幸せへのまわり道は優しくて癒される実話!感想とネタバレ

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トム・ハンクスが実在した人気司会者を演じた心温まる友情ドラマ。ぐっと来る場面がいくつかありました。60点

幸せへのまわり道のあらすじ

A BEAUTIFUL DAY IN THE NEIGHBORHOOD – Official Trailer (HD)

エスクァイア誌のジャーナリスト、ロイド・ヴォーゲルはある日、妻のアンドレアと共に妹の結婚式に出席する。しかしそこには疎遠となっていた父親ジェリーの姿もあった。

式の最中、できるだけ父親を避けようとしたロイドだったが、父親のほうから話しかけて来ては亡くなった母親のことを話しだし、ロイドを激怒させた。

ロイドはその勢いで父親を殴ってしまう。ロイドも止めに入った男から殴られ、顔に痣を作ってしまう。そんなロイドにはジャーナリストとしても悪いイメージや評判がつきまとっていた。

そこでエスクァイア誌の上司は、子供番組の人気司会者フレッド・ロジャースをインタビューするようにロイドに命じる。

しかし子供番組の司会者をインタビューするのは、ロイドがいつもする仕事とはかけ離れていた。躊躇しながらもロイドはピッツバーグのテレビスタジオに行き、フレッド・ロジャースの番組収録の現場に足を運ぶ。

フレッド・ロジャースは本番中にも関わらず、撮影を中断してファンの子供とゆっくり話すなど、評判通りの心優しい男だった。

ロイドはフレッド・ロジャースにさっそくインタビューを始めると、逆にフレッド・ロジャースからいくつもの質問を受け、言葉を詰まらせてしまう。フレッド・ロジャースはロイドのことをもっと知りたがった。ロイドの父親のことも聞いた。

なかなか仕事をさせてくれないフレッド・ロジャースに戸惑いながらも、ロイドはフレッド・ロジャースの優しさを通じて、父親ともう一度向き合おうとする。

幸せへのまわり道のキャスト

  • マシュー・リス
  • トム・ハンクス
  • クリス・クーパー
  • スーザン・ケレチ・ワトソン
  • エンリコ・コラントーニ
  • メアリーアン・プランケット

幸せへのまわり道の感想と評価

マリエル・ヘラー監督による、実在したテレビ司会者、フレッド・ロジャースと彼をインタビューしたジャーナリストの友情を描いた、ハートフルヒューマンドラマ。雑誌『エスクァイア』に寄稿した記事「Can You Say…Hero?」を原案とした映画です。

原題の「A Beautiful Day in the Neighborhood ご近所での美しい一日」はフレッド・ロジャースの冠番組「Mister Rogers’ Neighborhood ロジャースさんのご近所」から来ているようです。

物語は、ジャーナリストの男が、人格者で心優しいフレッド・ロジャースと出会ったことで、内面をかき乱されながらも、広い視野を持つようになり、長年自分を苦しめた父親と向き合っていこうとする姿を描いていきます。

心に傷を持つ主人公と、彼に理解を示し、道を照らしてくれる父親的存在というコンビは、どこか「グッド・ウィル・ハンティング」の主人公と教授の関係性を彷彿とさせます。

トラウマを抱えている登場人物に、メンター的な誰かがアドバイスをしてトラウマを解放してあげる、というプロットはハリウッド映画では珍しくないです。そういう意味では決して新しい話ではないし、王道の感動ストーリーといってもいいでしょう。

この映画のフレッド・ロジャースは、超有名なセレブにも関わらず、決して奢らず、いつも謙虚で他人にとにかく優しい、という美談を語るうえではこのうえないキャラになっていました。

ちなみにこの人がフレッド・ロジャース本人です。

The Best of Mr. Rogers
Mister Rogers' Neighborhood 16×55

フレッド・ロジャースはファンに対してとても紳士的でスタジオに遊びに来た人たちや出待ちをしている人たちにもたっぷりと時間をかけて対応します。お金持ちにも関わらず地下鉄に乗るなど庶民的な気持ちも決して忘れません。

なにより、他人に強い興味を持って接することで、たちまち相手を自分の虜にしてしまう魅力を持っていますね。

例えばインタビューアーのロイドに逆に質問をして、彼のことを知ろうとする姿には驚かされますね。まるでロイドがトラウマを抱えていることを見透かしているかのようなフレッド・ロジャースの鋭さには言葉を失います。

対するロイドは、人々に愛されているあのフレッド・ロジャースが自分に電話をかけてきたりする行動を不思議がります。しかしやがて親身になって話を聞いてくれるフレッド・ロジャースの優しさは本物であることに気づき、次第に心を開いていく、というのが話の流れでした。

全体的に優しさで溢れ、見ていて気持ちのいい話です。フレッド・ロジャース役を演じたトム・ハンクスはイメージ的にもどんぴしゃのキャスティングだったんじゃないでしょうか。

僕が特に好きなのは二人がレストランで黙想するシーンですね。ほかの客もフレッド・ロジャースの存在に気づいているにも関わらず、遠くから見守るだけで、そっとしておくのがいいですね。そして沈黙の間にもロイドの感情にこみ上げてくるものがある、という名シーンでした。

一方でテンポの悪さや展開の少なさといった、物足りなさもありました。番組の収録シーンが結構長く、あれに時間をかける意図が分かりません。その分、もう少しロイドとフレッド・ロジャースの関係性が発展していく様子が見たかったですね。

また、美談に次ぐ美談なので、これをうさん臭く感じる人も少なからずいるでしょう。フレッド・ロジャースが聖人のような描かれ方をしているので、むしろ奥さんとの日々の夫婦生活のトラブルなどを掘り下げてバランスを取っても良かったかもしれませんね。

あるいは息子を登場させて、偉大な父親を持つ苦悩などを見せてもより人間らしくなったかもしれません。いずれにしてもフレッド・ロジャースのキャラには十分に癒されましたが。

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