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ゼロ・ダーク・サーティは実話! 感想と評価

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75点(100点満点)

ストーリー

ビンラディンの行方を追うものの、的確な情報を得られずにいる捜索チーム。そこへ、人並み外れた情報収集力と分析力を誇るCIAアナリストのマヤ(ジェシカ・チャスティン)が加わることに。しかし、巨額の予算を投入した捜査は一向に進展せず、世界各国で新たな血が次々と流されていく。そんな中、同僚の一人が自爆テロの犠牲となって命を落としてしまう。それを機に、マヤの中でビンラディン捕獲という職務が狂気じみた執心へと変貌。ついに、彼が身を隠している場所を特定することに成功するが……。

シネマトゥディより

文句
ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督による最新作で今年のアカデミー賞作品賞にノミネートされている一本。CIAとタリバンによる報復に次ぐ報復、ジワジワ行われる心理戦がスリリングで見ごたえ十分。「ハート・ロッカー」がバチバチ撃ち合って戦うのに対し、この映画は突撃シーン以外は終始情報戦、頭脳戦で、スパイ映画はこうでなくちゃ、というインテリジェンス溢れる出来でした。

色々な出演者がいますが、主役のマヤを演じたジェシカ・チャステインの独壇場だったと言っても過言ではないでしょう。ちょっと美味し過ぎる役のような感じもしないでもないです。あたかも彼女一人がビン・ラディンを見つけたかのような描写はどうかと思いました。実際はそれこそ世界各国の色々な諜報機関および諜報員が動いて、約10年もかけてやっと見つけた大仕事だったはずです。しかし、アメリカ人監督は主役がいないとムズムズするのか、こうしていつも一人にかっこいい役をかぶせてしまいますね。正義と悪をはっきり二分する手法も相変わらずでした。アンチアメリカの人達はこの映画を寒々しい思いで見ることでしょう。

言葉とは面白いもので、アメリカ人は9.11のことをSeptember 11 attacks、つまり「攻撃」などと言いますが、ビン・ラディンの隠れ家に突入するのは攻撃ではなくOperation 「作戦」という言い方をしますね。パキスタンに無断で戦闘機を送って、人の家に侵入して住民を殺しても、「我々は正義を下した」という言い方をするのもなんとも偽善的アメリカ的な感じがします。ビン・ラディンの側近の手がかりを掴んだのは、キューバにある悪名高い拷問施設グアンタナモに収監されていた捕虜の証言だったそうですが、その情報に行きつくまでにアメリカは相当数の無実の人達を拷問しているはずです。実際に冤罪をふっかけられ、2年以上同施設で拷問を受けた被害者が出演しているドキュメンタリー映画「グアンタナモ、僕達が見た真実」がありますが、こういう映画を見ると、無実の人達に対する拷問だ誤射だ、誤爆だでビン・ラディンを見つけるためだけにひょっとしたらアメリカは9.11の被害者数を超える人達を殺してたりして、と考えてしまいます。ああ、怖い。

正義だ、悪だの不毛な戦いを延々と続け、10年かけてやっとビン・ラディンを殺害したところで一人の象徴がいなくなっただけで、実際は何の解決にもならないでしょう。主役のマヤがラストで涙を流したのは、ビン・ラディン殺害のために費やした努力と、その過程で受けた甚大な被害に対し、達成感がそれほどでもなかったこと、そしてまだまだこの戦いが続いていく、というむなしさから来るものだったんじゃないでしょうか。あの涙については様々な意見がありそうです。長年追い求めてきた片思いの男性と10年越しにやっと結婚できたときに流す涙とは訳が違いますからねぇ。

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