午後8時の訪問者(原題LA FILLE INCONNUE/THE UNKNOWN GIRL)

国際映画祭常連のジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ監督が撮った退屈な映画。いつ面白くなるのかなあと思って見てたら、なにもなくそのまま終わっていく作品です。38点(100点満点)

あらすじ

若い医師ジェニー(アデル・エネル)が診療時間を大幅に過ぎてから鳴らされたドアベルに応対しなかった翌日、近所で身元不明の少女の遺体が発見される。診療所の監視カメラにはその少女が助けを求める姿が映し出されていた。自分が診療しなかったせいで少女が死んだのではないかという思いにさいなまれるジェニーは、少女の生前の足取りを調べ始める。

シネマトゥデイより


文句
少年と自転車」、「ロルナの祈り」、「サンドラの週末」などでお馴染みのダルデンヌ兄弟による女医を主人公にしたヒューマンドラマです。

テンポが淡々としてすぎていて、当然衝撃のラストがあるのかと期待させておいて、すーっと幕が閉じてしまう作品で、いかにもフランス映画という歯切れの悪さがありました。

物語は、忙しい診療所で働く女医ジョニーがある晩、勤務時間外に突然押しかけてきた女性を応対しなかったことから本題に入ります。ジョニーは刑事からその女性が死亡したことを聞かされ、医師として患者の命を助けるどころか、逆の結果を招いたことに強くショックを受けます。

女性はどうやら不法移民らしく、名前もはっきりせず、家族に知らせることもなくそのまま埋葬されることになりそうです。そのことに心を痛め、自分の責任を感じたジョニーは女性の身元を探るべき単独で調査を始める、というのが話の流れです。

カメラは最初から最後まで女医のジェニーの表情を追いかけるだけで、ほとんどそれ以外のキャラクターたちには時間を割きません。ジェニーにインパクトや刺激があればそれでもいいんですが、終始無表情で何がしたいのか伝わってこず、表現に乏しいつまらないキャラクターになっていました。

ジョニーは働き者で、患者に対してとても献身的なのに全然優しさが感じられないのが不思議です。なにかこうやらされて働いてる感が出ているというか、どこか無理してるのが伺えます。

それでも毎晩遅くまで診療所で、あるいは患者の家に訪問して治療を施していきます。その感にも何かに取り付かれたように被害者女性の名前を調べて回ります。一体何が彼女を動かしていたのでしょうか。使命感や罪悪感だけでは説明できないものがありましたね。

ただ、ジョニーのプライベートを描いたシーンも、バックグランドの説明もないので、想像が広がっていかないもどかしさがありました。事件の真相にも捻りが欲しかったですね。

ラストはあれだけ執念深く探して、ようやく女性の名前を突き止めたのに大して興味ないみたいな顔をしていたのが、ちょっとむかつきました。しつこく聞いて回ったのはお前なのにいざ答えを聞いたら、ほとんどリアクションしないっていうね。

ハグにも全然気持ちがこもってないし、常に冷ややかなのは医者という職業病のせいなんでしょうか。リアクション上手のお医者さんっていないんですか?

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