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アフター・ヤンはスローでつまらないSF!ネタバレ感想

この記事は 約4 分で読めます。

近未来っぽい時代設定の中、アジア文化っぽさを押し出し、芸術っぽい見せ方をしている、ぽいぽい尽くしの映画。背伸びしたい女子大生が「私、この映画の世界観好きかも」とか言い出しそうな映画です。35点

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アフター・ヤンのあらすじ

ジェイクとキラは中国系の養子の娘ミカのために中国人のアンドロイドのヤンを与えた。ところがある日、ヤンが故障してしまい、機能しなくなってしまう。ジェイクはミカのためにもヤンを修理しようとするが、メーカーは修理ではなく交換を勧めてくるのだった。

ミカが悲しむと思って交換を拒否したジェイクはなんとかしてヤンを修理して元の通りに戻そうと奮闘する。個人の店に修理に出しに行くと、ヤンの体内にカメラが隠されていたことを知る。ジェイクはさっそくそのカメラを博物館の専門家クレオのところに持っていく。

カメラだと思っていたものはしかしヤンの記憶を保存しておくデータバンクだった。ジェイクは家に帰ってヤンの記憶を動画として再生し、ヤンの様々な面を知っていくことになる。

アフター・ヤンのキャスト

  • コリン・ファレル
  • ジョディ・ターナー=スミス
  • ジャスティン・H・ミン
  • ヘイリー・ルー・リチャードソン
  • マレア・エマ・チャンドラウィジャヤ

アフター・ヤンの感想と評価

「コロンバス」で知られるコゴナダ監督による、芸術路線のSF家族ドラマ。アンドロイドやクローン人間などが当たり前にいる近未来の世界で繰り広げるスローでやや退屈な雰囲気映画です。

登場人物が終始無口で、静かな環境の中でときどきボソボソと喋るため眠りに落ちてしまう人がいても不思議ではないです。

また、哲学的なこと言ったり、なんとなく感動的な音楽が流れたり、監督が芸術かつやや感動を狙いにいってるようなところがふしがあります。

それでも面白ければいいんだけど、いかんせんストーリー性が薄く、展開が少なく、映像も登場人物に寄ってばかりでごまかしているため架空の世界に入っていけるだけの要素はありませんでした。

早い話がアンドロイドの家族に対する追憶物語なんですよ。ただ、本作の最大のミスはアンドロイドのヤンに視聴者が感情移入する前にヤンを壊して動けなくしているので、ヤンを失った家族の悲しみがどうも伝わってこないんですよね。

もっと家族で幸せそうに過ごす時間を十分に持ったあとにヤンが突然故障する、というふうにしたほうがよかったです。そもそも知らないロボットがいきなり壊れて、家族がそのロボットの思い出を美しく振り返っても、可哀想とか、悲しいとかっていう感情は湧き起らないです。

監督は新しい家族の形を描きたかったんでしょうか。父親が白人、母親が黒人、娘が中国人、アンドロイドが中国人といった多人種家族という設定は新しいといえるでしょう。しかしそこからその斬新さを生かせてないんですよね。全然話を膨らませることに成功していません。

なんならヤンを別の生き物や機械に置き換えても成り立つんじゃないのっていうぐらいの話じゃないですかね。あんなジメジメ悲しんでるくせにいざヤンの思い出を振り返ったとき、結構少なくてびっくりしました。あんまり大した記憶残ってないんだね。もっと爆笑エピソードとかあるでしょうよ。

多人種家族特有のあるあるストーリーとかも少ないし、それよりも未来のテクノロジーに焦点を当ててるような印象を受けました。

かといってゴリゴリの未来の生活があるかと思ったらそうでもないし、とりあえず薄暗くしてネオンっぽい色を出しておけば近未来でしょ的な投げやりな発想が気になります。AIに音声で命令してファイルを開けたり、大したテクノロジーが出てこないから「へえ面白い」ってなりません。

冒頭のダンスシーンとか結構時間割いたけど、特になにもなかったし、ひとつひとつのシーンが長いですね。コゴナダ監督って韓国系アメリカ人なのに、彼が描くアジアンテイストの世界って白人が描くアジアみたいなのも気になりますね。それも中国と日本がごっちゃになってるような危なっかしさがあって、物好きな人は「ブレット・トレイン」と二本立てで見たほうがいいかもしれません。

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