
たくさんキャラを出しすぎて肝心なスパイダーマンのパートが物足りず、結局ただのMCUのクロスオーバー映画と化した代物。見ても見なくてもいいやつです。40点
スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイのあらすじ(ネタバレあり)
ドクター・ストレンジの魔術により、世界中の人々はピーター・パーカーという存在を忘れてしまった世界。4年後、ピーターは正体を明かさぬまま、ニューヨークを守る英雄スパイダーマンとして称賛されていたが、私生活では誰とも深く関わらず孤独に生きていた。
ある日、暴走した戦車が街を破壊し、ダメージ・コントロール局(DODC)の施設へ突入する。運転手はテレパシー能力者に精神を支配されており、その能力者は次々と別の人間へ意識を乗り移らせ、追跡を逃れていた。この混乱に乗じて、以前ピーターが逮捕したスコーピオンことマック・ガーガンが脱獄する。
ピーターはエレーナ・ベロワに情報を求めると、何者かが「V-Max」を探してDODCを繰り返し襲撃していると聞かされる。そこでDODC職員のビル・メッツガーを問い詰めるが、彼はテレパスについて何も知らないと主張する。
その後ピーターは偶然、大学卒業後にニューヨークへ戻ってきたネッド・リーズとMJ(に再会する。しかし二人はピーターをまったく覚えておらず、MJには新しい恋人がいた。
傷ついたピーターは帰宅するが、翌朝、自身の感覚が異常に鋭くなり、さらに手首から人工装置ではなく有機的なクモの糸が出るようになっていることに気づく。
やがて、再びDODCへ侵入しようとするガーガンを追跡するが、彼もまたテレパシーに支配されていた。挑発されたピーターは普段では考えられないほど激昂し、ガーガンを意識不明になるまで殴り続けてしまう。
突然変異した能力を制御するため、ピーターはブルース・バナー博士を訪ね、ハルク化を抑える抑制装置(インヒビター)について助言を求める。助言をもとに、自身の変異を抑える装置を完成させ、さらにテレパスを封じるための第二の装置も開発し始める。
しかし完成前にテレパスがピーターの家へ現れ、MJについて知った彼女はMJの姿に化けてキスをし、ピーターの素顔を暴かせる。辛うじてMJを救ったものの敗北を認めざるを得ないピーターだったが、その際に彼女の本当の姿を直接目撃し、HUD機能で写真を撮影することに成功する。
ピーターはMJを守るため、パニッシャーことフランク・キャッスルの隠れ家へ連れて行く。キャッスルの装備とMJの協力を得て二つの抑制装置を完成させ、テレパスの正体がジーン・グレイであることを突き止める。
ジーンが今度は自らDODCを襲撃し、精神支配したハルクまで利用するが、ピーターは彼女を制圧し、メッツガーへ引き渡す。その際メッツガーは、ジーンが「サラ」という人物を探していたと語る。
その後MJは、ピーターがかつて自分とネッドに宛てて書いた、記憶消去の魔術について説明する手紙を見つける。ピーターは真実を打ち明けるが、MJは「あなたを知らないし、その気持ちには応えられない」と謝罪する。それでも彼女はピーターを自宅へ招き、ネッドと三人で穏やかな時間を過ごす。
MJが「精神支配されている間の記憶がまったくない」と話したことで、ピーターはメッツガーが嘘をついていたことに気づく。エレーナが機密扱いのDODC資料を調べた結果、サラはジーンの妹であり、DODCに誘拐されていたことが判明する。
唯一の手掛かりは、サラがテレパシーで送ってきた「V-Max」という言葉だった。しかしメッツガーは意味を知らず、なおもジーンの精神実験を続ける。
やがてジーンは「V-Max」が、自分が閉じ込められた独房の換気口に書かれていた文字であり、それが妹サラが死ぬ直前に最後に見たものだったと悟る。怒りに飲まれたジーンの超能力は暴走し、ニューヨーク全体を精神的に封鎖してしまう。
ジーンの能力にある程度耐性を持つピーターはDODCへ突入する。しかしジーンは彼を退け、大勢のザ・ハンドの忍者たちを精神支配して差し向ける。ピーターは自ら抑制装置を外し、新たな変異を完全に受け入れることで、さらに強力な怪力・俊敏性・有機クモ糸を得る。
最後にピーターはジーンに自分の心を読ませる。そこでジーンは、ピーターの叔母メイが彼の力を恐れず、ありのままの彼を愛してくれた記憶を見る。ピーターは喪失の苦しみを理解すると伝え、さらに外からジーンを狙撃しようとしたキャッスルとの間に自ら飛び込み、致命傷を負ってしまう。
病院で目を覚ましたピーターにキャッスルは、重傷だった彼をジーンが命だけは助けたと語る。事件後、罪悪感を抱いたジーンは静かに街を去り、DODCは不正行為の疑いで調査を受けることになる。そしてピーターは、「スパイダーマンであるために、もう一人でいる必要はない」と決意する。
スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイのキャスト

