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【動画】ある少年の告白は普通すぎてつまらない!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

同性愛者向けのリアリティー重視の映画。テーマもキャストも演技もいいのに退屈でしかない惜しい作品です。40点(100点満点)

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ある少年の告白のあらすじ

牧師の父(ラッセル・クロウ)と母(ニコール・キッドマン)を両親にもつジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)は、大学生となった。きらめくような青春を送るなか、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性が好きであることに気づく。意を決して両親にその事実を告げるが、息子の言葉を受け止めきれない父と母は困惑し、動揺する。

父から連絡を受けた牧師仲間が助言をするため、続々と家へやってくる。
父は問う。「今のお前を認めることはできない。心の底から変わりたいと思うか?」
悲しげな表情の母を見て、ジャレッドは決心する。「 はい」

母が運転する車に乗り込み、ジャレッドは施設へと向かう。「治療内容はすべて内密にすること」細かな禁止事項が読み上げられ、部屋へと案内される。白シャツの同じ服装の若者たちが弧を描くように椅子に腰を下ろしている。
「救済プログラムにようこそ!」12日間のプログラムが始まった 。

公式サイトより

ある少年の告白のキャスト

  • ルーカス・ヘッジズ
  • ニコール・キッドマン
  • ラッセル・クロウ
  • トロイ・シバン
  • ジョー・アルウィン
  • ジョエル・エドガートン

ある少年の告白の感想と評価

ガラルド・コンリーのノンフィクションを基にした実話ベースの映画。「ザ・ギフト」を監督した、俳優としても知られるジョエル・エドガートンによる家族ドラマです。

宗教家の両親の下に育った同性愛者の青年が、教会の矯正プログラムを受けさせられる、つらい話で題材はいいのに内容はややインパクトに欠けます。

キャストはルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、そして監督のジョエル・エドガートンも出ていて、演技も悪くないです。でも面白くないんですよね。

ラッセル・クロウはやけに太ってたけど、あれは役作りだったのかそれともただデブになっただけなのかも分からなかったです。べつに太っていないとダメな役でもなかったし、やけ食いでもしたのかな?

映像が終始暗いことも気になりました。もうちょっと光を当てても良かったんじゃないのかなぁ。何が起きているのか見にくい箇所が多々ありました。

インパクトに欠ける最大の理由は、教会の矯正治療プログラムの内容が想像を超えるものではなかったのと、特にこれといった衝撃的なエピソードがひとつもないせいです。なにからなにまで普通です。

主人公は、同性愛に目覚めようとしている大学生のジャレッド。彼は高校時代、バスケ部練習に励み、可愛い彼女もいて青春を謳歌していました。

しかしどこか自分に嘘をついてるかのような気持ちを抱えながら大学へと進学します。そこで出会った男子生徒とジャレッドは仲良くなり、さっそくいたずらされ、変な告げ口をされたことがきっかけで、彼が同性愛者があることが両親にバレてしまいます。

牧師である父親はそれを聞いて心配し、ジャレッドを施設に送り込む、というのがストーリーの流れです。

これなら施設の中で起こることをもっと暴力的に描いたほうが良かったですね。毎日なんだかわからない注射を打たれるとか、薬を飲まされるとか、挙句の果てには両手足結ばれるとかして。ホラーやスリラーのテイストを加えたらエンタメ度が増したはずです。

しかしあくまでもリアリティー路線で行こうとしていて、そのリアリティーそのものが想像の範疇に収まってしまっていたし、さもありがちな話なので襲撃を受けることはありませんでした。

セラピーでやることといえば参加者に同性愛の体験を語らせたり、男とはどうあるべきかのレクチャーを受けたり、ときどき怒鳴られたり、といったぐらいで、偏見の塊のようなおっさんたちが真剣に同性愛を”治療”しようとしている姿は確かに異様だし、気味が悪いんだけど、午後5時になったら普通に帰れるし、それほど拘束されている感や強制力がないので、恐怖を感じるほどでないんですよ。

思いつめた男の子が自殺する下りも読めたし、捻りがないです。あと、どうせならジャレッドの同性愛の目覚めをもっとえげつないぐらい取り上げないとダメですよね。同性愛を受け入れて、肯定していく話なのにそこをうっすら描いてどうするんだよって。

大学生にもなってベッドで添い寝したぐらいでドキドキすんなって。なんなら施設内でほかの男の子たちとやりまくるとかしないと。男同士のベッドシーンなんていたずらされた下りしかないじゃないですか。

一方、同性愛者からしたら、主人公に感情移入をするのはさほど難しくないでしょう。ラストで泣いてしまう人もいるんじゃないかな。ジャレッドのありのままを受け入れてくれない家族に対しても自分の家族と比べてしまうかもしれませんね。まあ、見せ場といったらラストぐらいだけど。

本作はいまいちでしたが、自分の作品に出演しておきながら主役やいい人の役をやらずあえて悪役を演じている点では、ジョエル・エドガートン監督に好感が持てます。

ザ・ギフト」ではストーカー役だったし、本作では施設のインチキセラピストを好演していましたね。

監督兼俳優の人って好感度上がりそうな役ばかりを選ぶ傾向がある中で、あえて嫌われ者の役を選択できる心意気が素敵です。逆にもっと好きになりました。

コメント

  1. 通りすがり より:

    一言だけ言わせて下さい。
    ゲイ映画は「美形」に逃げるな、同性愛の正しさ・美しさを知らしめたいなら「マイケル・ムーア×ギレルモ・デルトロ」みたいなカップリングで勝負せーや!