サプライズゲストが登場する以外は特に面白味がなく、アクションもストーリーもいまひとつ物足りない作品。48点
スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホームのあらすじ
ミステリオことクエンティン・ベックに正体を明かされてしまったピーター・パーカーはヒーローから一転して悪者にされてしまう。
道行く人々からは後ろ指を指され、まともな生活が送れなくなってしまった。ピーター・パーカーだけでなく、彼のせいで叔母のメイ・パーカー、恋人のMJ、親友のネッド・リーズさえも肩身の狭い思いをするようになった。
そんな中、助けを求めてピーター・パーカーはドクター・ストレンジのいるニューヨークのサンクタム・サンクトラムを訪れる。
そこでピーター・パーカーはみんなが自分の正体を忘れてくれるようにとドクター・ストレンジに禁断の呪文を自分にかけてくれるように頼む。ところがドクター・ストレンジが呪文をかけるのに失敗してしまいマルチバースに接続し、それぞれのユニバースからヴィランが集まってきてしまう。
ピーター・パーカーは自分のせいでこの世界に来てしまったヴィランたちをもとの世界へと戻すために奔走することになるが、、、
スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホームのキャスト
- トム・ホランド
- ゼンデイヤ
- ベネディクト・カンバーバッチ
- ジョン・ファヴロー
- ジェイコブ・バタロン
- マリサ・トメイ
- ベネディクト・ウォン
- ウィレム・デフォー
スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホームの感想と評価
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」や「スパイダーマン:ホームカミング」のジョン・ワッツ監督による、マーベルシネマティックユニバース作品。
アクション、SF、ノスタルジー、恋愛をミックスしたヒーロー映画で、予告動画を見たらだいたい内容が分かってしまう物語。主に懐かしのキャラクターたちが再登場するのを売りにしていて、ストーリー性はかなり薄いです。
悪者にされたスパイダーマンがドクター・ストレンジのところに駆け込んだのをきっかけに複数ユニバースの登場人物がごっちゃごっちゃになっていく様子をつづっているんですが、毎度お馴染みの後付け説明みたいなのが多くて話の進み方はかなり強引です。
MCUはマルチバースやタイムスリップが導入されてから本当つまらなくなりましたよね。作品ごとに監督が変わるからその度に時間軸やユニバースの解釈においてずれが生じる気配があって、もう収集のつかないところまで来ていますね。MCUの最近のドラマシリーズはそのもっともな例だと思います。
本作でいうと、死んだはずのヴィランなどがひょっこり登場して、またもとの世界に戻るとか戻らないとかわがまま言って、スパイダーマンが協力する姿勢を見せたら仲良くなって、そうかと思ったらまたすぐ裏切るというどっちだよストーリーになっていました。
どっちだよストーリーといえば、そもそも禁断の呪文なんて最初からやらなきゃいいのになんでリスクを知りながらあんなに簡単にドクター・ストレンジがOKしちゃうのか分からないんですよ。それで呪文を唱えたかと思ったら、最後は呪文を帳消しにする呪文を唱えたりして、だからどっちだよって。
ドクター・ストレンジは最後、地球が危険なところまで来ているのにスパイダーマンの記憶が消し去られることを気にして躊躇していたんですか? あいつずっとリスクとリターンの考え方がおかしくないですか? そんなの地球を救うの一択じゃないですか。
いずれにしても話が進んだようでなにも進んでいないんですよ。スパイダーマンが忘れられたっていうだけでね。最初からなにもしなけば一番良かったじゃん。そういう堂々巡りストーリーをシリーズもので見せられてもファンは離れて行かないんですかね。
そしてなんで振り出しに戻ったかのような話にしたかといえば今後スパイダーマンをめぐるディズニーとソニーの契約が更新されるかどうか分からないから、というのが正直なところじゃないでしょうか。だからいったんスパイダーマンをある意味MCUからリセットした、と考えました。
そういう欠点の全てを懐かしのキャラクターたちの登場によって全てカバーしているようなふしがあってストーリーとか、アクションとかより、キャストを楽しむ映画だったなあ、という印象を受けました。
途中、結構ダレるところも多々あり、もうちょっと尺も短くて良かったですよね。やたらスパイダーマンたちが戦いに向けて準備するシーンが長く、しょうもない会話で時間を稼ごうとしているのがじれったかったです。
結局、最後の締めくくりはスパイダーマンとMJのキスシーンで、ベタなんだけど、二人のファンだったら感動しちゃったりするんでしょうか。なんか前回も見たような気がするんだけどね。
スパイダーマン・ノー・ウェイ・ホームのネタバレ
