アメリカ、家族のいる風景(原題 Don’t Come Knocking)


「パリ・テキサス」以来ヴィム・ヴェンダースとサム・シェパードがタッグを組むと聞いて期待して見たら、大いに期待外れだった作品。11点(100点満点)

アメリカ、家族のいる風景のあらすじ

西部劇俳優のハワードは、ある日突然映画の撮影現場から逃げ出す。なんの荷物も持たず、馬や車を乗り捨てたどり着いた先は母親が住む実家。30年近く音信不通だった母と再会したハワードは、昔の女との間に子どもがいることを聞かされる。そのことがどうしても胸にひっかかったハワードは女と出会った町を目指す。

アメリカ、家族のいる風景の感想

誰のせいでもない」、「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」などで知られるヴィム・ヴェンダース監督の馬鹿家族ドラマ。

ヴィム・ヴェンダースもまた世界で実力以上に評価されている監督の一人に間違いないです。いわゆる一発屋です。

この映画は終始無目的に、主人公の衝動にまかせて進んでいく。とにかく行動のひとつひとつにはっきりとした理由がないから納得も共感もしようがないです。

まずハワードが撮影現場から突然逃げ出した原因が全然分かりません。途中その話に触れても、言葉を濁すだけで肝心な真実がちっとも浮き出てこないというのがひどいですね。

それでも最初の1時間ぐらいはまだ見れます。問題は1時間を過ぎた辺りからで自分の子どもたちと出会ってからは展開がひどいなんてもんじゃない。

一番笑えたのは、死んだ母親の遺灰を入れた壷を持っていた馬鹿娘ですかね。「死ぬまでにしたい10のこと」の主人公を演じたサラ・ポーリーが演じていました。

お母さんが死んだのはいいけど、あの馬鹿娘は、外出する度に壷を持っていく必要がどこにあるんだろう?

セリフの言い回しもくどいです。寒い女を演じさせたらサラ・ポーリーの右に出るものはいないんじゃないのかなあ。

それともサラ・ポーリー本人が寒いだけなのか。この女には、恋人でもないのに、ちょっと仲良くなったら結婚式の日取りとかを予約しそうな気持ち悪い雰囲気がありますね。

次にひどかったのは息子。あいつは歌手にもなりきれてないし、俳優にもなりきれていません。怒るシーンがやたらと多いけど、全然迫力がない。ラストも問題の解決もせず、何も状況は変わらないまま話が終っていくのに、なぜか登場人物たちはハッピーエンドの表情になっていたのがしっくりきませんね。

ストーリーが終焉を迎えたというより、「時間が来たのでこれで終りまーす」と勝手にエンディングにもっていかれたようで、すごいイライラが残りました。

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