ハニーボーイは退屈なトラウマ自伝映画!感想とネタバレ

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ダメ親父との悲しい思い出を、さもいい話風に締めくくったバイオグラフィー。いまいちインパクトに欠けました。44点

ハニーボーイのあらすじ

美少年が人気子役を熱演!シャイア・ラブーフ脚本『ハニーボーイ』予告編

オーティスはある日、酒を飲んで交通事故を起こし、警察に逮捕されてしまう。まもなくして彼はリハビリ施設に送られる。

そこでオーティスはPTSDを患っていると診断される。彼は必死で否定したが、セラピストは自分の過去と向き合うように助言した。

12歳の頃、オーティスは子役俳優としてハリウッドで活躍していた。両親は離婚していて、オーティスは父親のジェームズと二人でモーテルで暮らしていた。

父親は麻薬とアルコール中毒の過去があり、時々暴力的になった。また、息子に生活を支えてもらっているといううしろめたさと父親としてのプライドのはざまで苦しみもがいていた。オーティスのことは愛していたが、度々どうすることもできなくなり発狂し、オーティスに当たった。

オーティスもそんな父親にはうんざりだった。父親のことは愛しているけど、常に自分は愛されていないと感じていた。

ハニーボーイのキャスト

  • ルーカス・ヘッジズ
  • ノア・ジュープ
  • シャイア・ラブーフ
  • FKAツイッグス
  • マイカ・モンロー

ハニーボーイの感想と評価

アルマ・ハレル監督、シャイア・ラブーフ脚本による、シャイア・ラブーフ本人の幼少時代をつづった自伝ドラマ。

暴力的な父親と過ごした少年が大人になってリハビリ施設に入り、自分を見つめ直す再起の物語です。

俳優シャイア・ラブーフの実体験ですが、父親をシャイア・ラブーフ自身が演じていて、自分の子供を俳優として働かせながらも、終始偉そうにしているDVダメ親父を見事に体現していました。

物語は、オーティスが事故を起こし、リハビリ施設で過ごす毎日と、少年時代の父親との思い出を振り返る回想シーンとが行ったり来たりする構成になっています。

ほかの同じような構成の映画と同じく、回想シーンを多用しているせいで、ストーリーがなかなか先に進まないようなじれったさがありました。

少ないエピソードでなんとか一本の映画にしようとしている感があって、似たようなシーンの繰り返しような印象も受けました。

シャイア・ラブーフの実体験で、自分で脚本も手掛けているなら、もっといろいろな話が出てきそうなもんですが、なぜか数えるほどの思い出しかないんですよね。

例えば、オーティスの面倒をよく見てくれるトムおじさんがやって来たときにお父さんのジェームズがトムをプールに放り投げて追い返した、とかオーティスがお母さんと電話をしていると、嫉妬からか突然お父さんが逆上した、とか、もっと優しくしてとオーティスがお父さんにお願いしたら顔をはたかれた、とか。

いずれもジェームズの切れやすい性格をよく表しているもののいま一つ映画のネタとしては薄いですよね。

学校にも行かない息子。働かない父親。社会から外れた親子の逃げ場のない生活の様子は確かに寂しく、悲しげだけど、不思議と心を動かされませんでした。

もしかすると終始登場人物が感傷的なのに抵抗を感じたのかもしれません。同情を誘うような演出が多く、ときどき感傷的になるならいいけど、ずっとは困るよね。たまにいるじゃないですか、私いつも悩んでます風の奴。

常に舞台がモーテルの部屋の中かリハビリ施設の中なので絵的に代わり映えがしないのも一つ一つのエピソードの印象を薄くしている原因かもしれません。

モーテルを舞台にした貧困家庭の話という点においては「フロリダ・プロジェクト」を彷彿させるものがあるけど、こっちのほうがはるかに退屈ですね。

ハリウッド映画にしてはかなり低予算で撮られていて、予算の都合もあるのかなあ、という気もしました。視聴者に予算の心配をさせた時点で、映画としてどうなのっていう話なんですが。

キャストの演技は安定しています。それが唯一のこの映画の救いでしょう。オーティス役を演じた子役ノア・ジュープは普通に上手いし、「ある少年の告白」や「ベン・イズ・バック」や「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズも相変わらず名演技を見せています。

なによりシャイア・ラブーフ演じるお父さんがいかにもアメリカの教育のない粗野なおっさんという感じが出ていて良かったです。

ただ、あんな態度で普段から過ごしていたらもっといろんなトラブルに巻き込まれそうなもんですけどね。トムがメキシコ人の仲間を連れて戻ってきてボコボコにされるぐらいでちょうどいいんじゃないですか。

それにしても子役俳優の親たちって問題ありな人が多いのはどうしてなんですかね。子供が売れて、子供の名声で生活するようになると、なにかが狂ってくるんでしょうか。

オーティスのように幼少時代に両親に散々利用され、傷つけられた俳優たちは少なくなさそうですね。そういう子役俳優がトラウマを抱える原因や過程が見たい人は、この映画を見たらいいと思います。そうじゃなかったらスルーでいいかなぁ。

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