タイガーキング: ブリーダーは虎より強者は面白すぎ!感想とネタバレ

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度が過ぎた気狂いたちによる、見たことも聞いたこともないような低レベルな争いを追いかけた記録ドラマシリーズ。幼稚で、愚かで、そしてなぜか続きが見たくなる喜劇です。77点

タイガーキング: ブリーダーは虎より強者のあらすじ

『タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!』予告編 – Netflix

ジョー・エキゾチックの芸名で知られるジョーは世界最大を謳う虎の動物園で多くの希少動物を飼育していた。

カリスマ性のある彼は自ら動物ショーに出演し、また自分の番組をネット配信するなどして人気を得ていた。

赤ちゃんの虎に触ったり、一緒に写真に写ることができることもあって、彼の動物園は話題性に溢れていた。

一方で虎の密売などで金儲けをし、自らのことをタイガーキングと名乗る強いエゴの持ち主のジョーのことを悪く思う人間も少なくなかった。

特に虎の動物愛護団体ビック・キャット・レスキューのオーナーであるキャロル・バスキンは、ジョーをはじめとする動物園オーナーに対し、絶滅の恐れのある虎の飼育を止めるように働きかけていた。

キャロルはロビー活動を精力的に続け、法律で虎の飼育を禁止しようと考えていた。やがて彼女の活動は、ジョーに対する個人的な戦いとなり、二人は泥沼の戦いを繰り広げることになる。

そしてジョーは、キャロルに見立てた人形をカメラの前で銃で撃つなど、過激な脅迫をするようになっていく。

タイガーキング: ブリーダーは虎より強者のキャスト

  • ジョー・エキゾチック
  • ドクター・アントル
  • キャロル・バスキン

タイガーキング: ブリーダーは虎より強者の感想と評価

エリック・グードとレベッカ・チャイクリン監督による、虎好きの奇人たちを追った衝撃のドキュメンタリー。

虎をめぐってエゴの塊のような男女たちが醜すぎる争いを繰り広げ、やがてFBIをも巻き込んだ殺人未遂事件にまで発展する恐怖を通り越して滑稽で、ちょっと笑える話です。

登場人物が全員ぶっ飛んでますね。ほんと、アメリカの頭のおかしい人たちってレベルが違いますよね。

主人公は、ジョー・エキゾチックの通名で知られる自称ゲイで虎好きのおっさんです。

彼は目立つことが大好きで、数百匹の虎を飼い、自分の敷地を動物園として一般客に開放することで、注目を浴び、ちやほやされることに最高の喜びを感じるようなタイプです。自分好きが行き過ぎてついには大統領選にまで出馬してしまうほどで、勘違いもあそこまで行くと清々しくなりますね。

一方でジョーのことを敵対視するキャロルは自称、動物愛護団体の代表で、虎の自由と解放を呼び掛けるために活動しています。

キャロルはジョーのように野生の虎は狭い動物園で飼うべきじゃない、今すぐ自然に返してあげるべきだと主張します。

しかしかくいうキャロルも自分の敷地を保護区と呼び、そこで虎を飼っていたりと矛盾だらけで、動物愛護を謳ってSNSなどで注目を集め、金儲けをしているのは明らかでした。

また、キャロルには元旦那を殺した容疑を浮上しており、巷では虎に食べさせたのではないか、といった恐ろしい噂まで流れているのです。

キャロルの元旦那は彼女に離婚の意思を告げた途端に行方が分からなくなり、ある日突然姿を消してしまいます。

やがて法律上死亡が確定し、多額の財産がキャロルのもとに残ります。そんな背景もあり、ジョーは自分の活動を阻止しようとするキャロルに対し、キャロルが犯人だと人々に訴えるなどして対抗し、二人の醜い争いはエスカレートしていく、というのが話の流れです。

まともな人間が一人も登場しないので、よくある善と悪に分かれたバトルとは一味違うのが面白いですね。

早い話、どっちもどっちで「お前みんなバカだろ!」と言いたくなる幼稚な人間の争いが見所になっています。

アメリカ人の欲深さってやっぱり日本人のそれとは比較にならないですね。あれだけ国が成長する裏には、強欲で頭のおかしい人たちの存在があるんですね。

冒頭で「虎好きには変わり者が多い」という解説が流れるんですが、まさにその通りで、虎が一部の人間の間では一つのステータスになっているのが不思議でした。

まず、虎を飼育するには餌代や土地代も含めて、お金がかかるので、虎を持つことがすなわち富を象徴する、というのは分かります。もの好きの金持ちが虎を飼ったりするのも自分の豊かさを誇示するためなのでしょう。確かマイクタイソンも一時虎かライオンを飼ってましたよね。