- トム・ホランド
- ジョン・バーンサル
- マーク・ラファロ
- セイディー・シンク
- ゼンデイヤ
- ジェイコブ・バタロン
- マイケル・マンド
- マーヴィン・ジョーンズ3世
スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイの感想と評価

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」や「黒い司法 0%からの奇跡」で知られるデスティン・ダニエル・クレットン監督による「スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホーム」に次ぐシリーズ4作目。ピーター・パーカーが忘れ去れてしまった世界という設定の下に進むヒーロー物語です。
約2時間30分と長く、その中にブラック・ウィドウ、ハルク、パニッシャー、スコーピオン、ジーン・グレイ、 ブーメラン、タランチュラなどキャラを詰め込みすぎていてドラマやストーリーがかなり薄まっていました。特にブラック・ウィドウ必要だった? なにあの入浴シーンは? 中途半端なお色気シーンを入れて来るのが意味不明でした。

見れないことはないし、アクションシーンもそれなりに楽しめたんですが、話が進んでいるようで進んでいかない、シリーズ通して同じものをずっと見せられている感が拭えなかったです。
それもスパイダーマンの話が半分、もう半分は敵キャラのジーン・グレイの話になっていて、スパイダーマンの映画というより、X-MENのキャラクターであるジーン・グレイが物語の中心になってしまっている印象すら受けました。
テレパシーによって次々に別の人間の意識に乗り移ることができる、人々を自由自在に操れるという設定はまあまあ面白いけど、スーパーパワーが強大になればなるほど、じゃあなんで今その力を使わないんだよっていう突っ込みどころが出て来るのも痛いところです。
また、それだけ強い悪役キャラならもう最後まで極悪人路線を突っ走ってもらいたいのに、なぜか仲直りに行きつくのも嫌でしたね。じゃあ今まで争っていたのはなんだったんだよって。最初から話し合いで解決できたんじゃないの?
ファンにとって最大の期待どころは、ピーター・パーカーとMJの再会だったんじゃないでしょうか。それについてもそれほど盛り上がらず、ここで恋愛を再熱させることもせず、二人の関係の行方を先延ばしにする選択を取っていました。そう簡単にはうまく行かせないぞ、という制作側のじらしテクニックと、じらした分将来的にもっと盛り上がるロマンチックなシーンを作ってやろうという狙いが垣間見れました。
ただ、じらしたり伸ばしたりするのはいいんだけど、映画を作るペースも遅いので、二人の恋愛の旬が過ぎちゃうような気がするんですよね。ピーター・パーカーとMJのロマンスは、トム・ホランドとゼンダイヤのプライベートにかかっていると言っても過言ではなく、ほぼほぼリアルカップルのいちゃいちゃを見せられているのと変わりがない現状です。万が一二人がプライベートで破局なんてしてしまったら、映画の中でどれだけロマンチックにしても説得力を失ってしまうぐらいの破壊力があり、これまた諸刃の剣的な危なさがありますね。だからあまりピーター・パーカーとMJのロマンスは先延ばしにしないほうがいいと思いますよ。二人が仲良しの間に撮ったほうが得策です。
物語の終盤は、孤独と家族愛を武器に視聴者を泣かせに来るのでくれぐれも注意してください。そういうときだけやたらピーター・パーカーの叔母さんを出して来て、お墓なんかを見せたりして、お小遣いが欲しい時だけ親に甘える子供みたいな戦略がずるいです。
ジーン・グレイも死んだ姉について喪失感と孤独感を語ることでヴィランから一気に同情される側に回ろうとするのも小賢しいです。ヴィランはああいうことしちゃダメなの。よく考えると、強烈なヴィランがいなかったのが最大の問題点ですね。スコーピオンは存在感薄いし、なんだよあのエセ忍者軍団は。ザ・ハンド? ダサダサじゃん。


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