2017/10/25

愛、アムール(原題 AMOUR/LOVE)

amour

「ピアニスト」、「白いリボン」などなにかと話題作を世に送り出すミヒャエル・ハネケ監督による老夫婦の愛を綴った人間ドラマです。55点(100点満点)

愛、アムールのあらすじ

パリ都心部の風格あるアパルトマンに暮らすジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)とアンヌ(エマニュエル・リヴァ)は、ともに音楽家の老夫婦。その日、ふたりはアンヌの愛弟子のピアニスト、アレクサンドル(アレクサンドル・タロー)の演奏会へ赴き、満ちたりた一夜を過ごす。

翌日、いつものように朝食を摂っている最中、アンヌに小さな異変が起こる。突然、人形のように動きを止めた彼女の症状は、病による発作であることが判明、手術も失敗に終わり、アンヌは不自由な暮らしを余儀なくされる。

医者嫌いの彼女の切なる願いを聞き入れ、ジョルジュは車椅子生活となった妻とともに暮らすことを決意。穏やかな時間が過ぎる中、誇りを失わず、アンヌはこれまで通りの暮らし方を毅然と貫き、ジョルジュもそれを支えていく。

離れて暮らす一人娘のエヴァ(イザベル・ユペール)も、階下に住む管理人夫妻もそんな彼らの在り方を尊重し、敬意をもって見守っていた。

だが思い通りにならない体に苦悩し、ときに「もう終わりにしたい」と漏らすアンヌ。そんなある日、ジョルジュにアルバムを持ってこさせたアンヌは、過ぎた日々を愛おしむようにページをめくり、一葉一葉の写真に見入るのだった。

アンヌの病状は確実に悪化し、心身は徐々に常の状態から遠ざかっていく。母の変化に動揺を深めるエヴァであったが、ジョルジュは献身的に世話を続ける。

しかし、看護師に加えて雇ったヘルパーに心ない仕打ちを受けた二人は、次第に家族からも世の中からも孤立していき、やがてジョルジュとアンヌは二人きりになってしまう。終末の翳りが忍び寄る部屋で、ジョルジュはうつろな意識のアンヌに向かって、懐かしい日々の思い出を語り出すのだった……。

goo 映画より

愛、アムールの感想

カンヌ映画祭パルム・ドール、アカデミー賞外国映画賞の受賞作品で、ゴリゴリの芸術路線でスローな大人な映画です。

カンヌでパルムドールを受賞したことからも分かりますが、欧州映画祭向けの一般大衆にはまず向かない、穏やかで、成熟した、高徳な映画です。

いわゆる第三世代のインテリ層とかが好きそうな、独特の間だったり、ゆっくりとしたテンポを味わう作品で、人によってはじれったくなるでしょう。

大部分がジョルジュとアンヌの二人芝居だけで構成されていて、二人の微妙なやり取りを楽しめるかどうかでこの映画の評価が二分されそうです。

BGMもなく、それほど大きなハプニングもないため、その日の体調によっては眠ってしまう人も少なくないでしょう。

僕的にはちょっと退屈だったかな、というのが正直な感想です。約2時間の尺の中で、二人の闘病生活が永延と続き、ストーリーを左右させる大きな展開は1時間半を過ぎたところでやっと一度あるかないかという有様でした。

その途中途中でぽつりぽつりと意味深なシュールな出来事が起こったものの、考えさせられるまでには至りませんでしたね。

ラストシーンも不思議な終わり方をしますが、結末は最初のシーンを見ればはっきりします。最初に見せちゃうぐらいなので、結末はさほど重要じゃないのでしょう。

「ピアニスト」のような変態さと 「白いリボン」のようなドロドロさを期待していただけに「普通」すぎました。もっと気味悪く、嫌味にしてもよかったのに。

唯一、良かったのは夫が看病に疲れて、寝たきりの妻を引っ叩いたシーンです。あそこに二人のなんとも言えないストレスと苦しみが集約されているようでした。あれでモンゴリアンチョップとかかましていたら尚良かったでしょう。もしおじいちゃんのモンゴリアンチョップが見れたら、もう思い残すことはないと思います。

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