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映画Visionの感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

山、愛、命などをテーマにした、私たちはみんな自然の一部なんだ、とか言い出す奴が続出しそうな映画。ジュリエット・ビノシュのおかげで最後まで見れました。38点(100点満点)

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映画Visionのあらすじ

木々が青々と茂る夏。紀行文を執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)は、奈良・吉野にある山深い神秘的な森に通訳兼アシスタントの花(美波)とやってきた。

その森で、猟犬のコウと静かに暮らす智(永瀬正敏)は、木々を切り、森の自然を守っている山守だ。智はある日、鋭い感覚を持つ女・アキ(夏木マリ)から、明日は森の守り神である春日神社へお参りに行くように、と告げられる。

翌朝、ジャンヌと花は春日神社で智と出会い、花は「この村に昔から伝わる薬狩りの話を聞いて、やってきました。“ビジョン”と呼ばれる薬草を探しています」と話す。ジャンヌは「人類のあらゆる精神的な苦痛を取り去ることができる」と説明するが、智は「聞いたことがない」と言う。

ジャンヌは智の家の離れに泊めてもらえることになり、ほどなく出会ったアキからは「あんただったんだね」と言われる。アキは、この森に誰かがやってくることを前もって知っていたのだ。さらに「最近、森がおかしい。1000年に1度の時が迫っている」と言う。アキは“ビジョン”についても、何か知っているという口ぶりだった。

数日過ごすうちに言葉や文化の壁を越えて、心を通わせるジャンヌと智。身も心も距離を近づける二人の前から、突如としてアキは姿を消した。ほどなくして、ジャンヌも仕事のために帰国することに。別れ際、智に言う。「まもなく、“ビジョン”は現れる」。

季節は流れ、山が茜色に染まる秋。ジャンヌは智の家に戻ってくると、智は、山で出会った謎の青年・鈴(岩田剛典)と仲睦まじく生活をしていた。ジャンヌは、智や鈴に昔、知っていた男の姿を重ねるようになる。猟師だった岳(森山未來)だ。その岳と、老猟師・源(田中泯)には悲しい過去があった……。そんな中、“ビジョン”は生まれようとしていた。

ジャンヌがこの地を訪れた本当の理由は何か? 山とともに生きる智が見た未来(ビジョン)とは?

公式サイトより

映画Visionのキャスト

  • ジュリエット・ビノシュ
  • 永瀬正敏
  • 岩田剛典
  • 美波
  • 森山未來
  • 夏木マリ

映画Visionの感想と評価

」、「あん」、「2つ目の窓」、「七夜待」などの駄作で知られる河瀬直美監督による、意味不明な森の話。

芸術狙いの抽象的な表現に終始し、日本のことならなんでも神秘的に解釈してくれるフランス人評論家に評価されればいいやと思って作った感が出まくっていて、フランス人女優ジュリエット・ビノシュが主演し、プロデューサーもフランス人で、製作もフランスとの合作という何かとフランス押しの映画です。

ストーリーは、フランスの美熟女が日本の山奥に幻の薬草「ビジョン」を探しに行くついでに日本の男に手を出す話です。

やたらと登場人物が「森」、「森」うるさくて、どこか「もののけ姫」を連想させます。話し方までジブリのキャラクターみたいな口調の人たちばかりだし、特に夏木マリの仙人キャラには参りました。めちゃくちゃ長老面するんですよ、あのおばあちゃんが。

いかにも森のことならなんでも知ってますって感じで喋るもんだから、逆に森のこと聞きたくなくなるよね、あんな人いたら。

色々と曖昧に描いていましたが、フランス人熟女は、どうやら過去にも日本人男性と恋仲にあり、その男のことが忘れられない様子です。

そして日本の奈良の山奥まで来て、昔の男との思い出を振り返りつつ、そこで孤独に暮らす山の男とまで恋仲になってしまいます。

それもじゃんじゃん自分からアグレッシブに仕掛けていくので、もはや日本人フェチなんでしょうね。

散々哲学語っておいてお前にとっての薬草って男かよっていう話になっていました。結局ビジョンビジョンに濡れただけじゃないですか。

さらに終盤になると、過去の男との間に子供まで産んでいたことが分かり、その子供をあろうことか森で産み落として行く、という暴虐に出ていました。

そんでもって赤ん坊を老夫婦の家の縁側に置き去りにしたら、老夫婦が「この子は私たちで育てましょうよ」とか言い出すんだから、もうおとぎ話の世界ですね。

確かに日本には桃太郎とかかぐや姫とか、何かとおじいさんおばあさんが赤ん坊を拾って育てる昔話はありますが、さすがにフランス人の赤ん坊を育てちゃうっていうのは今までなかったなぁ。

それでその子供が大きくなったのが終盤に登場する美青年で、その役をEXILE / 三代目 J Soul Brothersにやらせているところなんかはさすがの日本映画界のキャスティングセンスだなぁって思いますね。

フランス人のお母さんと青年が再会する下りも、それ以外のシーンもどこまでが比喩で、どこまでが現実の話なのかは分からなくしてあって、そういうところが余計に話をつまらなくしていました。

どうせ退屈な話なんだったら、いっそのことジュリエット・ビノシュと永瀬正敏がやってくれないかなぁ、と思ってたら本当にやりだしたので笑っちゃいましたね。

森山未來とのベッドシーンでは普通に脱いでたし、よくもまあ50歳を超えたジュリエット・ビノシュを脱がしたなぁ。それについては河瀬直美監督、ありがとうございました。

ただ、見どころっていえば本当にそれぐらいか、あとは綺麗な自然の映像ぐらいでストーリー的には何も面白いところがありませんね。

いい意味でも悪い意味でもそもそも河瀬直美の映画ってもう日本で上映する必要ないっていう領域に達していますよね。だって是枝裕和監督とかとは違って日本で好きな人そんなにいないでしょ?

もういっそのことフランスオンリーでやっていったらいいじゃないのかなぁ。じゃないとそのうち河瀬直美の映画では日本人が全編フランス語で話し出しそうだもん。舞台挨拶見て見なよ、日本人出演者がボンジュールとか言い出してるから。

コメント

  1. てるき より:

    毎度楽しく読ませていただいておりますが、今回はかなりツボにハマりました。
    この作品、EXILEの事務所LDHが共同製作しているんですよね。河瀬直美とは真逆の存在なので、オープニングにロゴが出た時はビックリしました。
    もし機会がございましたら、日本映画で「祖谷物語-おくのひと-」という作品も批評していただけないでしょうか?
    河瀬直美が女優として出演しており、先輩風吹かせて語っちゃってます。笑

    • 映画男 より:

      そうだったんですね。どうせならこれからもどんどんEXILE出していってぶち壊してもらいたいです。「祖谷物語-おくのひと-」もきつそうですね。機会があれば見てみます。

  2. いよいよ より:

    山、愛、命がテーマの映画なら、この映画より「山の焚火」やまのたきび という映画のほうが良いです。特に耳の不自由な弟役の演技がリアルだと思います

  3. MAIME より:

    ジュリエット・ビノシュさん目当てで見ました。
    最後のほうはSFの世界でしたね。どう理解したらいいのか分からない不思議な映画でした。