悪人伝はおバカだけど楽しめるアクション映画!感想とネタバレ

この記事は 約5 分で読めます。

おバカなストーリーを迫力あるアクションとスピーディーな展開でカバーしている韓国映画。インテリジェンスはないけど、娯楽性は十分あります。60点

悪人伝のあらすじ

The Gangster, The Cop, the Devil (2019) 악인전 Movie Trailer 2 | EONTALK

ある日、路上で男性が軽い交通事故を起こし、相手の運転手に刺殺される事件が起こった。チョン刑事は直観で事件はシリアルキラーによる無差別殺人だと確信する。

そんな中、ヤクザの組長チャン・ドンスまで同じ手口で路上で刺され、なんとか一命をとりとめた。

チャン・ドンスの組のメンバーは対立する組の仕業だと思って相手の事務所に殴り込みに行ったが、チャン・ドンスは犯人は別にいると思っていた。

チョン刑事はチャン・ドンスが刺されたことを知ってチャン・ドンスに話を聞きに行く。二人は最初こそ敵対していたが、追いかけている犯人が同じであることを知ると、お互いに情報を交換し、犯人を捕まえるために協力することにする。

こうしてヤクザと刑事が手を組み、凶悪殺人犯を追いかける、という前代未聞の捜査が始まった。

悪人伝のキャスト

  • マ・ドンソク
  • キム・ムヨル
  • キム・ソンギュ
  • チェ・ミンチョル
  • ユ・ジェミョン

悪人伝の感想と評価

イ・ウォンテ監督による、韓国発バイオレンス刑事ドラマ。カンヌ映画祭出品作品です。

やくざと警察が手を組んで凶悪犯を追う様子をエキサイティングに描いていて韓国映画がお得意とする、殴る、蹴る、刺すの痛々しい暴力シーン満載のアクションドラマに仕上がっています。

物語は刑事、やくざ、シリアルキラーの3人を中心に進んでいき、それぞれが自分の面子を賭けて戦っていく、という三つ巴バトルストーリーになっていて、男臭い強面の登場人物たちが大暴れするのを売りにしています。

つまり登場人物の心理を掘り下げていく知性やサスペンス性溢れる刑事ドラマではなく、気に食わないことがあったらとりあえず殴ればいいという体育会系のノリで進んでいく、決して頭のよろしくないお話です。

冒頭で、「この映画は実話に基づいています」というテロップが流れますが、まあほぼフィクションだと思っていいでしょう。それぐらいやりすぎ感がすごいし、リアリティーはありません。

おそらく事実の箇所は、連続殺人犯を捕まえるために、警察とやくざが情報交換をし、なにかしら協力した、ということぐらいなんじゃないかなぁ。

なんせやくざが警察を平気で殴ったりしていて、それでも全くお咎めなし、という世界のお話なので漫画のような感覚で見たほうがいいかもしれません。

やくざの組長がある日、路上で刺され、復讐するために警察と協力しながら犯人を追いかけていくんですが、果たして犯人を捕まえるのは警察が先か、あるいはやくざが先か、といったところが見所になっていて、終盤に真犯人が登場するような捻りは特にありませんでした。

結構早い時間帯で犯人の顔も明らかになるので、犯人捜しストーリーでありながら、誰が犯人かという謎解き要素もありません。

犯人の身元が割れたらあとはとにかく人数を集めて包囲網を張って、走って追いかけたり、カーチェイスしたり、といった具合に一事が万事筋肉と根性に基づいています。

しかしながらリアリティーはない一方で韓国人俳優のいかつさや好演のおかげで楽しい映画にはなっています。

韓国のシュワルツェネッガー、マ・ドンソクは今回も体を張ったアクションを披露していました。相変わらずアクションシーンにおいてはカメラ映えするし、普通に強そうだから彼が複数の相手を同時にぶっ飛ばしても嘘っぽくならないのがいいですね。

知らなかったんですが、マ・ドンソクって韓国生まれでアメリカに移住した韓国系アメリカ人なんだってね。

すでにマーベル映画に出演することが決まっているそうだし、今後はハリウッドでも人気出そうですね。

ハリウッドにおけるアジア系のアクション俳優っていったらこれまでは細くて小さい人たちばかりだったけど、マ・ドンソクはそのイメージを一新するものを持ってますね。

最近ちょっと韓国映画に出すぎな感じがするので、そろそろ拠点を変えるのもいいかもしれませんね。

さて、そんなマ・ドンソクですが、本作の役はやくざの組長という設定になっていて、正直あまりはまっていませんでした。組長というより、見た目からして組長の用心棒タイプだよね。

ギャングのリーダーとかなら分かるんだけど、やくざ組織のトップが常に最前線で戦うなんてまさに漫画の世界じゃないですか。

対するシリアルキラーを演じたキム・ソンギュはぶっ飛んだ感じが出ていて素晴らしかったです。まるで痛みを感じないかのように殴られようが刺されようがずっとニヤニヤしているのとか不気味でしたね。

刑務所内でやくざの組長とシリアルキラーが再会する、というラストのオチはギャグでした。

どんな権限があって警察が捕まえた男が行く刑務所を選べるんだよって話だし、組長も組長で、あれ以上罪を重ねたらそれこそ娑婆に出てこれなくなっちゃうじゃん。復讐するにしても組長自らやらないと気が済まないって、もはやあの組長には舎弟とかいらないよね。

コメント

  1. 通りすがり より:

    韓国の犯罪映画は「娯楽性」を忘れないのが美点だと思う。
    日本の犯罪映画って、中高生向けのTVドラマみたいなものか、変な真面目さから娯楽性を排した「下手糞な文学風」みたいなのが大半。
    ただ、この作品に関して言うと、正直マ・ドンソクのあの芸風は飽きて来た。

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