ワイルド・ローズはダメ人間のサクセスストーリー!感想とネタバレ

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二児の母が歌手になることを夢見て暴走する、嘘っぽいサクセスストーリー。リアリティーがなさすぎです。33点

ワイルド・ローズのあらすじ

『ワイルド・ローズ』日本語字幕付き海外予告編

スコットランドのグラスゴー出身のローズ・リン・ハーランは麻薬の密輸で逮捕され、1年の刑期を終えて晴れて出所した。彼女は二人の子供のところへと向かったが、息子と娘は空白の期間の分、成長した一方で自分たちから長い間母親に対して不信感を募らせていた。

ローズ・リン・ハーランが刑務所にいる間、彼女の母親が二人の子供の面倒を見ていた。そのため二人は母親よりも祖母のほうに信頼を寄せていた。

ローズ・リン・ハーランは娑婆に帰ってきてからも、安定した仕事に就く気はなかった。彼女はカントリーシンガーになることを夢見ていたからだ。というよりローズ・リン・ハーランにできることといえば、それぐらいしかなかった。

しかし母親は大反対だった。子供たちのために定職に就くべきだと言ったが、ローズ・リン・ハーランは聞く耳を持たなかった。

やがてローズ・リン・ハーランは裕福なスザンナの家の掃除婦として働くことにする。ローズ・リン・ハーランがカウントリーの歌手だと知ると、スザンナはとても協力的になってくれた。

ある日、ローズ・リン・ハーランはカントリーで成功するために聖地であるアメリカのナッシュビルに行きたい、とスザンナに語った。そのためのお金を工面してくれないかとスザンナに頼んだが、さすがにそれは受け入れてもらえなかった。

その代わり、スザンナは彼女の誕生パーティーで招待客の前で演奏したらどうかと提案する。そして招待客からカンパを募り、ナッシュビルに行くための資金にしたらいいと言ってくれた。

ところが誕生日パーティー当日、ローズ・リン・ハーランは不運に見舞われ、ボロボロの精神状態でパーティー会場へとたどり着くのだった。

ワイルド・ローズのキャスト

  • ジェシー・バックリー
  • ジュリー・ウォルターズ
  • ソフィー・オコネドー
  • ジェイミー・シーヴェス
  • クレイグ・パーキンソン
  • ジェームズ・ハークネス

ワイルド・ローズの感想と評価

イントゥ・ザ・スカイ・気球で未来を変えたふたり」のトム・ハーパー監督による、カントリーミュージシャンを志すシングルマザーのヒロインをつづった音楽ドラマ。ヒロインがポンコツすぎて、歌が心に全く響かなかったです。

物語は、トラブルメーカーのシングルマザーのローズ・リンが刑務所を出てきたところからスタートします。

彼女がまず向かったのは男のところで、セックスしてすっきりしてから、やっと子供がいる実家に帰ります。

そのことからもローズ・リンにとっては子供の優先順位がかなり低いのが分かりますね。

当然、子供たちもそれに気づき、久々に母親が家に帰ってきてもぎくしゃくしたままでした。

出所後もローズ・リンは子供たちを母親や友達に預け、自分は自分で音楽の道を進もうとします。

それも元受刑者であり、シングルマザーという経歴を隠しながらカントリーミュージックの期待の新人というポジションで自分を売ろうとします。

結局、とりあえずお金を稼ぐために掃除婦になったローズ・リンは仕事先のスザンナに歌の才能を見込まれ、気に入られます。

するとあろうことか、カントリーミュージックの聖地であるナッシュビルに行きたいからお金をくれ、などと言い出すのです。

働き始めてまもない奴が、どうしたら雇い主にそんなお願いができるのか分からないんですよ。ダメもとで言っちゃえっていう精神性なのか、基本相手のこと何も考えてないですよね。

ローズ・リンにそんなことを言われてもスザンナは不信感を募らせることなく親切のままで、有名ラジオDJとコンタクト取ってくれたり、誕生日パーティーで招待客からカンパを募ってくれたり、となにかと助けてくれるんですが、ローズ・リンはびしっと決めるべきところで必ず何かやらかすので見ていてイライラしました。

普段もちゃらんぽらんで、歌うときもいい加減って誰が応援するんだよ。

良く言えば、夢を叶えるために子供を犠牲にし、なりふり構わずがむしゃらに頑張っているシングルマザーとなるんでしょう。

しかし僕には自分勝手で、無責任で、無計画で、他人任せの典型的なダメ人間にしか思えなかったですね。そういう背景を知ったうえで、彼女の歌を聞いたらどんなに歌詞がよかろうともう頭に入ってこないですね。

まるで浮気性の男が一途なラブソングを歌っているみたいな感じで、ちゃんちゃらおかしいじゃないですか。図太い根性してるから、あれでも平気で家族愛とかについて歌いだしそうだし、見ていてハラハラしました。

これでも結局はカントリーシンガーとしては目が出ませんでしたっていうオチなら、まだ意外性があったんですけどね。

にも関わらず最後は経緯をすっ飛ばして、大舞台で演奏しているシーンで終わっちゃうし、あんなに大勢の客を集めるために一体なにをしたんだよって思っちゃいました。成功までの奮闘劇だったのに、そこを描かないと意味ないじゃん。

ナッシュビルに行ったのも何の意味があったのかね。やっぱり地元が大事だわ、ってことを知るためにわざわざ外国に行ったんでしょうか。

「私、アメリカに行って夢叶えてくる!」って意気込んでたのに「やっぱり自分の国が一番だって気づいた」みたいな奴たまにいるよね。そもそもの論点がずれてるんですよ。

演奏も一度もしてないし、ライマン公会堂で誰もいない舞台に上がって許可なく歌っただけで満足しちゃうんだから志低すぎだろ。お母さんに金返せよ。

それで地元に帰ってきたらアッという前にスターになってるって、どんな夢物語だよ。

コメント

  1. 通りすがり より:

    「社会派ドラマ=ダメ人間を描く」みたいに勘違いしている奴は、どこの国にもいるんだなぁ、と。
    リクエストで、SF映画の「アド・アストラ」を扱っていただけたら嬉しいです。自分的には科学考証も何もないクソ映画だと思うのですが、「本格SF」とか絶賛する向きもあるので、是非映画男さんに斬っていただきたいです。

    • 映画男映画男 より:

      リクエストありがとうございます。毎回コメントしていただいているようなのでできればハンドルネームを「通りすがり」からほかのものにしていだけませんか。ほかの多くの人も「通りすがり」を使うので、区別するためにもお願いします。