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わたしは最悪は退屈な恋愛ドラマ!ネタバレ感想

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この記事は 約5 分で読めます。

長く付き合っている相手がいるけど、なんかこのままでいいのかなあ、と思っている女性が見て共感しそうな映画。良く言えば女の幸せとはなにかをリアルに描いた作品だし、悪くいえばうざい女のわがままドラマです。44点

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わたしは最悪のあらすじ

ユリヤは30歳になり、一回り上の恋人アクセルと付き合っていた。アクセルはグラフィックノベルの作家として成功し、そろそろ家族を築きたいと願っていた。しかしユリヤにはどうしても自分が母親になるところが想像できずにいた。アクセルに子供を求められてもどうにもしっくりこなかった。

また、自分はなにをして生きていくべきなのかも分からなかった。アクセルは自分の文才を褒めてくれたが、それで成功できるかどうか自信がわかなかったのだ。

そんなある日、ユリヤはアクセルの出版記念パーティーを早々に抜け出し、知らない人たちのパーティーに紛れ込む。そしてそこで若くてハンサムなアイヴィンと出会う。二人はお互いに恋人がいたがその場で意気投合し、いまにも浮気をしてしまいそうな勢いだった。

別の日、アイヴィンがユリヤの働く本屋に恋人と現れたことで二人は再会を果たし、お互いに自分たちの恋人を捨てて新しい関係をスタートさせた。最初はバラ色の生活のように思えたが、またしばらくするとユリヤはアクセルのときと同じような虚無感に襲われるのだった。

わたしは最悪のキャスト

  • レナーテ・レインスベ
  • アンデルシュ・ダニエルセン
  • ハーバート・ノードラム

わたしは最悪の感想と評価

テルマ」、「母の残像」で知られるヨアキム・トリアー監督による、三十路を迎えたヒロインの心情をつづった人間ドラマ。アカデミー賞ノミネート作品です。

恋人もいて、仕事もして、それなりに幸せだけど、自分の人生このままでいいんだろうか、結婚して家庭を持つべきと言われるけど、本当にそうなんだろうか、と悩むのを趣味にしている30歳の女性の物語。ヒロインと同じタイプの人にはいいけど、そうじゃない人には結構うざったい話です。

ユリヤはアイデンティティークライシスともいえる「自分とは一体何なのか」みたいなことでもやもやするタイプで、縛られることを嫌い、フィーリング重視で生きている女性です。

彼女には年上の恋人がいてグラフィックノベルの作家として成功しています。しかし成功している彼の影に隠れている自分は一体なんなのか、という劣等感を抱きつつ、私はただ彼を支えているだけじゃないのか、これが本当に自分の人生なのかと自問自答し始めます。

そして子供を欲しがる彼に対し、ヒロインはそれもなんか違うよなあ、と抵抗を覚え、そのことが直接二人の関係性を見直すきっかけになっていきます。

やがてヒロインは新しい男と出会い、夢中になるもすぐにまた同じような気持ちになり、相手を責めてしまいます。そして気づくとヒロインは望まないまま彼の子供を妊娠をしてしまう、というのがストーリーの流れです。

ヒロインが誰かと付き合って、イチャイチャして、喧嘩して離れてみたいのを結構な時間をかけて見せていくので、それをのんびりと見守る時間的精神的余裕がないとこの映画はまず楽しめないでしょう。

テンポは遅く、そうたくさんインパクトのある出来事が起こるわけではないので何気ない会話が重要になってくるんですが、会話がまた普通すぎて退屈でした。

結局のところ見所は、自由奔放に生きたい女性が子供をみごもったらどうするのか、というところにフォーカスされていて、それ以外に印象的なエピソードがなかったです。

全体的にヒロインに対して思うのは他人に幸せを委ねているんだなあ、という点ですね。今、自分が人生に満足していないのはパートナーのせいだ、と思っているようなふしがあって、特に問題のない関係の中に問題を見つけて自ら壊していくタイプですね。

結局のところ自分がなにをしたいのか分かっていないから、常に不満を抱え、こんなんじゃない、もっといい人生があるはずだなどと考え、誰と付き合っても上手くいかないんですが、そこに気づくまでの成長過程を描いているとも受け取れそうです。

そういう彼女が置かれている人生のフェーズや心境に共感できる視聴者もいるんでしょうが、僕は嫌悪感と共にヒロインを見てしまいました。ああ、こいつ幸せになれないわって。

人と人とのめぐり逢いを運命と受け入れていくこともせず、子供を授かったことを奇跡だとも思えず、ネガティブにしか解釈できないお前みたいな奴はずっと一人でいとけって思いました。

