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白いリボンは気持ち悪くてゾクゾクする!観想とネタバレ

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白黒の映像と独特のテンポが不気味さ、気持ちの悪さを醸し出していてホラーやサスペンスと一味違った恐怖を体験できるオーストリア映画。52点(100点満点)

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白いリボンのあらすじ

第1次世界大戦前の1913年、ドイツ北部のプロテスタントの小さな村で奇妙な事故が次々と起こり始める。

男爵、教師、牧師、農民、子供たちが住むのどかな村で一体どこの誰が残虐な行為を繰り返すのか? 犯人を捜しても一向に見つからず、謎はただ深まっていくばかりだった。

白いリボンの感想

愛、アムール」のミヒャエル・ハネケ監督によるカンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品でオスカーにもノミネートされた映画です。

プロテスタントの小さな村で次々と起こる不可解な事故や事件を追ったサスペンス仕立ての人間ドラマ。

プロテスタントの厳格な躾と教育のせいで子供たちの顔に笑みがなく、常に緊張しっぱなしの重苦しさがひしひしと伝わってきて冷や汗が出ます。

アメリカ映画のように分かりやすいキャラクター設定をしていないため犯人が特定できないところも面白いです。

一番評価したいのは、田舎町で起こる犯罪の陰湿さが上手く表現されていた部分で、計画犯罪、暴行、親近相姦などが決して表には出ず、あるいはたとえ出たとしても捻じ伏せられ、簡単に闇に葬られてしまうところがなんとも田舎町の事件らしくてゾクゾクしましたね。

特に医者と彼の子供たちの面倒を見ている子守の女の関係が興味深かったですね。医者は散々立ちバックで性交しておいて、女に向かって「お前の口は臭い」だの「お前は醜い」だの「なんで死なないんだ?」だの酷いことを平気で言うところがゲスくて、ご主人様と奴隷の関係ができあがっていました。

ことの最中ならまだプレイとして済まされる言葉攻めを、真面目な状況でしてしまうところが残酷すぎますね。

そこまで言われても女には他に行くところがないという八方塞がりの環境も閉鎖的な村ならではのことではないでしょうか。

また、男爵、医者、牧師など村内において社会的に認められている人たちのほうが腹黒く、裏で悪事を働いているのはもはや現実の話のようで、妙なリアリティーがありましたね。

そういえば昔、プロテスタントの牧師さんに突然、「お前には悪魔が憑いている!!」と言われたことがありました。

僕はそういわれてゲラゲラ笑っちゃったけど、これもそれぞれの受け取り方で、場合によっては「お前の口が臭い」とか「お前は醜い」といった悪口よりもずっとひどい言い草じゃないかという気もします。

社会的に地位のある人、または地位のあると信じ込んでいる人はえてして、他人にずかずかと物を言う権利があると思っているふしがあり、自分の発言を省みないのが常ですね。

そういう人間たちはやはりこの映画のように得たいの知れない何者かによって罰を受けるべきです。

僕に、「悪魔が憑いている」といった牧師さん、あなたもですよ。まあ、実際憑いてるんですけどね。

コメント

  1. トンボネコ より:

    え?え?マジですか?
    悪魔が憑いてるって言われたんですか?
    正式な牧師がそんなこと言っていいんでしょうか?
    比喩じゃなくて?
    そんなことを言われたから、映画に文句ばかり言うようになったんですね?
    やっぱ当方にも憑いてます?

  2. eigaotoko より:

    はい本当です。