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映画おみおくりの作法 あらすじ ネタバレ 感想 予告動画

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身寄りのいない人々の葬儀を責任を持って遂行する生真面目で、優しい男のハートフルストーリー。スローなテンポで、多くを語らないストーリーの中に散りばめられた細かい描写と人間味溢れるエピソードが面白く、笑いあり、感動あり、サプライズありの秀作。85点(100点満点)

あらすじ

公務員のジョン・メイ(エディ・マーサン)は、ロンドン南部ケニントン地区で亡くなった身寄りのない人々の葬儀を執り行う仕事をしている。いくらでも事務的に処理できる仕事だが、律儀な彼は常に死者に敬意を持って接し、亡くなった人々の身内を捜すなど力を尽くしていた。糸口が全て途切れたときに初めて葬儀を手配し、礼を尽くして彼らを見送ってきたが……。

シネマトゥディより

文句

イギリス映画に慣れている人、会話や展開が少ないスローな映画でも退屈しない人にぜひおススメしたい一本です。死者に強い敬意を払うというのは、この映画の舞台となっているイギリスでは珍しいことなのでしょうか。劇中では死者の葬式に誰も出席者がいないことを不憫に思う公務員のジョン・メイが必死で家族、親族と連絡を取ろうとする姿がもの好きな男のような感じで描かれています。しかし日本人にはジョン・メイに共感できる部分がたくさんあるはずです。

宗教的なものなのか、西洋文化の人たちを見ていると確かに死者に対する敬意はとても薄いように感じることが多々あります。たとえば日本人は家に仏壇を飾り、亡くなった人に日々お祈りを捧げたり、お盆になればお墓参りに行ったりしますが、西洋文化の人はあまりしませんね。仏壇については宗教上習慣がないからという理由が成り立つけれど、お墓参りにも行かないのはどういうことなのかなと思ったりもします。

僕の住むブラジルでも「死者の日」というものがあるのに家族、親族の墓参りに行く人はごく稀です。なんで行かないのかと聞くと「もう天国にいるから」とか都合のいい答えを返す人も多いです。そのくせアイルトン・セナの墓参りには行ったりするから軽蔑してしまうことがあります。日本でも自分のお爺ちゃんの命日は忘れるくせに、太宰治の命日は覚えているような馬鹿野郎たちは決してこの映画は見ないでください。日本航空墜落事故について書いたあるノンフィクションの本には、日本人遺族は亡くなった人の髪の毛だろうと歯のかけらだろうと、とにかく持って帰れるものは必ず持って帰りお墓に埋めてあげようする「執着」があるのに対し、アメリカ人など欧米の遺族などは遺体や遺物をほとんど受け取ることにこだわらない、といったことが書いてあったのを覚えています。なにかその辺にも西洋文化の合理的主義が強く働いているようにも見えますね。

その辺の背景を踏まえた上でこの映画を見ると、主人公ジョン・メイの生真面目さがよく理解できるはずです。世間はもとより役所すら面倒な仕事にわざわざ時間を裂いて税金の無駄遣いをしているといった目で彼の部署を扱っています。それでもジョン・メイは自分の仕事にやりがい感じ、信念を貫きます。なぜなら身寄りがいないことがどういうことかを自分が一番良く知っているからです。

死者のアパートを訪ね、遺品から手がかり探し、情報をかき集めながら、遺族を探し回る主人公の姿は探偵そのもので、ちょっとしたミステリーの要素も含まれていました。人々に話しを聞いて回るうちに、ある遺族の女性と会い、恋愛に発展する、というところまでは普通ですが終盤にかけては急展開が待っています。ラストは意表をついたという意味でなかなかの締めくくりだと思いました。くだらない映画なら全部ここでオチまで明かしているところですが、今日は詳細に触れるのは止めておきます。ただひとつ、「事故」が起きたときのジョン・メイの顔が忘れられません。あの状況で、とてもいい顔してましたね。幸せなときの男のにやけ顔です。よかった、よかった。

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コメント

  1. RenoBank より:

    これは良かったですね〜
    いま、日本では官僚の不祥事で盛り上がってますが、こういので盛り上がって欲しいですね!
    それにしても、金かかってない映画ながらジワジワきます。
    あわや、長年の奉仕も人知れず涙で終わるのか? と思いきや・・
    あのラストシーンで報われました。