なんでも虎を飼っていると、男にも女にもモテモテになるんだそうです。それについてはちょっと理解できないんですが、ラスベガスに虎を連れていって「虎に触らせてあげるよ」なんて囁こうものなら、美女たちがわんさか集まってくるんだそうです。

ジョーはいい歳した汚いゲイのおっさんですが、旦那と呼ぶパートナーが二人もいます。それもどちらも若いです。

二人とも19歳のときに知り合った相手で年の差は20歳以上。一人は身長2メートルを超えるかなりのイケメンです。

それに対し、ジョーの友人で同じく動物園を経営しているドクター・アントルにも複数の妻と呼ぶ女がおり、ドクター・アントルもまた若い女性の心を自由自在に操っていました。

動物好きからすると、動物に囲まれる生活は、まるでユートピアのように映るらしく、夢の王国で王様として君臨する人物には強烈に惹かれるようなのです。

そしてそういう動物好きの心理を最大限利用して、ジョーもドクター・アントルも、そして動物愛護団体のキャロルも多くの人をタダ働き同然で自分のために働かせているところがまたえげつないですね。

そもそもみんな無休で働ているらしく、ブラック企業が甘ちょろく思えてきます。つまるところ動物園のふりをしたカルト集団なんですよ。動物園ビジネスがまさかあそこまで闇が深いとは知りませんでした。

悲しいのが、みんなそれぞれ最初の頃は本当に動物好きだった人達なんですよね。それが大金を手にしたり、権力を得てくると途端に変貌していって、動物たちを利用する側に回ってしまったようなのです。

そして虎をめぐる争いは、誰にも得がなく、お金と時間を費やして、不毛な裁判を繰り広げ、やがて刑事事件に発展していく、というなんとも寂しい結末を迎えます。

全員が悪者なので、誰を応援する気にもなれないんですが、刑事事件をめぐっては、FBIや検察も同じように悪いですよね。

ジョーはキャロル殺人を計画したとして逮捕されたにも関わらず、起訴するだけの十分な証拠はなく、結局罪状を切り替えて有罪を勝ち取ろうとする、というのは日本の検察と変わらないですね。

ジョーの逮捕には異論はないものの、それならなんでもっと早くに脅迫罪で逮捕されないのかが不思議ですね。キャロルのこと動画の中で名指しで殺すって何度も言ってたのにね。

それとキャロルが元旦那を殺したのかどうかも気になるところです。遺言状に「失踪した際に」という文言があるって、失踪すること知ってたのかよって話だし、謎が多すぎてとても処理できなかったです。自称動物好きはだいたいうさん臭い、ということだけははっきりしたけど。

コメント

  1. 海のまりも より:

    文句を読んでソッコー見ました!まだ3話までですが。。
    めちゃこわ面白いです(T▽T)
    彼女は旦那さんを殺したのでしょうか。。同じ女として見ると
    元奥さん達も怖いですがキャロルと状況がそうさせたんでしょうね。

    でもフラれたんだし、10%の相続でも超リッチそうなんだからいーじゃんと思ってしまいましたo(^-^)o

    ドクターアントルも怖すぎですが、確かに若い時女にモテまくってそうだし、一度成功例を手に入れた人は歳とっても変わんないんだなって思いました。

    目的がすごい集中した1点でそれ以外を捨てる人たちには、
    しもべくらい傾倒してる人じゃないと合わないのかなあと実生活でもたまに思います。

    長々と失礼いたしました!

    いつもなんとなく安らぎが欲しい時に読んでいます!

    • 映画男映画男 より:

      僕のブログが少しでも安らぎになってくれて嬉しいです。

      これ面白いですよね。キャロルをはじめとする女たちの戦い最高でしたね。基本、みんな怖い人ばかりなので、見てるこっちまで物差しがおかしくなりそうでした。

  2. 海の向こうから より:

    はじめてコメントをします。
    全話見てから、ここに来ました!

    全員が狂っていて人間て怖いなー。と思いました(^-^)

    ちなみにアメリカにいる友人に聞いたところ、名指しで殺すと言っても、言うだけなら脅迫罪などにはならないそうです!