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映画エルは意味不明でイザベル・ユペールは普通!ネタバレと感想

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この記事は 約4 分で読めます。

フランス映画を代表する意味不明なストーリーとこれっぽちの優しさも感じられない登場人物たちによる人間ドラマ。21点(100点満点)

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エル ELLEのあらすじ

ミシェルは自宅に侵入してきたスキーマスクを被った男にレイプされるが、男が去った後、彼女は何事も無かったかのように掃除を始めた。レイプの一報を聞いたミシェルの友人たちは警察へ通報することを勧めてきたが、ミシェルは過去のトラウマから警察に不信感を抱いており、被害を相談する気になれなかった。

ミシェルは自分をレイプした人間が自分の知り合いだという確信を強めていった。最初にミシェルが疑ったのはカートである。カートはミシェルに反抗的な態度をとっており、モンスターがミシェルをレイプするCG画像を作って同僚に送付していたからである。そんな状況下で、ミシェルは自宅の外に不審な男がいることに気がつく。ミシェルは撃退スプレーを噴射したが、その男は何と元夫のリシャルトであった。ミシェルの身の安全を案じてやってきたのである。

Wikipediaより

エル ELLEの感想

ショーガール」、「氷の微笑」のポール・ヴァーホーヴェン監督の駄作です。この作品で主演のイザベル・ユペールがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされています。

フランス映画の悪い部分を集めて押し込んだようなひどい作品で、なにがしたいのか分からない女の奇妙な行動を観察するだけの内容になっています。

犯人探しのサスペンスでもなければ、コメディーでもなく、また芸術的でもない、監督の狙いがちっとも見えてこない代物でした。

優しい人とまともな人が一人も登場せず、ヒロインを始めとする、ほとんどの登場人物の行動がぶっ飛びすぎてて、本気で見る気になれません。

どれぐらいぶっ飛んでいるかというと、主人公のミシェルは序盤にいきなりマスクを被った強盗に乱暴されます。ところが事件後、起き上がった彼女は何事もなかったかのように掃除をし始め、日本食の出前を注文し、平然と息子とディナーを食べるのでした。

それはあえて息子の前だから冷静になろうと努めているといったシーンではなく、まるで大したことこなかったかのような素振りなのです。

さらに友達とレストランで話しているとミシェルは何気なく「私、この前やられちゃってさぁ」などと話し出し、警察に行く気もなければ犯人は自分で探すなどと言い出します。

しかしその割には犯人探しにはそれほど必死でもなく、いざ犯人が再び目の前に現れても、また翌日には犯人の男と普通に会話をしたり、食事したりするというSとMのような関係になっていくのでした。

乱暴されようが、顔面を蹴られようが、主人公が終始あっけらかんとしているので、見ているほうからしたら、もうこの人はこういう人なんだと思うしかなく、あまりのリアリティーのなさに物語に全然入っていけませんでした。

エピソードの詰め込みすぎも目に付きます。ミシェルのお父さんが連続殺人鬼だったり、白人の息子と白人の恋人の間に黒人の子が生まれてきたり、必要性を感じない設定がやけに多かったですね。

性的な要素をふんだんに取り入れているわりには色気もなく、60歳を過ぎた女性をなんであれほど性の対象にしているのかも疑問でしたね。フランスの60代女性ってそんなに欲求が旺盛なんですか?

それにしてもイザベル・ユペールは、あの年齢にして過激なシーンを演じるなんてタフですね。

かといって彼女の演技がすごかったかということそんなことはないです。至って普通でした。かつて演じた名作「ピアニスト」のパフォーマンスに比べたら足元にも及びません。

コメント

  1. より:

    エルの感想を拝見しました。

    この映画には世の中のライプ問題が垣間見える作品です。
    終始ブラックジョークが絶えないので、賛否両論がすごく分かれる作品だと思います。

    感想を述べるのも、色んな意見が出るのも人それぞれですが、上辺だけでしか解釈できない程度の脳で感想を全世界の方が見えるネットワークで発言されるのはいかがなものかと思いました。

    批判して、ましてや好評するならば、せめて読める文章にしてください。
    以上、一私の勝手な意見です。

  2. 鈴木 敬 より:

    ミシェルのお父さんが連続殺人犯だったこそ、
    映画男さんに深く読み取ってほしかった。
    警察やマスコミに傷つけられた幼少期について、
    映画で語られています。
    だから、ミシェルが警察に行かないことも分かります。
    ミシェルが飲食店で、見知らぬ女性に食べ物をかけられたのも、過去は消せないことを暗示しているのかもしれません。
    そんな方が経営者になるのは困難なことだとうかがえました。
    強いからこそ、その地位に就けたのでしょう。
    だから不利益なことも利用し、周りを巻き込んでしまう。
    エピソードの詰め込みすぎもそこにあると思います。
    父と母の死を機に、ミシェルは正直に生きようと決意を固めた。
    親友の女性に、彼女の夫との関係を告白したこと、
    パトリックに関係を終わらせ、警察に通報すると言ったことに表われています。
    そういう意味で、非現実の設定でも、リアリティーをもたせるような作りと演技になっていると思います。

  3. 映画大好き より:

    エルの感想を拝読致しました。

    「映画男さん、さすが!」と言わざるを得ないですね。

    ヴァーホーヴェンの作品群を「ちょっとエロティックな映画」と切って捨てて

    「犯人探しのサスペンスでもなければ、コメディーでもなく、また芸術的でもない、監督の狙いがちっとも見えてこない代物でした」

    そんなもん、白とも黒とも取れないすごくリアルな人間像を見事に描き切るヴァーホーヴェンが悪いんですよね。

    「60歳を過ぎた女性をなんであれほど性の対象にしているのかも疑問でしたね。フランスの60代女性ってそんなに性欲強いんですか?」

    「イザベル・ユペールは、あの年齢にして胸をさらけ出し、レイプされたり、セックスしたりというシーンを演じるなんてタフですね。」

    映画男さんの「女性観」が炸裂した神回ですね!!

    映画男さんの考えとしましては、

    レイプされた女性は「レイプされた女性」らしく振る舞うべし!息子や友人と、もう普通に生活を送ったらダメ!

    ということですよね。

    これを世界に向けて発信する、その姿勢たるや、、、、感服致しましたよ。

    今回読んでて、ちょっと胸糞が悪くなりましたが、それも「性的な要素をふんだんに取り入れているわりにはエロスもなく」描いたヴァーホーヴェンが悪いんですよ!(あとこの文章を読んだ私も)

    「映画男」の名に恥じぬ、名「文句」でございました。

    これからも楽しみにしてますね。

    頑張って下さい!!

  4. てつ より:

    皆さん、こんな浅くて普通なら文章にして残すのも憚れるような思慮の無さを曝け出すかの如く駄文に丁寧なコメントをつけていて素晴らしい人間性。
    僕の感想としては、この人の文はダヴィンチの絵を見て「下手じゃね?つーか意味わからんしw」て言ってる若者みたいな考察でした。素晴らしいクソ感想をありがとうございます。

    • ちー より:

      見終わって、私は何を見せられてたんだ?と思いました。
      内容がはちゃめちゃすぎて。

      覚えてるだけでもかなりのエピソード満載っぷりなのに、何一つ上手く絡んでないというw

      他のみなさんのコメント読みましたが、みなさんこの映画を心から楽しめてるようで羨ましいです。