本作の最大のサプライズはほかでもない、別のユニバースからトビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールド扮する旧スパイダーマンたちが出演したことでしょう。そしてトム・ホランドを含む歴代スパイダーマン3人が一緒にヴィランと戦うのがファンにとっては胸熱だったんじゃないでしょうか。
ただ、それにしても彼らの登場は長い間噂されていたことですよね。また、ゲストスパイダーマン二人のシーンが思いのほか長く、そのせいで途中から特別感がなくなってしまいます。あれはもっと短くてハイライトっぽく出てきては去っていくほうが格好よかったですよね。結構長居するだぁって思ったもん。
逆にいうと、三人が同じスクリーンに登場した、本当にただそれだけがこの映画の見どころになっていてます。それ以下でもそれ以上でもないです。
それに対しスパイダーマンたちが3人も勢ぞろいしてしまったせいでノーマン・オズボーン、ドクター・オクトパス、エレクトロなどは完全におまけ的な存在に押しやられた感がありますね。ラストのバトルシーンもいまいちでした。だってそもそもみんなスパイダーマンに負けたキャラクターなんだから、当然今回も負けるでしょって話だもんね。
バトルシーンで一番良かったのはスパイダーマンVSドクター・ストレンジじゃないかなぁ。あれもどっちかが死ぬまでやってくれたら良かったんですけどね。
あと、熟女好きにはたまらないメイ・パーカーを死なせたのはどうなんですかね。今後、スパイダーマンを見るときに一体なにを楽しみにしたらいいのか分からなくなりました。
コメント
僕も昨夜トルコで鑑賞しました!
結論としては、スパイダーマン達が前作で出来なかった説得(?)が成功したのは本当に良かったと思います!
でも正直言うと、トビーとアンドリュー達が登場しなければつまらなかったのでしょう。
個人的にはMCUの全2作のストーリー自体が意外と好きでは無かったので、今回は歴代悪役を借りる事によってきちんと物語を構成して更に面白くした上で、追加のトビーとアンドリューを登場させて最高!みたいな感じで期待してたのですが、そこに関しては期待し過ぎた自分が悪いですw
ストーリーは、
悪役出てきました①
↓
捕まえました②
↓
悪役このままだと死にます③
↓
死なせない為に逃がしました④
↓
治療薬作りました⑤
↓
逃げられました①
↓
3人で捕まえに行きました②
↓
治せたのに死なせられました⑥→③
っていう感じで ただ文句が言いたくてさん の言う通り振り出しに何度も戻ってるだけなのがマジでつまらなかったです。
当初ピーターに関しての記憶をMJやネッドから抹消する事に抗ってたので、結局最後に全く同じように消しちゃうのはどうかなぁと思いました。(本当にただの延長みたいな感じで嫌だったので)
だって彼等から記憶を消さない上、悪役を死なせない為に奮闘してたのに、エンディングの感じからしてトムホが抵抗してた意味が無くなってますもん。
(戦ってる理由は本当は別っていうのも良いけど、今作は主にそうっていう訳でも無かった。)
無理矢理こじ付けると、スパイダーマン1でゴブリンが言ってた様にヒーローとして何をやっても無駄だから、誰も救おうとしないで自分の欲の為に闘え的なメッセージとも感じ取れますが、やっぱスッキリしません。
ここからは完全に個人の感想(というか過去の予想?)ですが、トムホのMCU離脱の件もあり、『モービウス』という次のSSUの映画の予告編で全スパイダーマン・ユニバースの物体が結合されてるみたいな感じになってたので、てっきりピーターが自分もろとも自分に主に関与した(?)人物達全員を新しい次元へ転送するのかと思ってましたw
そうすればMJやネッドも記憶を消されないで済み、物語に進展も有るので。
その為に紫のポータルをこじ開けて影で出て来たクレイヴンやスコーピオン等の何十人かの悪役に決着を付ける最終決戦っていうのも面白かった気がします😞
そうで無くても、ホームカミングの最初でも仲良かった筈のネッドが何故他人の様に行動してるのかが気になりました。
もしピーターがクモに咬まれた後で身体能力が強化された時に友人になったとかでも、流石に親友としての記憶は残ってるのかと思ってたので少し残念です。(まあスパイダーマン1作目の最後の決意(友人に知られない様にする)的なのがシリーズで実現できなかったので今回こそやり遂げる的なのかもしれないですが)
また、トムホ視点での最後のモヤモヤ的なのもトビーとアンドリューが次世代の為に背負っていた物を託された的だとも思えますが、それなら2人がトムホの為に全くモヤモヤを持たせない為に何かしても良かった筈です。
プラス、無駄にしない為、ストーリーボードや設定だけ存在した『アメイジング・スパイダーマン3』と『スパイダーマン4』の出来事が実は起きてたみたいな設定にしておいた方が良かったと思いました…。
この映画の様に振り出しに戻りますがw、悪い点は多いし、トムホ側の視点では後味が悪かったですが、アンドリューとトビーの悔い等を解消出来たのは良かったです!
