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新感染半島ファイナル・ステージはひどすぎる続編!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

カンヌ映画祭に出品されたとはとても信じがたい超低レベルゾンビ映画。「『パラサイト・半地下の家族』に次ぐ新たな金字塔」とか言って売り出しているのが笑っちゃいます。28点

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新感染半島ファイナル・ステージのあらすじ

朝鮮半島で人々を狂暴化させる感染病が広がってから4年。朝鮮半島は国際社会から孤立し、隔離されていた。

パンデミックが起こったときに半島から脱出した元軍人のジョンソクは香港に住んでいた。朝鮮を脱出するときの船の中で感染者が出たことで、彼は妹家族を見殺しにしてしまった。そのことを彼は今でもずっと引きずっていた。

ある日、ジョンソクは義理の兄弟のチョルミンと共に朝鮮で放置されたトラックの中から2000万ドルの大金を回収してくる仕事を引き受ける。それが成功すれば一人250万ドルの報酬が手に入ることになっていた。しかし半島はゾンビに支配されている。そこから生きて帰ってくることは至難の業だ。それを知りながらもジョンソクは隔離された半島へと再び足を踏み入れる。

新感染半島ファイナル・ステージのキャスト

  • カン・ドンウォン
  • イ・ジョンヒョン
  • クォン・ヘヒョ
  • イ・レ
  • キム・ミンジェ
  • ク・ギョファン
  • ファン・ヨンフィ

新感染半島ファイナル・ステージの感想と評価

ヨン・サンホ監督による、大ヒットゾンビ映画「新感染ファイナル・エクスプレス」の続編。プロットがチープで、全体的にクオリティーが低く、登場人物もストーリーも前作とは全く無関係の話です。

前作と比べると、まるで同じ監督がメガホンを取ったとは思えないほどの残念な作品です。前作はゾンビがメインで、ゾンビたちと戦い、ゾンビたちから逃げ惑う人々の話だったのに対し、本作はゾンビが脇に追いやられ、無法地帯となった朝鮮半島で荒くれ者たち同士が金を巡って争う物語になっています。

いわばマッドマックスとゾンビ映画を足したみたいな世界観で、誰が何をしたいのかよく分からなくなっていました。

最初こそ主人公が大金を奪って半島を脱出するミッションを遂行するのが目的だったはずなのに途中から大金とかどうでもいいからとにかく生きて帰ろうみたいな話にすり替わるのがバカですね。それなら最初から行くなよって。

それも自分だけ生き延びるんじゃなくて、途中でたまたま会った家族とみんなで一緒に逃げるんだみたいな疑似家族愛ストーリーになっていくのがなんとも安っぽかったです。

主人公たちの前に立ちはだかる障害はゾンビよりもむしろ人間たちで631部隊という名のギャンググループが度々登場します。

彼らの存在がまた謎で、メンバーたちは常にケラケラ笑って、生きた人間をゾンビの餌として与え、それを見世物にして楽しむといった漫画的な悪者になっていて、どうやってあの組織が成り立っているのかがちっとも見えてきません。人に嫌がらせしてるだけで生活していけるのかよって。

また、そんな気狂い部隊に対し、ソ隊長と呼ばれる少人数で行動するサイコパス的なキャラがいて主人公、631部隊、ソ隊長の三つ巴戦になります。

三つ巴戦といってもそれぞれがなにをしたいのかはっきりしないので争いに見ごたえがありません。そしてそこにときどきゾンビがランダムに入り込んできては、無差別に人間を襲うという意味不明なことになっていました。

世界観もダメダメなら、映像もダメダメで、滅びた朝鮮半島を描くのにほとんどCGとセットを使っていて、リアルな映像がほとんどありませんでした。

挙句の果てにはカーチェイスシーンになるとゾンビまでCGになったりして、手抜き感が半端ないです。

前作はあくまでも韓国人視聴者向けに製作したのがたまたま海外でもヒットしたみたいなところがあったけど、本作は最初から海外視聴者に媚を売って作ったような印象を受けます。

そのため不必要な英語のセリフとアメリカ人キャラが多く使われていて、余計にB級感を出していました。それなら国際的な俳優を呼んでちゃんと作ればいいのにね。韓国人と中国人による英語のやり取りとか誰が見たいよって。

出演者たちももれなく存在感が薄く、前作とは比べ物にならないぐらい頼りないですね。主人公はジャニーズ系のシュットしたイケメン俳優で、とてもディストピアの世界を生きている登場人物には見えません。

なによりマ・ドンソクがいないのが寂しいし、ストーリー上マ・ドンソクを起用できないなら、彼の代わりになるようなインパクトのある俳優の存在が欲しいところですよね。

最初から最後までたいがいひどいんですが、中でも一番ひどいシーンはラストシーンでしょうね。

主人公と彼の仲間の家族がゾンビに囲まれたところで、お母さんが自分を犠牲にしてみんなを助けようとする場面の引っ張り方がしつこすぎます。

銃で自殺するのか、しないのか。ゾンビの中に飛びこむのか、飛び込まないのか。主人公がお母さんを助けるのか、助けないのか。本来なら瞬時に判断して行動しないといけないのにダラダラして見ていられなかったです。

そして最後はずっと娘たちが泣きっぱなしで、まさかあれで視聴者が感動するとでも思ってるんでしょうか。どうでもいいけど、強奪しようとしていたお金はどうなったのよ? 何の目的も果たしてないじゃん。

コメント

  1. さりさりにゃーま より:

    現地の武装勢力(631部隊orソ隊長)と交渉してドルを回収してもらうミッションの途中、武装勢力に現地の母子家族が虐殺されそうになり、主人公が血縁者を助けられなかったトラウマに悩みながら家族を助け追跡されながら脱出する。
    みたいなプロットにしたらおもしろそうかな。

    • 映画男 より:

      っていうかほぼそんなプロットでしたよ。

      • さりさりにゃーま より:

        そっか、見てないのにコメントしてお手数掛けて申し訳ないです。
        プロットはそんなに悪くない気がします。
        むしろゾンビものにしては凝ってるなって。

  2. ちょい悪クマのプーさん より:

    おっしゃる通りですね。
    実際、1h30m位の映画ですね。見せ場(恐らく)で、矢鱈と時間を掛ける(稼ぐ)演出に、イラつき度MAXになり、それらのシーンになると早送り。所詮B級映画なんだから、潔くB級映画に収まっておけばいいものを、変に色気出すからこうなる、の典型。
    ラストのお粗末ぶりには、怒りさえ覚える。

    韓国映画って、こういう演出、ホント多いよねー。

  3. より:

    ネトフリでみたけど本当にクソ映画。見るだけ時間の無駄