犯罪都市(英題THE OUTLAWS)

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筋肉ムキムキの刑事が大活躍する、プロレス的ギャング映画。迫力はそれなりにあるけど、いまひとつな映画です。49点(100点満点)

映画犯罪都市のあらすじ

刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、街の平和を脅かす犯罪者を次々とたたきのめしていた。ある日、中国人のチャン・チェン(ユン・ゲサン)が率いる犯罪者集団が町にやってくる。悪事の限りを尽くす彼らを一網打尽にしようとするマ・ソクトだが、そこへチャン・チェンに縄張りを荒らされた韓国マフィアも絡んでくる。

シネマトゥデイより

映画犯罪都市の感想

カン・ユンソン監督による、ギャングたちがナイフで刺したり、斧で切ったりと大暴れする韓国バイオレンスアクション。

映像は格好いいし、アクションシーンは迫力あるし、俳優たちの演技もいいけれど、ストーリー性に欠け、後半ダレてくる惜しい作品です。

いちおう2004年に起きた実際の事件を基にした実話ベースの物語という触れ込みです。舞台となるのはソウルの中国人街カリボンドン。そこには中国からの移民が多く住み、多くのギャングたちがそれぞれの縄張りでしのぎを削っています。

そんな治安の悪い地域を取り締まるのが地元の刑事マ・ソクト。ギャングたちからも一目置かれた存在の彼はギャング同士のトラブルの仲裁に入ったり、リーダーたちに直接合って事情を聞いたりしながら、町の平和をなんとか保とうと努めます。

ある日、カリボンドンに中国人の三人組がやってきます。怖いものなしの彼らは金のためならどんなことにも手を出し、借金の取立てのためにギャングのメンバーを殺しただけでなく、他のグループの縄張りまで荒らし始め、三人のせいでそれまで抗争が起きてもなんとかパワーバランスが保たれていたカリボンドンの町に不穏な空気が流れだす、というのが筋書きです。

中国人三人組の暴れっぷりが半端なく、少人数でも大きな組織に立ち向かっていく度胸と絶対的な自信に圧倒されます。

それぞれのキャラがまたやばそうな雰囲気がかもし出していて良かったです。あんな迫力、どうやって出せるんだろう。

特に何かあったらすぐに凶器を使って暴走する坊主頭の怖いこと怖いこと。精神異常者の雰囲気と殺すことになんの躊躇もしないプロの殺し屋の雰囲気の両方を兼ね備えた感じがやばいです。

三人はナイスで刺すことや斧を振り回すことが楽しくて仕方がないといった感じで、人間というより手の付けられない獰猛な動物のようです。

そしてそんな三人に立ち向かうのが韓国版シュワルツェネッガー、マ・ドンソク扮する刑事マ・ソクト。腕っぷしが強く、部下にも優しいといった、いかにもマッチョな社会の男たちが憧れるような要素満載なキャラになっていました。

マ・ドンソクは「新感染ファイナル・エクスプレス」にも出ていますが、プロレスラーみたいな体とパワー一辺倒な役作りで、よくここまでのポジションを確率しましたね。逆にタフな男以外の役はできるのかどうか心配になってしまうけど。

いずれにしても華奢でシュッとした俳優しか出てこない日本映画では絶対こんなタイプは主役にならないだろうから逆に新鮮です。ランボーの韓国版リメイクとかできそう。

さて、そんなキャラの濃い登場人物たちによるギャング抗争劇は、警察VS中華系ギャングVS韓国人ギャングといったように複雑に対抗図が絡み合いながらも、最後はみんなで寄ってたかって殴りまくり、刺しまくりの乱闘になり、正義の味方である刑事が最大の敵である中国人のリーダーを捕まえて終わります。

ちょっとやりすぎ感があるだけで、そこにドラマがあるかといったらあまりなく、見所はやはりアクションなんでしょう。

鑑賞中、ずっと中国人ギャングを描いた韓国映画「哀しき獣」のことがフラッシュバックされたほど、そこそこ面白いのにどこかで見たことあるような感覚を抱かせる映画でした。

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