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ザ・ハントは問題作じゃなくて駄作!感想とネタバレ

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アメリカでは話題になったそうですが、日本では話題にすらならなさそうなエセ社会問題作。1時半ほどで終わるのでサクッと見れるのはいものの、まあ中身は低レベルです。38点

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ザ・ハントのあらすじ

ある日、猿ぐつわをかまされた12名の男女が森の中で目を覚ます。彼らはそれぞれどこかで誘拐され、その場所に連れて来られたようだった。

森の中には一つの木箱が置かれていた。その中には一匹の豚と、多くの武器が入っていた。それぞれが武器を手に取ると、どこからともなく見えない敵からの攻撃が開始した。

彼らは容赦なく次々と銃撃を受けた。なんとか3人の男女が近くのガソリンスタンドに逃げ込んだが、彼らは自分たちがどこにいるかも分かっていなかった。

しかし薄々何が起きているかは気づいていた。それはネットで噂になっていた、セレブが娯楽目的で、一般人を狩る人間狩りの計画に違いなかった。

ザ・ハントのキャスト

  • ベティ・ギルピン
  • ヒラリー・スワンク
  • アイク・バリンホルツ
  • ウェイン・デュヴァル
  • イーサン・サプリー
  • エマ・ロバーツ

ザ・ハントの感想と評価

コンプライアンス服従の心理」のクレイグ・ゾベル監督による、おバカサバイバルアクションドラマ。クオリティーがとにかく低く、決して映画館で見るレベルの作品じゃないです。

また、半笑いで見るのが正しい視聴の仕方で、間違っても真面目に見るものじゃないです。なぜか”問題作”と言われている、特に何の問題もないB級映画で、ホラーとかサバイバルとかいうより、コメディとして見たほうがいい代物ですね。皆殺しのゲームという意味では、邦画「バトル・ロワイアル」のハリウッド版ともいえそうです。

そういえば、「バトル・ロワイアル」が劇場公開されたときも、高校生が人殺しをするなんてけしからん的な問題に発展しませんでしたっけ? でも問題にするほど、大した映画じゃなかった、という点においては、本作と共通しています。

一部の富裕層が一般人を誘拐し、ゲーム感覚で狩りを始める話ですが、あまりにも映像、演技、ストーリーがお粗末すぎて、人種差別、アメリカの分断、無差別殺人、もしてやトランプ大統領支持者の虐殺を描いたものなどといったふうに社会問題に結び付けられる理由がほとんど見当たりませんでした。

そもそもコミカルに描かれているし、とてもこれを現実のもの、あるいは現実を連想させるものとして解釈する人がいるとはにわかに信じがたいです。

一度、本作のプロモキャンペーンが中止に追い込まれたそうですが、銃乱射事件が起きたことが原因だったそうです。被害者に考慮するっていうのは分かるけど、そういうのもどうなんだろうかね。アメリカで発砲事件が起こる度に銃撃シーンのある映画に影響が出ていたらアメリカで映画なんて作れないよね。

この映画が問題作として扱われるのは、社会的風刺よりも、むしろ話題だけ集めた割には、中身があまりに低品質だったから、というのもある気がします。

話題先行で飛びついた人たちが、なにかディスカッションをしたくなるような話なのかと思いきや、とてもそれに値しないものだと知ったときの失望といったらないですもんね。

こんな映画でもちょっと面白いなあ、と思ったのは、12人の被害者の中でこいつが主人公かと思った奴が次の瞬間には殺され、なんだじゃあこいつが主人公なのかと思った瞬間にはそいつも殺されて、目線が次々とバトンタッチしていく作りです。

本当の主人公が固定されるのは中盤以降でベティ・ギルピン扮するヒロインが反撃していく様子は女版ランボーといったところです。

前半はいわばエリートが貧乏人たちを狩うシーンに費やされ、後半は貧乏人の中の英雄がエリートに立ち向かう様子が描かれていて、それを風刺と取るかどうかはご自由にどうぞといった感じです。

また、エリートたちが始めた狩りの目的がちょっとしたオチになっており、かといってまたしょうもないです。貧乏人たちがネットであることないこと書き込み、陰謀論を唱えだしたから、その通りにしてやったんだそうです。

つまるところ本当にただのくだらない映画で、これを見て怒りを覚える人たちの気持ちがちょっと理解できなかったですね。

金と時間を返せっていうならまだしも、「これは俺たちのことをバカにしてるに違いない」、「私たちのことを皮肉ってるんだ」などと被害妄想しながら拡大解釈できる人ってある意味すごいですよね。たまにいませんか、人が言うことやること、全部自分事だと思って解釈するやつ。そういう人は見ちゃダメな映画なのかもしれませんね。

なぜかこんな映画にヒラリー・スワンクが出演しているんですよ。最近見なくなったなぁと思ったらB級映画に出ていたなんて一体、どうしちゃったんだろう。

コメント

  1. さりさりにゃーま より:

    この映画が問題作だと思う人々がいることが問題である、みたいなオチなのかも???
    もしくはただのステマ、だったらいいな。

    • 映画男 より:

      その可能性はありますね。低レベルな視聴者を低レベルな内容で皮肉ったという可能性もありそうです。