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秘密の森の、その向こうは退屈なファンタジー!ネタバレ感想

この記事は 約4 分で読めます。

特別可愛くもなければ、面白くもない、ダメな類のフランス映画。子役の二人が微妙です。35点

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秘密の森の、その向こうのあらすじ

8歳のネリーは祖母を亡くし、両親と共に片づけをするために祖母の家にやってくる。ところが母親のマリオンが祖母を亡くした悲しみから耐えられなくなって翌日突然一人で帰ってしまう。

そんな中、ネリーはマリオンという名前の少女と森の中で出会い、彼女と楽しいひと時を過ごす。マリオンはネリーと同じ年齢をした母親だった。

秘密の森の、その向こうのキャスト

  • ジョゼフィーヌ・サンス
  • ガブリエル・サンス
  • ニナ・ミュリス
  • ステファヌ・ヴァルペンヌ
  • マルゴ・アバスカル

秘密の森の、その向こうの感想と評価

「トムボーイ」や「燃ゆる女の肖像」で知られるセリーヌ・シアマ監督による、ファンタジー家族ドラマ。もし自分と同じ年齢の母親と出会ったら、という状況をひと夏の思い出のように描いた、三世代間の追憶と喪失と復活の物語で、典型的なスローなフランス映画です。

上映時間が70分ほどと短いにも関わらず、テンポが悪く、長くすら感じる内容になっていて退屈と芸術のはざまを行く微妙な出来になっています。

少女がまだ幼かった頃の自分の母親と森で会う、というのはいわばタイムマシンを使わないタイムトラベルの話のようでもありますね。それをSFチックに描くのではなく、とにかく淡々と当たり前のことのように描いていて、ファンタジックになるのすら避けているかのような現実路線をいくのが特徴です。

かといって全部ゴリゴリリアルに描いているかといったらそうでもなく、なんか「となりのトトロ」みたいな世界観だなあ、という気がしました。森の中にある家に行き、少女が森に迷い込みそこでファンタジーなキャラと出会うってまさにトトロじゃないですか。

ただ、トトロと違うのは可愛さがないっていうことですかね。ヒロインと、少女の母親とのやり取りが可愛いって受け取ることもできなくはないけど、実際のところ二人の会話は退屈で、演技も微妙です。また双子の俳優を起用しているからか顔も一緒で紛らわしいし、意図的に紛らわしくしているのだとしたら、そのせいで感情移入できなくなっているので逆効果に感じました。

一番の違和感は、朝起きたら突然母親がいなくなっていた、というくだりで、娘に何も言わずに帰っちゃう母親ってどんなだよって思いましたね。それを父親も娘もさも当然のように受け入れるところもなんか違うし、素敵な家族だとも思えませんでした。

マリオン、はっきり言って嫌いです。声を出して号泣するわけでもなく、無表情、無言で内に秘めて悲しむタイプ。他人に相談するわけでもなければ、弱音を吐くわけでもなく、でも突然いなくなったりしてしっかり心配だけはさせる、いわば悲しんでる自分に酔ってるタイプ。嫌いです。

劇中では描かれていませんが、マリオンはあの後、自暴自棄になり愛人のところにいって散々やりまくった末、また家族のもとに戻ったと僕は想像します。ああいうタイプは平気でそういうことしますよ。それでまた罪悪感に陥り、謝罪の言葉も出ず、自分勝手に内に秘めて苦しんでいくことでしょう。

最後にマリオンが娘に謝罪していたのは、そういうことも含めてのことです。自分だけこんな時に男とは目外しててごめんなさいっていう。

それなら気絶するぐらいまで泣き崩れて、翌日ケロっとしてくれるほうがまだましです。悲しみ方も人それぞれだっていう人もいるでしょうがあれはダメですね。

さて、物語は果たして実際にマリオンの少女時代に起こったことをネリーの視点を通じて映し出しているのか、ただのヒロインの妄想なのか、はたまた本当にタイムスリップしているのか、様々な解釈の仕方があって、それが見所ともいえるのでしょうか。

少女時代の母親と自分が子供のときに遊べたら楽しいだろうなあ、という監督の妄想なのかもしれませんね。お母さん、お父さんは子供のときどんな少女、少年だったんだろうっていう想像からアイデアが浮かんだのかなあ。監督自身が母親を亡くしたことでそういう発想に至ったのかもしれませんね。自分の親に対して世代を超えた愛情や友情を抱いている人には面白い話なのでしょうか。僕にはわかりませんでした。

いずれにしてもやっぱり70分しかないのにペース配分間違ってるだろっていうぐらい展開が少なくて、ほのぼの見るっていうよりは眠くなりましたね。見方によっては子供が森で遊んでるだけだからね。特別フランス映画が好きな人しか見ちゃダメなやつです。

コメント

  1. シャインマスカット より:

    こんにちは。本作、記事を読む限り、「となりのトトロ」と「思い出のマーニー」をミックスした話だなぁと思いました。マーニーは母ではなく祖母ですが。

    こういう作品はアニメ映画向きのように思います。実写だと、どうしてもファンタジー感が薄れますよね。

    • 映画男 より:

      確かにアニメ向きの映画ですね。思い出のマーニーのことはすっかり忘れてました

  2. ISHIMAMI より:

    フランス映画は好きですが、これはうーん、となりました。CGかと思って居たら、双子が演じていた!が一番の見どころでした。