スポンサーリンク

逃げた女はフランスかぶれのつまらない会話劇!感想とネタバレ

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約4 分で読めます。

芸術的なフランス映画的なものを目指しては失敗している韓国映画。会話がひどいです。30点。

スポンサーリンク

逃げた女のあらすじ

仲が良く、5年間一度も離れたことのなかった夫が出張に出たのをきっかけにガミは一人でソウルの郊外を旅する。そこでガミは昔の友人たちと会い、それぞれの近況を語り明かした。

バツイチのヨンスン。悠々自適に暮らすスヨン。有名人を夫に持つウジン。彼女らと話すうちにガミは普通だと思っていた自分の人生を見つめなおすようになる。

逃げた女のキャスト

  • キム・ミニ
  • ソ・ヨンファ
  • ソン・ソンミ
  • キム・セビョク
  • クォン・ヘヒョ

逃げた女の感想と評価

ソニはご機嫌ななめ」、「夜の浜辺でひとり」、「3人のアンヌ」などで知られるホン・サンス監督による女性の会話劇。ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)に輝いた芸術路線の作品です。

ヒロインのガミが結婚してから初めて夫と別々に行動し、昔の友人たちを訪ねながら他人の人生をのぞき見しつつ、自分の人生と向き合っていく人間ドラマです。

ほぼほぼたわいのない会話がスローなペースで流れていくだけで、特にこれといって起承転結があるわけではありません。それにはっきりした答えが提示されるタイプの映画ではないので、すべてが曖昧で抽象的な描写に終始します。いわゆる典型的な韓国映画とは一線を画し、むしろフランス映画に近いですね。

さて、そんな本作の肝心な部分である、面白いかどうかですが、これが正直つまらなかったです。ホン・サンス監督の作品は結構好きなほうだけど、ユーモアがあってこそ光るんですよ。意味のない会話劇も、どこか可愛くて笑えるからいい時間になるんです。

でも本作のように意味のない会話が笑いも一切なしで、中年女たちによる男に対する愚痴みたいな退屈なものになると、それはもう無駄でしかなく、お願いだからこれを芸術って呼ばないでくれよって思うんですよ。

特に会話の内容がすっかりリタイアした後のおばあちゃんたちみたいな無味無臭無欲なものばかりで、あの年齢にしてあの境地は達しているのは逆に心配になってしまいます。

もうちょっと「逃げた女」というタイトルを考えさせる、あるいはしっかりリンクする内容になっていて欲しかったですね。それは本作のようにぼんやりとした比喩的な意味じゃなくて、せめてヒロインには明確なバックストーリーを提示してもらいたかったというのが正直なところです。

あの表面的な会話の中から、ガミは本当は幸せじゃないんじゃないか。夫から逃げたがっているんじゃないか。そもそも結婚したことが現実から逃避するためだったんじゃないか、などと考えてもあまり広がらないんですよね。だって詳細をなにも語っていないんだから。

深読みバカたちはこういうのが好きだろうし、誰も何も言ってないことや描かれてないことをああでもないこうでもないと想像して悦に浸るんだろうけど、そうじゃない人からしたら普通にきついよね、方向性のないおばちゃんたちの会話って。

途中途中で男が割り込んできて、その男たちがまたちょい悪役に設定されています。あれがもしかすると監督が意図していた最大のユーモアだったのかもしれません。

ある男は野良猫に餌をあげないでくれ、妻が怖がるからとクレームを言い、またある男は俺のことを侮辱するな言いつつ侮辱されに何度も一夜限りの女のところにやって来ます。そしてかつてのガミの恋人である有名人の男は妻からTVで同じ話ばかりして腹が立つとか言われてましたね。みんな滑稽な男として描かれているのがポイントです。

最後の男なんてガミにたまたま会っただけなのに「あなたのためにここに来たわけじゃないから」とか言われてましたね。嫁には散々こきおろされ、元彼女には冷たくあしらわれる彼のほうこそガミよりよっぽど逃げる理由を持ってるだろって。

ガミの発言を見ていくと、彼女がとても見栄っ張りで強がりなのが分かります。そういう人は人前だといかに自分の人生が素晴らしいか強調したがりますよね。

夫にいかに愛されているか、夫とどれだけ仲良しか、5年間ひと時も離れたことがないとか。まあ、大抵そういうこという奴ってうまくいってないんですけどね。あなたの周りにもいるでしょ、散々ラブラブアピールしてたのに数か月後に別れてる奴。

そういう奴は大抵服装を見るとわかります。サイズ感がおかしいから。ガミのコートを見てください。

分かるかなあ、このオーバーサイズ感。友達にプレゼントしていたコートもこんなだったね。

ガミみたいな人にあったら、ぜひこの辺をよくチェックしておくといいでしょう。丈が異様に短いズボン履いてたりするから。つまるところ文字通り身の丈に合わない生活送ってるんですよ。

コメント

  1. 木之本豪 より:

    このブログを読んでいて、良く書かれた記事なのですが。
    文句が多いのが難点です。
    ベルリン映画祭でも評価されたということは、世界の一流の審査員は理解できていると解釈できます。
    日本国内でも一流の映画評論家で評価している人はいます。
    この記事も良く映画を精査されてますが、文句が腹立ちますよね。
    たぶん、この記事を書いたブロガーは、たぶん30代ぐらいのうだつの上がらない人生を送って、仕事も出世コースから外れて、ろくな家庭も築けてないから、周りに文句を言いたい男性なのではないかと想像させます。
    こういう映画が好きな人も世の中にはいるので、文句ばかりを書くのを本当、やめてほしいです。