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こんな夜更けにバナナかよはちょっといい話!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

障害者の男がボランティアの助けを借りて、自分の人生を謳歌する闘病&介護ストーリー。めちゃくちゃ感動するとかではないけど、そこそこいい話です。50点(100点満点)

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こんな夜更けにバナナかよのあらすじ

北海道の医大生である田中は、筋ジストロフィー患者である体の不自由な鹿野のヘルパーとしてボランティアをしていた。

ある日、田中がボランティアをしている鹿野の家に恋人の美咲が新人としてやってくる。田中がなかなか会ってくれないから美咲は様子を伺いに来たそうだった。

ところが可愛い美咲を見て鹿野が大いに気に入り、田中の恋人であることを知らずに美咲に積極的にアプローチしていく。

重度の障害のため自分のことをほとんど何もできない鹿野は持ち前のわがままキャラで田中や美咲をはじめ、ボランティアたちを振り回していく。

ボランティアたちは鹿野のでかい態度や自由さにイライラさせられるものの、そのうち彼の人柄にひかれていっては離れなくなっていく。

こんな夜更けにバナナかよのキャスト

  • 大泉洋
  • 高畑充希
  • 三浦春馬
  • 萩原聖人
  • 渡辺真起子
  • 宇野祥平
  • 韓英恵

こんな夜更けにバナナかよの感想と評価

「ブタがいた教室」などで知られる前田哲監督による、筋ジストロフィー患者と彼を支える仲間による闘病ドラマ。同名ノンフィクションの実写化です。

難病によって車椅子生活を強いられている男が、ボランティアという名のファミリーと共に繰り広げるドタバタ劇で、病と闘うエピソードの中に恋愛要素やユーモアを含めた、ちょっといい話です。

もう少しで感動ポルノになるところだったけど、なんとかそうならずに済んだかな、という映画で、いわゆるメディアが作り上げてきた、暗く、不幸で、可哀想な障害者というイメージを覆し、主人公を傲慢でわがままで、同時に憎めない、おしゃべりな男として描いているのは斬新でした。

「だって俺、ひとりじゃなにもできないんだから人に頼むしかないじゃん」と開き直る彼の態度には賛否両論ありそうですね。

ボランティアたちを使い走りのように扱うのは正直どうかと思うし、自己主張が強く、人に頼りまくり、なおかつ偉そうにしている主人公に嫌悪感を覚える人がいるかもしれません。

障害者だろうとなんだろうと、鹿野のようにあまりにも態度がでかいときは普通に罵っていいと思いますよ。

僕が好きなのは、顎で人を指図する鹿野を見て、「あなた何様なんですか? 偉いんですか?」って言える美咲の遠慮のなさですね。

正直、美咲というか、美咲を演じた高畑充希のパフォーマンスが、この映画の一番の魅力だったと思います。戸惑っている仕草とか、逆ギレするときの演技がリアルです。

自分で学歴詐称をしておいて、彼氏が困惑すると、「許してくれないの?じゃあもういいわよ」って帰っていく理不尽な行動には笑っちゃいました。いるよね、ああいう女。

美咲は一体どこまで鹿野に気持ちが動いていたんですかね。障害者の身の回りの世話をしていくうちに距離がぐっと近づいていくんでしょうか。

それに鹿野は話も面白いし、いい意味で開き直っていて、ポジティブなので、いつもウジウジしている田中なんかよりよっぽど男らしかったけどね。

鹿野がボランティアたちに遠慮がないのはそれも一種の彼なりのコミュニケーションの取り方なのでしょう。

いつ死ぬか分からない彼の人生で、ストレートに言いたいことを言わずにじっくり人間関係を構築しようといった気はさらさらなさそうです。

そんな中で自分に対しても遠慮せずにズカズカものを言ってくる美咲に彼が強く惹かれるのも理解できます。

そして田中という恋人がいながら、美咲も障害者である鹿野に興味を持ち、まんざらでもなさそうな態度を取るところが、さもありそうで良かったです。

「胸触らせて」と鹿野がふざけて言ったのに対し、後々ちゃんと触らせてあげる美咲は粋ですねぇ。甘えて見るもんだなぁって男は思うもん。

あれで美咲と鹿野がやってくれたらもっと面白かったんですが、ハートウォーミング路線を進むためか、終始いい話の方向でストーリーが進んでいたのが心残りです。

ボランティアたちもどんだけ鹿野に付きっきりなんだよ、もっと自分の人生を生きろよって思う箇所も多々あったし、両親はなんでほとんどなにもしないでボランティアたちに任せっきりなんだよって思う部分もありました。

でも全体的には障害者の描き方やストーリー展開には好感が持てましたね。この映画しかり、「パーフェクト・レボリューション」しかり、最近日本でも実話を基にした障害者の映画が増えてきましたね。「ジョゼと虎と魚たち」や「聲の形」といった粗大ゴミ映画に比べたら、全然いいですね。

それなのになんで誰も乙武洋匡の映画は作らないんですかね。「五体不満足」も大ヒットしたし、大人になってからのスキャンダルも含めて、波乱万丈な部分では誰にも負けないんじゃないかなぁ。早く作らないとネットフリックスにもってかれちゃうよ。

コメント

  1. MAIME より:

    感動する作品じゃないけど、普通にいい話ってことですね~
    障害者の描き方が斬新そうだから、機会があったら見てみようかな。