映画イエスタデイは平凡な空想の映像化!感想とネタバレ

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果たして、ビートルズの曲を歌えば誰でも売れっ子になれるのか、という架空の世界の物語。可もなく不可もなく、というレベルの映画で、ビートルズが好きな人にはいいかもしれません。50点(100点満点)

映画イエスタデイのあらすじ

映画『イエスタデイ』予告

ジャック・マリックはイギリスの田舎町ローストフトでミュージシャンになることを夢見ていた。

彼の幼馴染で、マネージメントを手伝ってくれているエリーは、売れないことに嫌気が差し、夢をあきらめようとするジャックをその度に励ましてくれた。

そんなある日、ジャックは世界希望で起こった停電の際にバスに跳ねられ、頭を強打する。そのせいでどういうわけか世界中でビートルズの記憶がかき消されてしまった。

退院後、友人たちにビートルズの名曲イエスタデイを弾いて聞かせると、彼らは初めて聞いたかのような顔した。

ビートルズがこの世から消えたことに気づいたジャックは、ビートルズの名曲の数々を自分の曲として売り出していくことにする。

たちまち世界中で人気に火が付いたジャックは、大手のレーベルでアルバム制作に取り掛かる。しかしその一方で多忙になった彼は、昔から恋心を持っていたエリーとの距離が離れていくことを実感する。

そんな中、ジャックは、自分が書いた曲ではないことがいつか世間にバレるのではないかという強迫観念に襲われると同時にミュージシャンとしての成功か、エリーを取るかを天秤にかけていく。

映画イエスタデイのキャスト

  • ヒメーシュ・パテル
  • リリー・ジェームズ
  • エド・シーラン
  • ケイト・マッキノン
  • ラモーネ・モリス

映画イエスタデイの感想と評価

バトル・オブ・ザ・セクシーズ 」、「トレインスポッティング」、「T2 トレインスポッティング T2」、「スティーブ・ジョブズ」、「127時間」、「スラムドッグ$ミリオネア 」、「ミリオンズ」などで知られるダニー・ボイル監督のラブコメディー。

もしこの世にビートルズがいなくなったら、というSF的設定の下、インド系イギリス人の男がジョン・レノンやポール・マッカートニーの曲を自分の曲として世界に売りだしたら一体どうなるのか、というのをユーモアと恋愛要素を交えながら軽いノリで描いています。

もし自分があの名曲を作曲していたら、自分の人生は一体どうなってたんだろう、というのは音楽家を志す人なら誰もが空想したことのあるような話ではないでしょうか。

まだ「レット・イット・ビー」が作曲される前の時代にタイムスリップして自分が人前で歌ったら世界中は驚くのか、などという幼稚でずる賢い想像をしたことがある人もきっといるはずです。

そういったファンタジーを映像化しているのがこの映画で、いわばそれは誰もが考え付くベタなストーリーといえなくもないです。

そのせいか最初から最後まで特に捻りやサプライズはなく、ストーリー展開は読めてしまいますね。

主人公のジャックが最初にレット・イット・ビーを家族の前やパブで演奏したとき、誰も聞く耳を持たなかった、というのが唯一意外性があったパートですかね。

むしろあのままジャックが売れなかったほうが面白かったかもしれませんね。ビートルズの曲はやはりビートルズが歌ってこそ成功した。あの時代だったからこそあそこまで人気に火が付いた、というオチのほうが説得力があったかもしれません。

正直、主人公のジャックにそれほどカリスマ性や魅力を感じなかったです。だからいくら名曲を披露したかといっても彼のパフォーマンスでは世間はそれほど反応しないんじゃないかなぁ、と思ってしまいました。

だってどんなミュージシャンも純粋に歌だけで売れてるわけじゃないからね。やはりその人の魅力だったり、ルックスだったり、雰囲気だったり、様々な要素が集まって総合的に評価されてるんだし。

主人公をインド系にしたのはどうしてなんですかね。クイーンのフレディ・マーキュリー的にしたかったのかなぁ?

それともマイノリティーの冴えない男でもビートルズを歌えばヒットする、というファンタジーな世界を作りたかったのでしょうか。

いずれにしてもジャックを演じたヒメーシュ・パテルがあまり光らなかったので、ところどころに違和感とアンバランスさが目立ちました。ジャックとエリーのカップルも全然お似合いじゃなかったし。

エリー役は「シンデレラ」のヒロイン役としても知られるリリー・ジェームズで、可愛らしいキャラだったけど、主役と同じく平凡なパフォーマンスでしたね。

一方でシンガーソングライターのエド・シーラン本人が本人役で登場した下りは面白かったし、ジョン・レノン(そっくりさん)が出てきたのは良かったです。

オノヨーコは残念ながら出てきません。ビートルズが存在してなければ二人は出会っていない、という設定だったのでしょうか。

ラストはラブコメでありがちな、やっぱり愛が一番大事だよね的な結末で終わりますが、ちょっと無理矢理な感は否めなかったですね。

まるでハッピーエンディングかのようにみんな幸せな顔をしていたけど、ジャックがかなりの損害をレーベルに与えたことを考えると、賠償金は数億単位になるレベルの話ですよ。それなのに呑気にハッピーライフ送ってる場合じゃないよ。

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