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ミアとホワイトライオン奇跡の1300日は偽善動物愛護物語!感想

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この記事は 約5 分で読めます。

お転婆な少女がライオンを救うために人間様をないがしろにする偽善ドラマ。お前みたいな奴は一生ライオンとジャングルで暮らしておけって思う話です。48点

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ミアとホワイトライオン奇跡の1300日のあらすじ

11歳のミアはある日、家族と共にロンドンから南アフリカに引っ越すことになる。ミアの両親はライオンファームを経営し、ライオンを育て、動物園に売ったり、または観光客に見せたりしてお金を取っていた。

もともと南アフリカに来ることに賛成していなかったミアは問題ばかり起こしていた。ライオンと一緒に暮らすなんて馬鹿げたことだと考えていた。

ところがある日、ライオンファームにホワイトライオンの赤ん坊チャーリーが生まれると、彼女に笑顔が戻る。たちまちミアはチャーリーと仲良くなり、やがてミアとチャーリーは深い友情で結ばれていく。

しかしチャーリーが大きくなるにつれ、チャーリーを家の中で飼うのは困難になっていった。ミアの両親もいつチャーリーがミアに襲い掛からないか気が気ではなかった。そんなある日、家族にある事故が起こる。

ミアとホワイトライオン奇跡の1300日のキャスト

  • ダニア・デ・ヴィラーズ
  • メラニー・ロラン
  • ラングレー・カークウッド
  • ライアン・マック・レナン

ミアとホワイトライオン奇跡の1300日の感想と評価

ジル・ド・メストル監督による、ライオンと少女の友情をつづった、偽善の塊のような人間ドラマ。動物愛護協会が製作したとしか考えられない、茶番劇に笑うしかなかったです。

物語は問題児だった少女ミアが、ホワイトライオンのチャーリーと出会ったことで、心を開いていき、やがてチャーリーが大きくなったことで離れ離れにならなければいけなくなる、というもので、背景に「トロフィー・ハンティング」や「缶詰狩り」といった、南アフリカが抱える社会問題を交えているのがポイントです。

ミアの両親はライオンファームを営んでいますが、そこで育てたライオンは動物園や金持ちに売られていきます。

そして悪趣味の金持ちたちは狭い敷地にライオンを放ち、ライオンをボーガンで撃ったり、銃で殺したりすることを遊びにしているんだそうです。

その衝撃の事実を知ったミアは父親を憎み、ライオンファームのライオンたちを放って大好きなチャーリーは自然保護区に返そうとする、というのがストーリーの全貌です。

評価に値する点は、実際のライオンで撮影している点でしょう。CGは一切使わなかったって言ってるけど、どうなんでしょうね。CGっぽいシーンもいくつかあったような気がするけど、あれ全部実際の映像なんですか?

いずれにしてもライオンと出演者の信頼関係を築きながら、3年以上費やして撮影に臨んだそうです。その意気込みはしっかり映像に反映されていたと思います。

前半はなかなか面白いんですよ。やっぱりライオンを家で飼うってエキサイティングだし、いつ噛まれるのか見ていてハラハラするじゃないですか。

なのに後半に入ると、徐々に雲行きが怪しくなっていき、主人公のミアが暴走するのが嫌でした。どこがどう偽善的かというと、そもそもミアとチャーリーを引き離す原因を作っているのはミア自身なんですよね。

両親はミアの安全を考えて、まず大きくなったチャーリーを家の中から柵の中へ移します。当たり前ですよね。だってチャーリーはテレビを破壊したり、テーブルの上にある家族の食事を食べ散らかしたりするんだから。

チャーリーが柵の中に入ってもミアはチャーリーとの交流を止めませんでした。ミアもまた柵の中にずかずかと入っていき、あろうことか兄のミックまで招き入れて怪我させてしまいます。

それを見た両親がミアを柵の中へ入るのを禁じるんですが、ミアはそれすら守ることができず、チャーリーといちゃいちゃするのを止めなかったため、父親はしぶしぶチャーリーを売りに出そうとする、というしごく当たり前な話なんですよ。

それなのにまるで父親が悪党であるかのような描き方をしていて、ミアがチャーリーの命を救うんだみたいな演出になっているのが馬鹿馬鹿しいですね。いやいやお前が悪いんだぞって話なんですよ。最初からチャーリーとの距離感や安全な関係性を上手く保っていたら、売る必要なんてなかったんだから。

終盤にかけては14歳のミアがトラックにチャーリーを乗せて、南アフリカ中を走り回り、警察やハンターたちを交わしながら自然保護区にチャーリーを返してあげる、という完全なファンタジーになっていました。

ミアの言い分としてはチャーリーは絶対人を襲わないから大丈夫。愛情と信頼によって二人は結ばれているんだから問題ないんだそうです。

その辺が人間の愚かさであり、エゴなんですよね。ミアがチャーリーを好きなのは分かるけど、チャーリーがミアをどう思ってるかまではお前には分からないだろって。なんで自分も愛されてるって決めつけるんだよ。

そりゃあ愛されてるときもあるかもよ。でもチャーリーがお腹空いてたり、イライラしてたらざっくり爪や牙でやられるでしょ。

そういう現実を映していたのが「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者」ですよね。飼育員が腕をまるまる噛み千切られていたからね。

僕としてはチャーリーが暴れて、ミアを食い殺してしまう、という衝撃のラストを期待していたんですが、やっぱりそうはならず、最後は予想通りのいい話風にまとめてありました。

それにしてもミアのキャラ設定がクズすぎて、結局のところ歪んだ動物愛を見せられた、という気がしました。

動物を救わなきゃっていってる奴が、実の父親を麻酔銃で撃って、ジャングルにそのまま放置していくんですよ。ライオンを連れてファミリーでにぎわっているショッピングモールにズカズカ入っていくんですよ。そんな奴を応援しようってならないじゃん。

なお、本作はVPNを使えばネットフリックスで視聴できます。

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コメント

  1. きのこ食べ過ぎ より:

    クマ保護活動家が、恋人と一緒にクマに食われた「グリズリーマン」とかいうドキュメンタリー映画ありますよね。
    最後にカメラのキャップが閉じたままスイッチONになっていたので、食い殺される一部始終の音声が残っていたとか。
    監督が「家族には聞かせられない」とかインタビューで喋っていたので、作品内に入っているのかはしりませんが。

    • 映画男 より:

      アラスカの写真家、星野道夫も熊が大好きだったけど、最後は熊に襲われて亡くなったみたいですね。人間が一方的に好きでも、野生動物からしたら関係ないっていうのが自然の厳しさですね。