2016/09/16

胸騒ぎの恋人(原題LES AMOURS IMAGINAIRES)

amours

男と女とゲイの青年の淡い三角関係を描いた芸術路線恋愛ドラマ。映像や音楽はいいものの、ストーリーに捻りも深みもなく、グザヴィエ・ドラン監督作品の中では一番面白くないです。33点(100点満点)

あらすじ

親友同士である、マリー(モニア・ショクリ)とフランシス(グザヴィエ・ドラン)。マリーはニコラ(ニールス・シュナイダー)という青年が好きになったものの、フランシスも彼のことが好きになってしまう。二人は恋に落ちるプロセスを冷静に検証しようとするが、ニコラの思わせぶりな言動に期待してしまったり、わざと大好きな彼の悪口を言うことで反応を引き出してみるなど、片思いの苦悩、駆け引き、ジェラシーというものを体験する。そうした果てに、彼ら三人の関係に変化が生じていき……。

シネマトゥディより

文句

わたしはロランス」、「トム・アット・ザ・ファーム」、「Mommy/マミー」などでお馴染みの若き天才グザヴィエ・ドラン監督による恋愛ドラマです。

グザヴィエ・ドランをはじめ美形のイケメンを出演させ、彼らをセクシーに映している少女漫画、あるいはボーイズラブ漫画のような雰囲気を持つ映画です。

グザヴィエ・ドラン監督は一貫して同性愛を描いてきていますが、同作でも監督本人が美男子ニコラに恋心を描く青年を演じています。

ニコラは顔立ちが美しく、育ちが良さそうな王子様風のキャラで、日本人女性にもキャーキャー言われそうな中性的なルックスの持ち主です。好きでしょ、こういう男の子?

catsaaaaaaaa

そんな彼にマリーが一目ぼれしますが、同時にフランシス(グザヴィエ・ドラン)も心奪われてしまい、奇妙な三角関係が始まります。三人はすぐに打ち解け合い、夜遅くまで出かけたり、家でじゃれ合ったり、また一緒に旅行する仲になり、このまま行くと3Pでも始まるのかなと予感させます。

しかし期待させるほど、エロティックな展開もなければ3人の若者の友情を超えた特別な愛の形があるわけでもなく、やっぱり少女漫画のような誰が振った、誰に振られただけの話で終わってしまっているのが残念でした。

ただ、音楽の使い方やパーティーの映像の見せ方なんかは上手くて個性を感じさせます。退屈でつまらない映画だけれど、それでもグザヴィエ・ドラン監督の作品であることを表現をもってして、しっかり主張しています。

オチというほどのものもなく、最後はマリーもフランシスも自滅し、あれだけ憧れていたニコラに対して未練タラタラで、ひがみ根性まる出しで終わっていくのがフランス系っぽくてよかったです。意外性があるとしたらあの下りぐらいですかね。

グザヴィエ・ドラン監督は作品の中でよく自分を主役にして、かつ自分をお洒落に格好良く見せたりしますが、ほかの作品ではナルシストっぽくならないのがよかったのに同作ではその傾向が出ていて自分に酔っている感が半端なく、ナルシシズムの塊のようなちょっと気持ち悪い映画になっていました。

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