長文失礼しました。
映画男さん なんですね。すいません
どうせなら昭和の日本が作った「東映版スパイダーマン」を出してくれればバカ受けしたかもしれません♨️
次のスパイダーバースの映画で出ますよw
こんばんは。いつも読ませて頂いています。
まだ観れてないですが、すでに宣伝されてる以上でも以下でもない内容なんですね。
Twitterでは『ネタバレ厳禁!』とか言われてるけど、宣伝されてることが全てならそんなことする必要ないじゃん、と思います。
むしろ『ネタバレしないで!』と言ってる映画アカウントが積極的にネタバレするような記事を載せてて『あらら…』って感じです。
昔からかもしれませんが、ディズニーって宣伝が下手になったような印象を受けました。
ネタバレ厳禁なのは、ほかのスパイダーマンが登場することについてなんでしょうね。でも本当それしかネタがないからなんですよね。
唯一で最大のネタを使ってしまった、ということでしょうか。
映画男さんが仰るように昔のスパイダーマン達とはいずれ共演するとは思ってたので特に驚きはなかったです。
過去キャラとの共演、という最大のセールスポイントを使ってしまったので実写スパイダーマンシリーズはこれからどうしていくつもりなのか、と思います。
いつも楽しく拝見しています。
お時間があれば「クリーピー 偽りの隣人」のレビューもお願いしたいです。
何年か前に見てつまらなかった記憶があるのですが、ライムスター宇多丸さんがその年のベスト7に入れてたので、ぜひ映画男さんの評価も聞いてみたいです。
機会があれば見てみます
前半もう、だらだら進行でつまらなかったですが、アンドリューガーフィールドが、マスクを脱いだ瞬間から、座席に正座し直しました。配役もあらすじも知らずに惰性で観に行ったようなもので、驚きました。
まさかのスパイダーマン二乗のアベンジャーズとは。ゼンデイヤを救えた、アンドリューガーフィールドのシーンでグッときました。今までの9作品合わせての結末のように感じて、私の点数は甘くなりました。
やっぱり人によって思い入れのあるスパイダーマンのおかげで採点が甘くなるというのはありそうですね。
最近のMCUは、調子に乗ってメニュー増やし過ぎて失敗した「元・人気ラーメン屋」みたいな感がある。
まじでエンドゲーム以降つまんないですもんねw
エンドゲームがピークでしたね。
ブラック・ウィドウと
シャンチーもまぁ良かったですけどね
今後の楽しみは
サム・ライミとタイカ・ワイティティってぐらいっすかねMCUは
(大きな目玉として)
最初から
分かりきってるようにスパイダーマン好きな人のための映画なんだから
つまらないってことは筆者の感性が死んでるだけ
あれだけファンに好評のあるエンドゲームをつまらないと言うなら視聴やめて自分の好みの映画だけ見てればいいと思う
高得点つけてる映画のラインナップ的にそもそもこういう系統好きじゃないでしょ
アクセス稼ぎに利用すんのやめていただきたい
こいつは逆張り大好きマンなのか批評しないと死んでしまうのかどっちなんや?
最後のメイおばさんので笑いましたww 確かに楽しみが大幅に減ってしまいましたね‼️私はこのスパイダーマン大いに楽しみましたけど(アメリカなので観客と大騒ぎしましたw)、こーゆう批評も読んでて楽しいです🙌🏼
楽しんでいただけて嬉しいです。