世界でいちばん貧しい大統領・愛と闘争の男ホセ・ムヒカは退屈!感想

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特に得るものがない政治家のドキュメンタリー。ウルグアイの歴史や政治に興味がない人にはきついと思います。42点

世界でいちばん貧しい大統領・愛と闘争の男ホセ・ムヒカのあらすじ

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ウルグアイが軍事政権にあった時代、ホセ・ムヒカはゲリラ活動をしていたため数回に渡り投獄され、10年以上を刑務所の中で過ごした。

そんな彼は刑務所の中で孤独を思い知ったことにより、より人類のことを考えるようになり、資本主義に反する社会主義思想に至った。

2010年にホセ・ムヒカはウルグアイの第40代大統領に就任。任期最終日を迎えようとしていた彼はカメラの前で自分の過去、そして未来について語った。

世界でいちばん貧しい大統領・愛と闘争の男ホセ・ムヒカのキャスト

  • ホセ・ムヒカ
  • ルシア・トポランスキー
  • エミール・クストリッツァ

世界でいちばん貧しい大統領・愛と闘争の男ホセ・ムヒカの感想と評価

アンダーグラウンド」で知られるルシア・トポランスキー監督による、世界いちばん貧しい大統領として知られるホセ・ムヒカを追いかけたドキュメンタリー映画。

内容がとにかく薄く、視点がバラバラで、そもそも何を描こうか決まっていない状態で見切り発車したのが分かる作品です。

3年密着したらしいんですが、おそらく3年継続して撮り続けたのではなく、撮影を終えるのに3年かかったというだけの話じゃないかと思いますね。

だって3年密着して、73分ってことある? 73分のうち10分がイントロで、もう10分はマテ茶を飲んでるシーンだからね。どんだけ撮れ高が少ないんだよって。

ホセ・ムヒカだって暇じゃないだろうから隙間時間で都合のいいときにちょこっとインタビューしたんでしょうね。

内容はホセ・ムヒカのストーリーというより、ウルグアイの歴史をなぞっているだけです。

軍事政権時代、刑務所時代、そして大統領時代のホセ・ムヒカについて本人や近い人にインタビューしていますが、質問をちゃんと考えていなかったのか無計画に撮影したのか、話が飛び飛びです。

ホセ・ムヒカという人物を描く気ならちゃんと生い立ちからつづっていかないと。いきなり軍事政権の話から入っちゃだめだろ。

日本では、お金に興味のない質素な暮らしをしている謙虚な人物として知られるホセ・ムヒカですが、かつてはゴリゴリの過激派ゲリラ活動をしていたことはあまり知られないんじゃないでしょうか。

彼には銀行強盗や誘拐などに加担した過去があり、下手したら人を殺したこともあるかもしれませんね。

その辺の暗黒時代の話を掘り下げてくれたら、もっと興味深くなっていたんだろうけど、いかんせんホセ・ムヒカは「いい人」という目線で監督がインタビューをしているので、本人や関係者が喋りやすいことにしか触れていません。

となると、インタビューを受けている人の口から出てくるのは昔の思い出話だけで決して核心に迫ることはなかったです。

一方で現在のホセ・ムヒカを見る限りでは、あの風貌と生活スタイルから、やはり素朴で気のいいおじいちゃんであることは伝わってきます。人々との接し方も自然だし、どれだけ尊敬され、愛されているのかが分かります。

ただ、ホセ・ムヒカの人気の秘訣って、おそらくあの可愛らしい顔とキャラによるものが原因だと思うんですよ。あれで強面とか、極悪人の顔してたらおそらくあんなに受けなかったんじゃないのかと。

質素であることとか、自分の収入を寄付してることとかはあくまでもサイドストーリーでしょう。

だって寄付だけで言ったら、ビル・ゲイツのほうがよっぽど多額のお金を寄付してるし、世界に貢献してるもんね。

でも日本人にホセ・ムヒカのようなキャラクターが受けるのは、やっぱり多くの日本人がいまだに貧しさが美徳であると思っている、あるいは質素に生きることに対する憧れがあるからでしょう。

ゲリラだったってことや過去に彼がした悪事についてはスルーされてるし、人々の評価なんてコロコロ変わって、まああてにならないですよね。やっぱりテロリストも英雄も紙一重なんだなぁって。

あれでホセ・ムヒカがスイス銀行とかに何十億っていう資産を隠し持ってたりしたら面白いんですけどね。実は欧州で何人も愛人を囲ってた、とかね。

ひとつ気になったのは、結構彼が肥えてることですね。金に欲はないけど、美味しいものめっちゃ食べてるのかよってついつい思ってしまいました。奥さんの分まで横取りして、ウルグアイステーキを毎晩バクバク食べてたりして。

でも基本、この映画からはすでに報じられている彼のいい人エピソードしか出てこないし、出すつもりはないみたいだから、僕としては退屈で仕方なかったです。

80年も生きてきた、おじいちゃんに人生とか哲学を語らせたら、それはそれなりに絵になりますよ。でも中身があるかっていうとないに等しかったです。

唯一、ホセ・ムヒカが聖人ではなく、人間っぽく映ったのは、バーで彼の政策に反対しているおっさんに批判されてたときですかね。

大統領がバーで酔っぱらいのおっさん相手に普通に罵ってたからね。誰とでもどこでも同じレベルで口論するっていうのがラテン系だよなぁ。無視できないっていうのが笑えますね。

それと、唯一後悔していることは子供を作らなかったことだ、といった場面には彼の本音が垣間見れました。見所はそれぐらいでしたね。

ちなみにこの映画、日本からでもVPNサーバーを使えばネットフリックスで視聴できますよ。

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