2012/02/03

七夜待

23点(100点満点)

ストーリー
さむい女の自分探しの旅。

文句
日本一さむい監督、河瀬直美の作品。ドキュメンタリータッチで主人公を追っていく手法、田舎の美しい映像、構成、テーマは悪くない。なのに登場人物がさむすぎてさむすぎて耐えられなくなってくる一本。

河瀬直美の映画を見ていると是枝裕和の女バージョンという言葉があてはまります。二人が海外で評価されているのはリアリティーと映像美が備わったドキュメンタリータッチの撮影法じゃないかと思います。ただ、河瀬直美の場合、これに自分を全面に押し出してくるあつかましさがあって、そこが「さむい」につながってしまいます。主要登場人物の女に全部自分像を当てはめているような気配もあります。

今回の登場人物の彩子も外国にいるさむい日本人女の代表のようなタイプでした。その理由を挙げると次のようになります。
1、 わけもなく突然泣き出す
2、 無用心にもほどがある
3、 スキンシップを好む
4、 やたらと地元の人になりきろうとする。
5、 日本は豊かだけど人々が冷たい、タイの人は貧しいけど優しい、などというようなことを表面的な印象だけで述べる。
6、 なぜかフランス人の男に弱い
最近では河瀬直美の映画を見る度に今回はどんなさむい女が出てくるんだろうってちょっと期待するようになりました。そういう意味では新しい楽しみ方を教えてくれたとも言えますね。この映画で一番面白かったのは、タイの田舎町でタクシーのオヤジに襲われて(もしくは、襲われたと勘違いして)、助けてくれたのがイケメンのフランス人の男という下りでした。いまどきエロビデオでもそんな筋書きにしないよ。あれは完全に監督の性的空想です。

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