2017/09/13

gifted/ギフテッド(原題Gifted)

家族が離れ離れになる コテコテの演出で泣かしにかかる裁判ドラマ。幼い少女の可愛さだけじゃ、大人の涙腺はゆるまないでしょう。48点(100点満点)

gifted/ギフテッドのあらすじ

田舎町に住む7歳の少女メリー・アドラーは稀に見る数学の天才だった。小学校に入学すると、メリーはいとも簡単に難しい数学の問題を解いてしまい担任と校長を驚かせる。

学校側は、メリーの才能にすっかり惚れ込み、奨学金を受けながら私立の進学校で英才教育を受けるように勧める。

しかしながら赤ん坊の頃からメリーの面倒を見ている叔父フランクは、普通の子供に育てたいという思いから学校の提案を断ってしまう。というのもメリーの母親も同じく数学の天才だったが、メリーが生後半年のときに精神を病んで自殺したからだ。

一方、メリーの祖母エベリンは、メリーに数学の道を進ませようと考えていた。エベリンもまた数学の才能を持ちながら結婚を機に学問から離れた一人だった。

そんなエベリンは、自分の娘が果たせなかった夢を孫のメリーに託そうと、マサチューセッツ州に引越させ、家庭教師をつけて数学に没頭できる環境を与えるつもりだった。

しかしフランクは、生前メリーの母親とメリーには普通の人生を送らせることを約束したことを思い出し、断固として拒否する。するとエベリンはあろうことかフランクを相手に裁判を起こし、メリーの親権を争うことになる、、、、。

gifted/ギフテッドはよくある映画

(500)日のサマー」のマーク・ウェブ監督による、少女の親権をめぐる裁判ドラマ。可愛い子供を可哀相な目に遭わせて、視聴者を泣かせようとする、よくある感動狙いの家族ドラマです。

まず、家族構成がいかにもフィクションって感じのバッググランドになっています。ヒロインのメリーは母親を生後数ヶ月のときに亡くし、叔父に育てられます。父親はどこに行ったのかというと、悪い男なので失踪したそうです。

そんなわけでイケメンの叔父フランクがメリーを引き取り、赤ん坊の頃から愛情を込めて育てます。ところがメリーが小学校に入る頃になると、急に祖母が現れ、メリーは天才だから私がちゃんと教育するなどと言いだすんですが、そんなに教育熱心ならなんで赤ん坊の頃からお前が育てねえんだよって話ですよね。親権を主張するの遅すぎって。

そこからはメリーの祖母と叔父(母と息子)による、アメリカ名物訴訟バトルが巻き起こり、いかに叔父のフランクがメリーにとって、いい父親なのかをアピールするエピソードに終始します。

そしてどういうわけかフランクが親権を取られるのも時間の問題だからいっそのこと近くに住む里親に預けようという妥協案が浮上します。それなら遠くに住む祖母の家に引っ越すより、いつでも面会できるからまだましだという結論に至るのです。

喧嘩で警察に捕まった過去があるとか色々言われてたけど、そもそもあの裁判でフランクが負けるようには到底思えませんでしたけどね。

しかしこの手の映画は、愛する家族を引き離さないことには感動が生まれないので、裁判はちゃんとフランクに不利になるように仕向けられているのです。

あそこにサプライズや新しい展開がないことには感動しようがないです。フランクがいい人すぎてつまらないし、恋人が同居していて、メリーと折り合いが合わないとか、もうちょっとリアルなシチュエーションが欲しかったですね。登場人物のキャラこそ違えど、「チョコレートドーナツ」とほとんど展開は同じですよね。

そもそもどっちが親権を持つかで争っていたのに里親に預けるっていう妥協案はありなんですか? 裁判の趣旨が変わってませんか? 里親もあんな状況で板ばさみにされたらたまったもんじゃないよ。

数学の天才が題材に使われる映画も多いですねえ。それもいつだって暗算ができてすごいとか、難しい数式が解けちゃいましたみたいなシーンばかりじゃないですか。もういいから。

もっと他の分野の天才を見せてくれればいいのにねぇ。どうせなら社会とか、家庭科とか分かりづらい天才がいいです。

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