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この茫漠たる荒野では感動狙いの西部ロードムービー!感想とネタバレ

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この記事は 約4 分で読めます。

少女と旅をしているうちに父性が芽生えてくるおっさんの話。西部劇としても、人間ドラマとしても微妙で特に感動もしない作品です。45点

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この茫漠たる荒野でのあらすじ

南北戦争後の1870年、退役軍人のジェファーソン・カイル・キッドは町から町へと移動し、人々に新聞記事を読み聞かせることで生計を立てていた。彼の読み聞かせは好評で、まるで舞台劇を見物するかのように人々が集まった。

次の町へ向かう道中、ジェファーソン・カイル・キッドは馬車と黒人男性の死体を発見する。そこには先住民の衣服に身を包んだ白人の少女もいた。少女の名はジョハンナというらしかった。

そこに巡回中の軍人がやってきて、軍の検問所が近くにあるのでジョハンナをそこまで連れて行けと言われる。そうすれば職員がジョハンナを親族に引き渡してくれるというのだ。

検問所に到着したジェファーソン・カイル・キッドは、責任者の職員が出張で3ヶ月間戻ってこないことを知る。仕方なく彼はジョハンナをはるか遠く離れた町にいる叔父と叔母の元へと自ら届けることにする。こうしてジェファーソン・カイル・キッドとジョハンナは長くて危険な旅に出るのだった。

この茫漠たる荒野でのキャスト

  • トム・ハンクス
  • ヘレナ・ゼンゲル
  • マイケル・コヴィーノ
  • フレッド・ヘッキンジャー
  • ニール・サンディランズ

この茫漠たる荒野で感想と評価

キャプテン・フィリップス」、「ジェイソン・ボーン」、「グリーン・ゾーン」などで知られるポール・グリーングラス監督による、南北戦争直後の混沌としたアメリカを旅する退役軍人と少女の西部劇風ロードムービー。

前半はいいけど、後半ダレて、最後はお約束通りに終わっていく、孤独な男と身寄りのいない少女のベタな絆を描いたヒューマンドラマです。

時代背景や設定が少しぼやけているので、日本人にはピンとこないかもしれません。この時代の「戦争」とは奴隷制度を巡る南北戦争のことを指しているとはアメリカ人なら感覚的に分かるんでしょうが、アメリカ人以外にはなかなか想像がつかないですよね。

いわば奴隷制度が廃止された後もなお奴隷が存在し、根強い差別が続いていた無茶苦茶な時代で、そんな中、戦争を経験して疲れ果てた退役軍人の男とインディアンに育てられたドイツ系の少女が出会う、というなんとも複雑な設定になっているのです。

二人の共通点は家族がいないことで男は妻を病気で亡くし、少女は家族を殺されている、という闇を抱えています。そんな孤独な二人が旅をしていく中で深い絆に結ばれていく、というのがストーリーの流れです。

ストーリー自体は同名の小説を基にしているんですが、それ以外でもなんかどこかで聞いたことのあるような話ですよね。

それもそのはず孤独な二人がひょんなことから知り合って旅をするって、映画においてはかなりベタなプロットといえるでしょう。それで最初は嫌々一緒にいて、徐々に打ち解けていって、最後は離れられなくなる、という展開は誰でも予想がつくんじゃないでしょうか。

途中、西部劇っぽい撃ち合いのシーンなどがあって、ハラハラさせられる場面はいくつかあるものの、それ以外では二人の旅を面白くさせる要素がそれほどありませんでした。

そもそもお互いの言葉を話せない二人という設定なので、会話がほとんど成立しないし、それゆえに二人のバックグラウンドも第三者からの情報でしか見えてきません。

男が親切心で少女を送り届けようとしているのは分かるんだけど、少女からしたら知らないおっさんにどこかに連れて行かれている状況なわけで、よく彼女もホイホイ付いていくなあ、という気がしないでもないです。だって最悪奴隷として売られるかもしれないわけで、男が何を企んでいるかも少女には分からないわけでしょ。

主人公のジェファーソン・カイル・キッドは見知らぬ少女をわざわざはるか遠くの親族がいるところまで送り届けていくほど親切で情深い男なんですが、なぜか道中で知り合い、自分たちと一緒に旅をしたいと申し出て来た青年に対してはすごく冷たいんですよ。

それも青年に一度命を救われ、借りもあるくせに途中で「お前は一人で仕事を探せよ」といって追っ払うっていう意味不明の扱いをします。可愛い女の子と旅するのはいいけど、野郎は御免だよってことですか?

別に誰の面倒を見る責任なんてないんだけど、だったら少女のことも「俺の知ったことじゃない」でよくないか? あの辺の選別はなにをもとに行われたのかよく分からなかったし、疑似家族の話なんだから、もうみんなで家族になったらいいじゃんと思っちゃいましたね。

コメント

  1. ちー より:

    映画的に良くあるストーリーだなと思って見ていましたが、トムハンクスの圧倒的な抱擁感?wみたいなものにほだされてw最後はウルウルしてしまいました。
    確かに!あの青年も旅についていくのね、と思ったらけんもほろろに汽車はあっち、とか言われてて、私もそこにはびっくりしましたw
    命を助けてもらって拳銃までくれたのにw
    男は強く生きろってことですかねw
    きびしー!