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テイク・ディス・ワルツは幸せになれない女の不倫物語!感想

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この記事は 約6 分で読めます。

主人公が虚無感に押しつぶされそうになる話で、その原因は男にあると勘違いしている悪い女のストーリー。結婚生活にマンネリを感じている女性が見るべき映画です。55点

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テイク・ディス・ワルツのあらすじ

マーゴットは夫のルーと結婚して5年が経っていた。ルーのことは愛していたが、何かが足りなかった。

マーゴットは、ルーがときどき自分としっかり向き合ってくれていないと感じるようになっていた。関係はそれほど悪くなかったが、ときどき些細なことでお互い気分を損ねることが多くなっていた。

そんなある日、マーゴットは出張先でイケメンアーティストのダニエルと出会う。現地では少し言葉を交わし、飛行機では偶然にも隣同士だった。

意気投合し、帰りのタクシーをシェアすると、たまたまダニエルがすぐ向かいに住んでいることを知って運命的なものを感じる。

それから二人は偶然を装ってお互いと遭遇し、一緒に時間を過ごそうとした。二人は既婚の身であることから決して相手の体には触れなかった。しかしそれが余計にマーゴットを孤独にさせ、彼女は夫のルーとダニエルの間で大きく気持ちが揺れていく。

テイク・ディス・ワルツのキャスト

  • ミシェル・ウィリアムズ
  • セス・ローゲン
  • ルーク・カービー
  • サラ・シルバーマン

テイク・ディス・ワルツの感想と評価

読者のはるかさんのリクエストです。ありがとうございます。はるかさんからはこんなコメントをいただきました。

こんにちは。いつも楽しく読ませてもらってます。テイク・ディス・ワルツという映画の感想を書いていただけると嬉しいです。不倫の映画なんですが不倫映画と聞いて思いつくイメージとは違い、主人公の気持ちにわかる…と言ってしまう女性は多いんじゃないかと思いました。自分はこの映画観といてよかったなと思いました。野暮ったいミシェルウィリアムズがかわいいです。ぜひ観てみてください。

では感想を述べさせていただきます。

死ぬまでにしたい10のこと」や「アメリカ、家族のいる風景」の女優として知られるサラ・ポーリーが監督した大人の恋愛ドラマ。

夫がいながらどこか不安と孤独を抱えているヒロインが、新しい男性と出会い、恋をし、夫と男を天秤にかけていく女性向け不倫物語です。

女性監督が撮っただけに、かなり女性の気持ちを汲んだ恋愛ストーリーになっていて、いかにも女性が共感しそうな話だなあという感じはしましたね。

ただし、男の僕からしたら見れる映画ではあるものの、ヒロインの行動は全く理解できませんでした。

まず、ヒロインが、夫のことは愛しているけど、「でも最近なんか違うのよねぇ。私、本当はもっと情熱的な結婚生活がしたいの」などと結婚後もロマンスに憧れている理想主義なところがなんともフェミニンですねぇ。「私、いつまでも恋していたいの」とか言いそうだもん。

逆に夫のルーは、二人の間にそれほど会話がなくても、夜の営みがなくても、夫婦ってそんなもんじゃんと割り切っていて、かといって冷めているわけでもなく、平凡な日常こそ幸せといった感じに生活しています。

そんな二人の間には徐々に距離ができてきて、お互いにふざけたり、愛の言葉をかけたりして、なんとか取り繕うとしますが、やがてそれは埋められない溝となっていきます。

そしてそんなときにイケメンのアーティストのダニエルと出会っちゃったもんだからたちまちマーゴットは恋をしてしまいます。しかしモラル的に許されないことだという認識があるから浮気なんてできない。でもどうしてもダニエルと愛し合いたいという強烈な葛藤に苦しみます。

そこまではいいとしても、僕がマーゴットに嫌悪感を抱くのは、浮気するにしても、不倫するにしても、どっちの男に対しても優柔不断な態度を取り続ける決断力のなさと、その結果二人とも傷つけてしまうところですね。

