなハードな役でもこなせたのかもしれませんね。

恋人役のクリスティーナ・リッチもよかったです。ただ、なんであの若くてピチピチの少女があんな下品で、乱暴で、不健康で、破滅的な中年のおばちゃんに惹かれていったのかは最後まで謎でした。家を出たかった、自由になりたかった、自分を守ってくれる人が欲しかった、とかいろいろ理由を並べることはできても、モンスターに惚れる理由には至らないでしょ。すげえなぁ。

コメント

  1. sarisari より:

    そうなんですよ。
    例えば「セルビーが主人公を利用している」とか「社会が痛めつけたのが悪くて彼女は可愛そう」みたいな善悪に収めようとする感想が多くて他のレビュー見た時もやっとしたんですけど、ちょいとすっきりしました。
    ありがとうございます。

    自分は、
    親切な友達が「俺ハム苦手だからこの買ってきたハムサンドイッチあげるよ」ってシーンで、
    主人公の
    「ありがとう、お礼にフェラしようか?」
    って返しに対し悲しい表情を出すのを我慢するさまに、
    アメリカの映画俳優って本当にレベル高いな、って感動しました。

  2. きのこ食べ過ぎ より:

    自分もシャーリーズ・セロンの代表作はこれだと思いますが、美人女優の代表作が「ドブス役」というのも複雑な心境ですね。

  3. アオヤンマ より:

    えー、これが本物?!
    もうまるでそっくりだったんじゃないてすか!
    似過ぎでしょうー。
    この映画はシャリーズのために作ったんですかね?
    それともこの話にシャリーズをはめたんですかね?
    似過ぎですよね!