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レッド・ロケットは平凡で笑えないコメディヒューマンドラマ!ネタバレ感想

この記事は 約4 分で読めます。

そんなに笑えもせず、現実感がなく、また芸術的でもない、非大衆向け雰囲気映画。なにが描きたかったのかあんまりピンと来ませんでした。40点

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レッド・ロケットのあらすじ

マイキーはある日突然、17年ぶりに故郷のテキサスシティに戻って来る。疎遠だった妻レクシーの家に帰ると当然家に入ることを断られ、追い返されそうになるもなんとか粘って数日だけ家に泊めてもらうことになる。

彼は仕事を探してまた人生をやり直すつもりだった。ところがいろんなところに履歴書を出しに行くと最近までセクシー男優として活動していたせいでまともな職にありつけなかった。

そこでマイキーは昔からの知り合いのレオンドリーナの家に行き、マリファナのディーラーとして彼女のもとで働くことにする。

その結果、はぶりがよくなったことでレクシーに喜ばれ、ずるずると彼女の家に居候させてもらえることになる。マイキーは昔のノリでまたレクシーと男女の関係になり、夫婦としてやり直すかと思われた。

ところがある日、マイキーはドーナツショップで働く10代の女の子、ストロベリーと知り合い、一目惚れする。彼女にマイキーは経歴を偽り、ハリウッドで成功しているなどと言って印象付けようとした。

それが功を奏してまもなくして二人は恋人になる。やがてマイキーはストロベリーをハリウッドに連れて行き、彼女をポルノスターにする計画を立てるが、、、、

レッド・ロケットのキャスト

  • サイモン・レックス
  • ブリー・エルロッド
  • スザンナ・サン

レッド・ロケットの感想と評価

『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』などで知られるショーン・ベイカー監督による、ダメ男の再起をかけたドタバタ劇。終始主人公がポンコツなだけで、それほど笑えるわけでもなく、あまり面白味を感じられませんでした。

物語は、元ポルノ俳優の主人公の男が業界を引退し、地元に戻って人生をやり直そうとしたものの、持ち前の不真面目さからその場その場の誘惑に身を任せているうちに可愛い少女と出会って恋に狂い、また少女を利用してもう一度ポルノ業界で成り上がってやろう、といった流れになっています。

アメリカン・ヒーロー」、「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」なんかもそうだけど、ダメ男のダメっぷりを見て笑う、という映画は結構ありますよね。

この手の映画はどれだけダメキャラに寛容できるかどうかがカギになってきます。あるいはどれだけダメな奴だけど憎めないキャラかどうかにかかってきますよね。

上手くキャラやストーリーがはまればいいんだけど、そうじゃないとただの哀れな男の話になりがちで、本作の場合は笑えもしなければ、哀れな男にもなれなかった、どっちつかずな感じがしましたね。

マイキーは頭も悪いし、お金もないし、仕事も人間関係も全然ちゃんとできないのに、女にだけはモテるみたいな設定になっていて正直無理がありました。

元妻とねんごろになるのはまだいいでしょう。お互い知った仲だし、昔からの関係もあるし、お互いパートナーがいないし、ひょんなことから、またやりたくなるのはあるあるでしょう。

でもあんな汚いおっさんがバイト中の可愛いティーネイジャー落とせないだろ。いい歳して車も持ってないし、女の子に送ってもらうってアメリカじゃあ恋愛市場のスタートにも立てないでしょ。若ければいいよ。でもおっさんだからね。

マリファナの売人をする、という話もトントン拍子に進んでいくし、すぐに買い手が見つかって、はぶりが良くなるっていうのもそんなに簡単じゃないだろって思いましたね。

また、いざ麻薬絡みでトラブっても暴力沙汰にならないように、バイオレンスを抑えていたのも気になるところでした。ああいう男こそ痛い目に遭わないとダメなタイプでしょ。

それと男女の絡みのシーンが数で勝負するみたいなことになっていて絡みは多いのにちっとも官能的になっていないのが残念です。暴力も色気も抑えて、笑いも少なかったらどうしようもないじゃん。『フロリダ・プロジェクト真夏の魔法』はまだリアリティーがあったのに本作はこれといって何もないもんね。

主人公を演じたサイモン・レックスは実際にAVに出演していた過去があるそうですね。それもゲイの動画に。おそらくそれでこの役をゲットしたのでしょう。もし話題性があるとしたらそれぐらいかな。

ラストは、主人公の妄想なのか、明るい未来を暗示するものなのか、視聴者が自由に解釈できるような余白を作っていましたね。なんならストロベリーの存在自体が主人公の妄想だ、などと捉えることもできそうです。ただここまで面白くないと、どっちでもいいんだよね、別に。

コメント

  1. きのこ食べ過ぎ より:

    何か監督は「社会的に見過ごされがちな底辺層にスポットライトを当てる」というのが信条の人らしいけど、この「クズ」と「バカ」しか出て来ない様な描き方では、「プア・ホワイト」に対する偏見や先入観を固定するだけだと思いますが?