そもそもかなりの掟破りをしているんですよ。旅行先で出会った男にキュンと来るのはまだ分かるんですよ。環境も違うし、非日常的なロケーションにやられてしまったんでしょう。それなら旅先で浮気して、家に帰ったら切り換えろって話じゃないですか。いくらなんでも隣人と不倫関係を続けちゃダメだろ。

その時点でパートナーにばれないようにやる、という配慮に欠けてるんだよね。近所の人たちだってどこで見てるか分からないんだし、近くのカフェで密会するってどういう神経してるんだろう。

「それで私にどうしたいの?」

「まずは、おでこにキスして、それからまつ毛に触れて、そして唇から首に降りて行って胸を思い切り、、、」

こんな話を大声でカフェでしてるんですよ。あれは映画史に残る恥ずかしいシーンでしたね。

あの時点で二人は恋しているというより、もはや病気なんだなぁ、と思っちゃいました。そういえばマーゴットにはちょっと躁鬱っぽいところがありましたね。急にハイになったかと思えば、次の瞬間には落ちちゃったりして、ああいうタイプと共同生活していくのは相当大変でしょうね。

ダニエルに対してあそこまで性的な気持ちになってるなら、とっととやればいいじゃないですか。それなのに「やっぱりだめ。私できない」みたいなシーンの連続で、まあじれったかったです。

マーゴットの個人的な背徳感との戦いにダニエルまで巻き込んでることに気づいていないのがダメだし、その結果、ルーとダニエルの二人を振り回しているんですよね。

で、ああいう奴に限って、自分のペースで段階を踏みながら罪悪感という名のボタンを一つずつ取って裸になろうとするでしょ。結局、最終的には浮気するし、裏切るのに、スパッとしないんですよ。

僕にはマーゴットは可愛く思えなかったですね。トイレのドアを開けたままおしっこする女とか嫌だしね。あの調子なら夫の前で平気でうんこもしそうですね。常にドキドキを求めてる女がすることじゃないでしょ。

マーゴットが質が悪いのは、浮気の目的がやることじゃなくて、自分の感情を満足させることにある点です。

ああいうのが一番厄介だね。快楽目的なら男と交われば満足できるだろうけど、心の穴を埋めるのが目的だからね。

それも自分自身になにが不足してて、なんで孤独や不幸を感じているのか分かっていないから答えがないんだもん。

つまり「誰かお願いだから私のことを満足させてぇ、幸せにしてぇ」っていうスタンスで生きてるんですよ。

だから夫のルーにもダニエルにも、とにかくかまって欲しいという態度でしたよね。

夫が料理してる最中、毎回後ろから抱き着いてきては話しかけてきて邪魔するんだからそりゃあ怒られるよ。それをあなたは優しくないみたいに思われてもね。

また、自分自身の内面の問題なのに外に答えや助けを求めに行こうとするから、解決策が見つかりようがないんですよね。

結局、ダニエルとくっついてもマーゴットはルーと結婚していたときのような同じような虚無感に襲われていたんじゃないのかなぁ、と僕には見えました。やがてまたマンネリがやってきたんじゃないのかなぁ。

ラストの解釈はひとそれぞれでしょうが、ああこいつは誰といても幸せになれないタイプだわ、というのが僕のマーゴットに対する結論です。

最後、遊園地の乗り物に一人で笑顔で乗っていたのは、やっと孤独を乗り越えられたと言いたいんでしょうか。あの笑顔にも僕は騙されませんよ。

コメント

  1. はるか より:

    リクエスト送ったはるかです。感想書いていただきありがとうございます! 男性から見たらマーゴットのずっとどっちつかずで決められない感じがイライラするんですね笑 私もマーゴットは誰かとくっついてもまた浮気すると思います笑 感想書いていただいて嬉しいです。ありがとうございます。

    • 映画男 より:

      リクエスト&コメントありがとうございます。マーゴットはじれったかったです。自分からベッドに入ってきたくせに、泣き出すところとか完全にアウトです。