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ホドロフスキーのDUNEはほっこりする製作秘話!ネタバレ感想

この記事は 約5 分で読めます。

かつて映画化されようとしては頓挫した幻の映画「デューン・砂の惑星」にまつわるマル秘エピソードをまとめたインタビュー映画。監督のキャラが最高です。65点

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ホドロフスキーのDUNEのあらすじ

演劇の演出家や監督だったアレハンドロ・ホドロフスキーはやがて映画界に進出する。長編デビュー作の「ファンドとリス」はあまりにも常軌を逸した内容から暴動が起き、問題作として批判を受けた。

ところが1970年にリリースしたエル・トポが世界中で評価を受け、カルト的人気を誇った。さらに1973年公開の「ホーリー・マウンテン」で話題を集めた彼は映画界で一目置かれる存在となった。

「ホーリー・マウンテン」をフランスで公開するにあたってプロデューサーのミシェル・セドゥーと知り合い、フランス国内で大ヒットしたことにより、新作を一緒に作ろうという話になった。

ミシェル・セドゥーはアレハンドロ・ホドロフスキーに好きな映画を自由に創っていい、と最大限の権限を与えた。

そこでアレハンドロ・ホドロフスキーはSFファンのバイブルともいえる「デューン砂の惑星」を映画化しようと提案し、企画が膨らんでいった。しかしアレハンドロ・ホドロフスキーの描こうとする映画のスケールはあまりにも大きすぎ、やがて夢の企画は破綻へと向かうのだった。

ホドロフスキーのDUNEのキャスト

  • アレハンドロ・ホドロフスキー
  • ミシェル・セドゥー
  • H・R・ギーガー
  • クリス・フォス
  • アマンダ・リア
  • ダン・オバノン

ホドロフスキーのDUNEの感想と評価

フランク・パヴィッチ監督による、幻のSF超大作「デューン・砂の惑星」の製作秘話とメガホンを取るはずだったアレハンドロ・ホドロフスキーを追ったドキュメンタリー映画。

もし製作されていたらSF映画の歴史はもちろん、映画界の常識を打ち壊し、革命を起こしていたはず、とまでいわれる作品がいかにして作られ、そして中止に追い込まれたかを監督本人の口から語っています。

散々、様々な監督が映画化、映像化をもくろんでは失敗していったSF小説「デューン」がいかに人々を魅了し、狂わせたかが分かる内容になっていて、「デューン・砂の惑星」が公開されたこのタイミングで見ると、とても面白いです。

タイトル通り、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の独壇場で、彼の一人トーク番組といってもいいでしょう。撮影当時すでに80歳を越えていたアレハンドロ・ホドロフスキー監督ですが、そのカリスマ性と溢れんばかりのエネルギー、そしてコミカルな喋り方に魅了されてしまいます。

カメラの前で話をする彼の姿は目が輝き、生き生きしていてまるで少年のようです。そして話が「デューン・砂の惑星」になると、どれだけ彼が最高のキャスト、スタッフを使って芸術作品を作ろうとしていたのかが分かります。

驚くことにアレハンドロ・ホドロフスキーは次々と世界的な絵描きやアーティストをスカウトしていっては製作会社のあるパリに住ませ、構想を練っていったんだそうです。

キャスティングはサルバドール・ダリ、ダリの当時の恋人アマンダ・リア、歌手のミック・ジャガー、「市民ケーン」の監督としても知られるオーソン・ウェルズなどを口説き落とし、出演の承諾を得たそうです。さらに音楽を担当するのはピンク・フロイドと早々たる面子を集めていたようです。

その一つ一つのスカウトのエピソードがいちいち面白くて、当時のアレハンドロ・ホドロフスキーがどれだけ情熱的だったかが想像できるのがいいです。

本当に根っからの芸術家なんだなぁ、というのは彼の話を聞けば伝わってきますね。ただ、芸術家すぎて映画ビジネスには無頓着すぎて、上映時間は10時間を超える作品にするとか、大分無茶なことを言ってたみたいですね。

それでハリウッドの大手映画会社に企画を持って行ったら、絶賛されたけど、誰も出資しようとはしなかったそうです。そりゃあそうですよね。誰が金出すよ、10時間映画に。

絵コンテやキャラクターデザインを見ると、かなり格好いいし、スケールもぶっ飛んでるんですよ。今ならまだしも、当時これを映像化するなんて映画会社からしたら想像もできなかったんでしょう。

本作には映画監督や批評家など多くの人が出演し、もし実現していたらものすごいことになっていた、と語りますが、その部分については僕は賛成できないです。おそらくこけてたんじゃないかなぁ。たとえ2時間か3時間にカットしても、意味不明な話になってたと思いますよ。そもそも彼のほかの作品が意味不明だし。

一方でこのときに作った彼の構想や絵がスターウォーズをはじめ、エイリアン、ターミネーターなど数々の作品に影響を与えているというのは面白いですね。原作「デューン」も影響力大なら、没になったこの映画までその後のSF作品に多くのアイデアが流用されていたとは知らなかったです。それでもアレハンドロ・ホドロフスキー監督には一銭も入って来ないんだろうけどね。

自分の企画が結局デヴィッド・リンチの手に渡り、作品がついに完成したと聞いたときは見る気も起らなかったそうです。でも意を決して見てみたら、あまりにもひどすぎて嬉しくなったっていうのが最高です。ショックだったろうなあ、自分が命をかけてきた企画をほかの監督に持っていかれるのは。

屈辱ともいえるこんな転落ストーリーを笑い話として語れるアレハンドロ・ホドロフスキー監督の人柄がなにより素晴らしく、「デューン」が上映されていたらどんな作品になっていかよりも、監督自身のほうが興味深いんですよね。そういう意味ではそんな監督を引っ張り出してきた、この映画はすごくセンスがいいと思います。

コメント

  1. 高橋 より:

    お疲れ様です👍

    ホドロフスキーは現在92歳で
    バリバリ元気なのがまず凄いっすよね笑

    通常ではないエネルギッシュな人間で
    見てて元気もらえる人です👍

    10時間の映画ってなかなかこの世に無いですけど
    今ならNetflixとかで
    ドラマで作る手もあるんじゃないかな
    とは思ったんですけどね笑

    ホドロフスキーの作品は個人的に大好きなので
    ホドロフスキー版のDUNEの
    あの分厚い脚本に忠実なものを
    いつか観てみたいって自分はいますね。

    ホドロフスキー版は
    ピンク・フロイドの「狂気」が
    使われる予定だったというのを聞いて
    それを踏まえて
    今年のDUNEのサントラ聴くと
    ちゃんと狂気っぽい感じになってて
    受け継いでいたのが嬉しかったですね👍

    (深夜に曲聴いちゃってめちゃくちゃ目醒めた笑)

    • 映画男映画男 より:

      彼は根っからの芸術家という感じがしますね。ずっと創作しているからあれだけ元気があるんでしょうね。

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