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映画「手」はヒロインがいい子すぎ!ネタバレ感想

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ヒロインを演じた福永朱梨をはじめ、主演者の演技はとても自然で、大げさな演出がない邦画。男女のラブシーンもいいし、なにより恋愛にまつわるシチュエーションがリアルでした。55点

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映画「手」のあらすじ

おじさん受けのいい25歳のさわ子は、おじさんの写真を撮っては、コレクションするのが趣味という変わり者。おじさんたちのいいところを見つけるのが得意な彼女は、様々なおじさんたちとカジュアルな肉体関係を重ねていく。

その一方で父親とはギクシャクしていて、ほとんど会話がなかった。しかし心の奥底ではできれば父親と仲良くしたいと強く願っていた。

そんなある日、さわ子は同年代の会社の同僚の森と仲良くなり、男女の関係になる。同年代の男はさわ子にとって新鮮で楽しかった。体目当てのおじさんたちとは違って彼とならちゃんと付き合えるかと思っていた。しかしそんな関係もすぐに上手く行かなくなる。

映画「手」のキャスト

  • 福永朱梨
  • 金子大地
  • 津田寛治
  • 大渕夏子
  • 金田明夫

映画「手」の感想と評価

私たちのハアハア」、「ちょっと思い出しただけ」、「自分のことばかりで情けなくなるよ」の松居大悟監督による18禁恋愛家族ドラマ。ただただヒロインがいい子っていう話です。

ヒロインのさわ子は、おじさんも若い男もなんでもOKの25歳で、地味だけどうっすら可愛いく、とびっきりのセクシーじゃないけど色気があって寛容的でポジティブでノリが良く、なにより誘ったらやらせてくれそう、といった設定になっていて、いかにも男の都合で作り上げられたヒロインです。

この子がまたいい子すぎて笑っちゃいます。どんな見すぼらしくてダサいおっさんを見ても可愛いいと言ってあげ、優しく包み込んであげるような器を持ち、もしお望みならホテルまで付いていきますよというスタンスで生きてるのです。結婚した元彼と再会しても彼が望むなら問題なく服を脱ぎます。こうして会うのもこれが最後ね、と言われればそれに従います。

男に対して最高の時間をギブするけど、その代わりに見返りを求めるわけでもなく、決して固執せず、ストーカーにもならず、ベストな去り時まで知っているなんて、セフレとして最高レベルの女といってもいいでしょう。

見方によってはただのヤリマンなんだけど、関わる男みんなを幸せにする愛すべき女神で、現実社会でも映画の世界でもかなりのレアキャラですね。男の自分からしたらもうほんとただただいい子だなあ、幸せになってもらいたいなあとしか思わなかったです。

これが女性作家山崎ナオコーラ原作だっていうんだからちょっとびっくりしました。女性なのにおっさんの妄想みたいなキャラよく作れるなあ。原作はあんなキャラじゃないのかもしれないけど。

女性が見たらどうなんですかね。もしかしたら彼女の煮え切らない感じが腹立ったり、反感を与えたりするんでしょうか。それとも共感できる女子もいるんでしょうか。

さわ子は、いい子で間違いないんだけど、いい子すぎて自分の幸せを最優先しない、あるいは性格的にできないところが悲しくせつなくもありますね。

同年代の彼氏の森のことは本当に好きだったんでしょうね。彼女はおじさんたちと付き合ってもどうせ遊びだってちゃんと分かってて、やっとちゃんと付き合えると思ったのが森だったんじゃないでしょうか。でも相手に本命がいることを知って本命から奪おうとするんじゃなく、あっさり身を引くところがまた彼女らしかったです。

あそこでギャーギャーしないところはさすがですよ。なんなら男を引っぱたいて「裏切られた―、騙されたー」って泣き叫んでもいいんだけどね。被害者面しないのが強いです。この被害者面しないっていうのがポイントで、どんな状況においてもポジティブに生きている人全般に言えることだよね。ああ人はどう転んでも幸せになるよ。

他に本命がいる好きな男に対して別れ際「幸せにね!」なんてなかなか言えないですよ。それにしても森はバカだよなあ、さわ子みたいな女の子を選ばないんだから。どうせもっと可愛くて派手でインスタ映えしそうな女を選んだんだろうなあ。

正直、お父さんとの関係性についてはあまり興味をそそられませんでしたね。それが裏メインテーマだろって言われちゃうかもしれないけど、親父が完全に不在で育ったっていうのならまだしも、普通に家にいるし、それほど悪い関係でもないからね。虐待受けてるわけでもないし、罵詈雑言を浴びせられてるわけでもなく、ただお互いに距離を保っているだけであんなのギクシャクしてるうちに入らないよ。親父とギクシャクしてるのに対して、おじさんたちに抱かれるっていう安易なコントラストも別にいらないかなあ。

全体的には見れる映画に仕上がっていました。後半もうちょっとテンポが速ければなお良かったです。でもこんな至って真面目な恋愛家族ドラマが日本ではアダルト枠扱いになるのが悲しいですね。それが今の日本の文化レベルなんですかね。

コメント

  1. MAIME より:

    年の差恋愛?は日本だと気持ち悪いってなるんでしょうね。
    完ぺきではないけれど、邦画にしてはクオリティもそこそこあって、見られる作品ということらしいので、レンタルできるようになったら、試しに見てみようかな~