
現実味のない、なんてことのないエピソードをまとめただけの類似家族愛ドラマ。これで泣けたらむしろ幸せです。25点
私たちは、ちょうどいい。のあらすじ
リリー・トレビーノは、高齢者の住み込み介護として働いている。ある日、恋人から別の女性に送るはずだったメッセージが誤って届き、それをきっかけに彼と別れる。
失恋を父ボブに報告し、詩を通じて心を通わせようとするが、父はまったく関心を示さず、自分が老人ホームで口説こうとしている女性たちの写真ばかり見せる。
リリーはカウンセラーに相談する。虐待を受けた幼少期や母親に捨てられた過去を明るく話すが、その内容にカウンセラーはショックを受けて涙ぐみ、逆にリリーが彼女を慰めることになる。
その後、リリーは父のデートに同行するが、リリーは父のデートに同行する。しかし、デート相手の女性は、ボブには自分とは別に交際している女性がいると勘違いし、その場を去ってしまう。これを娘の責任にした父はリリーを置き去りにし、謝ろうとしても電話やメッセージを無視する。最後の望みとしてFacebookで父を探すが、プロフィール写真のない「ボブ・トレビーノ」という人物を見つけ、友達申請を送る。
申請は承認されるが、その相手は実の父ではなく、隣州インディアナ州で建設現場の管理者をしている同名のボブだった。彼もリリーと同じように友人が少なく、彼女の投稿に「いいね」を押したことをきっかけに、二人はオンラインで交流を始め、友情を育んでいく。
ボブの妻ジーニーは、リリーが「キャットフィッシュ(ネット上で身分を偽る人物)」ではないかと警戒するが、最終的には二人が会うことを認める。
二人が初めて会うきっかけは、リリーが介護している車椅子利用者ダフネの家でトイレがあふれたことだった。リリーは思わずボブを「お父さん」と呼んで助けを求める。ボブは修理を終えるが、リリーが生活に必要な知識や技術をほとんど教えられずに育ったことに衝撃を受ける。彼は彼女にたくさんの工具を買い与え、その後、一緒にダイナーでコーヒーを飲みながら、彼女がこれまで知らなかった優しさを示す。
しかしボブは、リリーがダフネに対して自分を「父」と呼んでいたことを知り動揺する。見捨てられると思ったリリーは涙ながらに「帰っていい」と告げるが、ボブは「話し合おう」と言う。その言葉にリリーは驚く。二人は長く語り合い、その中でボブ夫妻には幼くして亡くなった息子がいたことが明かされる。
私たちは、ちょうどいい。のキャスト

- バービー・フェレイラ
- ジョン・レグイザモ
- フレンチ・スチュワート
- ローレン・“ロロ”・スペンサー
- レイチェル・ベイ・ジョーンズ
私たちは、ちょうどいい。の感想と評価

トレイシー・レイモン監督による、自身の体験を基にした、フィクションヒューマンドラマ。父親と同じ名前の中年男性をフェイスブックで見つけ、彼と絆を深めていく若い女性の安っぽい感動を売りにした作品です。
体験談を基にしている割にはリアリティーが薄く、「そんなのありえないから」の連続でした。物語は、自分の父親と些細な事で喧嘩になり、連絡が途絶え、フェイスブックでたまたま見つけた同名の男性に友達申請したところ受け入れられ、やがて実際に会うようになり、父親以上の絆を深めていくというものです。
ポイントは男性が既婚者であるということでしょう。親子ほどの年の差がある既婚者の男が妻を置いて、若い女と何度も何度も二人きりで会うことをアメリカ人の妻が容認するわけねえだろっていうのが最初の突っ込みどころです。
実際、監督が体験した男性との関係はフェイスブック上で何年も続いただけで実際に会うことは一度もなかったそうです。当たり前だろって。
そしてあくまでもプラトニックで、ただの友情という関係を強調した、おっさんと若い女のデートは不自然で、なんの見どころもなく面白味もありません。お互い相手を父親、または娘のような存在として見ているからなおさらつまらなく、なにを見せられているのか分からなかったです。
相手を尊重しすぎている関係性の中に親密性は生まれにくいんですよ。もっとどっちかがやらかすとか、相手の懐にずけずけ入っていくとかしないと。ボディータッチも全然ないし、仲が良い感じが全くないんですよ。
それもヒロインの女の子は父親ではなく、母親不在で育ったという設定になっているんですよ。だったらむしろ年配の女性を探して母親的存在を求めるべきじゃない? 父親とは不仲になったとしても側にいるんだし、父性を知らずに育ったとかじゃないんだから。設定がごちゃごちゃになっていますよね。
あと、父性を強く求めている若い女の子って大抵年の離れた男と付き合っちゃうでしょ。ちゃんと一線を越えてくれればストーリーとしても現実味と刺激が出ていいのに、ずっと二人の関係を美化しまくってて寒かったです。
例え一線を超えなくても、「ロスト・イン・トランスレーション」の主人公の二人のような危なげな関係性にすればよかったんですよ。じらしてじらして何もないならまだ分かる。じらしもしないからね。
もっと笑いに振り切ってくれるならまだしも、ずっと感動路線だから、冷静に見ちゃう人にはまあ退屈です。
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唯一良かったと思えた点は、ヒロインの女の子が健康的なぽっちゃり型の体型をしていてとても魅力的だったことです。いわゆる金髪青めのモデル系ハリウッド美女とは一線を画した、アメリカでどこにでもいそうな女の子を起用したことには好感が持てました。ただ、監督がヒロインの才能を使いきれていませんでしたね。
逆に一番ダメだなあって思ったのがラストです。なにあれ。あそこは妻とヒロインの修羅場のシーンにしないと。それなのになんだよあのスクラップは。あんなの印刷する意味ある? 画面を転送して見せたらいいじゃん。あんな終わり方、嫌いです。


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