ヒロインみたいな人って自分の人生を過大評価しすぎなんですよね。もっといい人がいるはずだ、もっといい人生があるはずだ、もっと私を幸せにしてくれる刺激があるはずだ、とかずっと外に答えを見つけようとしてるからけようとしてるから結局どこに行っても、誰といてもまた振り出しに戻るっていうね。

なにより相手からはものすごく愛されているし、大切にされているのにそこに喜びを感じられず、それよりも自分の気持ちのほうが大事なの、ねえ誰か私のことを満足させてという自分本位なのに受け身の態度が腹立ちますね。

もしかすると、ヒロインが最初の彼氏と同棲している間に若い男と浮気したことを激怒する人もいるかもしれませんね。僕的にはあれにはなんとも思いませんでした。

もともとヒロインはフィーリング重視で生きているので、誰かといい感じになったらパートナーがいようがいなかろうが流されちゃうでしょう。それよりも最後アクセルと別れる前に最後一発やってから別れたくだりが笑えました。あっちのほうが罪的には重いですよね。アクセルからしたらまだ復縁のチャンスがあるんじゃないかっていうのをずっと心の隅に置いたまま出て行かれるわけだから。それにしても最後にやれることやっておけっていうのは男の感覚に近いんですかね。

どうでもいいけど、会ったばかりの男と脇の臭いを嗅ぎ合いっこしたり、小便するのを見せ合いっこしたり、あれはなんのプレイだったんでしょうか。そんなことするぐらいならはやくやれよって話ですよね。それになにが「私たち今日浮気してないよね?」だよ。あんなの浮気を超えたプレイだろ。

そんなヒロインが迎える最後の結末は果たしてハッピーエンドと言えたのか。それともバッドエンドだったのかどうなんでしょうか。あなたはどう解釈しましたか?

コメント

  1. ISHIMAMI より:

    タイトルになってるほど、世界で一番悪い人間?ってほど、主人公が悪いことをしていたとは思えなかったです。主人公レナーテ・レインスベはとても魅力的で、これほどのルックスを持っている女性なら、複数の男性の間をフラフラできる例は現実でも、よくありそうなので。

    そう、取り立て新しい感じの作品とは思えなく、観賞後、アカデミー賞に複数ノミネートされたのでびっくりしました。

    相手が既婚者であっても、やっぱり彼が好き!と自分の気持ちを正直に伝えにいく時、自分たち以外は、時が止まったように見える撮影方法がキャッチーで受けたのかな?くらいの印象でした。
    レナーテ・レインスベはこれから売れそうな予感はしますが。

    私は年末にパリで、ノルウェー語、フランス語字幕で観たので、隅々まで分かっているわけではないのですが、ラストはハッピーエンドと取りました。

    ですが、隣で見ていたパリの年配の女性は
    『フッ そんなうまくいくわけないだろ』的なことを言っていたので、バッドエンドかもしれません。

    • 映画男 より:

      確かに「世界一悪い」は言い過ぎですよね。ヒロインのような女性にとってはラストのように一人で自由に生きるのが幸せなのかもしれませんね。

  2. さくらベイベー より:

    こんにちは。
    私にはこの作品はリアルで共感できました。
    現実には(日本女性だと)保身のために不本意なパートナー関係を続ける女性がとてもとても多くて、その方が私には不純に思えてしまいます。
    この主人公は素直で柔軟で良いな、日本みたいな環境で教育を受けてきた女性には難しいんだろうな、と思いました。
    また、「アイデンティテー・クライシス」に関しても共感です。
    最初、彼女が医学部を退学するところから始まり、やりたい事を探していきますが、これは「器用貧乏」だな、居る居る、と思いました。
    「私はコレしか出来ない」の逆で、なんでも出来ちゃうからどんどん手を出し、それなりにこなしてしまうが、コレだ!と言う満足感を得られないタイプだと…。
    ラストは落ち着いた表情で淡々と仕事をして、私にはハッピーエンドに感じられました。
    怖い事に「自分の幸せを他人に委ね」てましたね、確かに。そんな依存があったところ、ラストで自立したのかな、と…。
    パーティのシーンはめちゃセクシーでした!
    酷暑の東京で公開されていました。

  3. シャインマスカット より:

    こんにちは。先日、本作を観ました。映画男さんも他の方も仰っていますが、主人公ユリヤは「アイデンティティー・クライシス」であり、「青い鳥症候群」ですね。「自分探しの旅」したくなる気持ちはわかりますが、ある意味これって、一生かかっても終わらないなぁと感じました。

    主人公ユリヤには、共感し難い所はありましたが、まぁこういう女性いるよな~と思って見ていました。

    本作はユリヤの私小説みたいな作品でした。私も、他の方と同様に「本人にとってはハッピーエンド」だと受け取りました。