Fukushima 50は佐藤浩市が暑苦しい!感想と評価

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見れない映画じゃないけど、わざとらしい口論や怒鳴り合いが続く、ベタな演出に終始する作品です。48点

Fukushima 50のあらすじ

映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)予告編

2011年3月11日、東日本をマグニチュード9.0の大地震が襲った。さらに地震によって発生した大津波が、福島第一原子力発電所にまで到達。これによって電源を失った福島第一原子力発電所は原子炉を冷やせなくなり、メルトダウンするのも時間の問題だった。

様々な情報が交差するせいで、現場にいる伊崎利夫当直長をはじめとする作業員たちは混乱に陥る。さらに官邸からの的外れな指示や命令にも対応しなければならなかった。

刻一刻と迫るタイムリミット。作業員たちに残された解決策はベントと呼ばれる、放射性物質を含む気体を放出する世界で前例のない手段だった。

Fukushima 50のキャスト

  • 佐藤浩市
  • 渡辺謙
  • 吉岡秀
  • 緒形直人
  • 火野正平
  • 平田満
  • 萩原聖人
  • 吉岡里帆
  • 富田靖子
  • 佐野史郎
  • 安田成美

Fukushima 50の感想と評価

「沈まぬ太陽」の若松節朗監督による、東日本大震災による原発事故をテーマにした実話ベースの人間ドラマ。ノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」の映画化です。

前半は、登場人物たちがギャーギャー怒鳴り合ってるだけなのに対し、後半からやけに湿っぽくなっていくのが特徴で、日本を救うために命がけて作業をした東電作業員を英雄として描いた作品です。

原発映画ということで、「チェルノブイリ」と比較されたりもしますが、さすがに比較の対象にならないです。

事実と違う、といった意見や、政治的プロパガンダだ、といった意見などがあり、賛否両論が沸き起こっているようですね。

反対派の多くは、劇中、東電に対して不都合なことが語られていなかったこと また、原発事故を美談としたことに対する嫌悪感を抱いたのではないでしょうか。

一方、賛成派は、単純に感動した。泣いた。たくさんの人に見て欲しい、といった感情を動かされてた人達でしょう。

僕の場合、そのどちらでもなかったですね。特別な嫌悪感も抱かなかったし、特に心動かされることもありませんでした。

まず、フィクションに事実と違うとか言うこと自体がナンセンスですね。実話ベースってあくまでも実話を基にしているだけだから。まあ、確かに事故で誰も死んでないことになってるなど、若干やりすぎの部分はありますよ。

でもそれよりも大事なのは作られた世界の中でリアリティーがあるかどうかと、内容が面白いかどうかなんですよ。まあ、この映画の場合、両方とも微妙だったけど。

リアリティーに関しては下手な演出と型はまった俳優たちの演技がぶち壊していました。

面白さについては、まあ最後までは見れるレベルだったかなぁ、といった感じです。途中、必然性のない回想シーンが邪魔してきたり、アメリカ政府のいい話が入ってきたり、ところどころカットすべき点が目につきました。

アメリカ軍のトモダチ作戦の下りいりますかね? 原発事故と関係ないじゃん。あのエピソードを披露したがためにちょくちょくアメリカ大使とか軍が入ってくるって無駄じゃない?

無駄といえば、突然誰かが昔を思い出す一連のシーンも無駄でした。パニック映画はテンポが重要なのに、回想シーンでいつも一休み入るんですよね。

挙句の果てには東電の職員たちが、腹減ったから休憩しようとか言い出したり、そりゃあ現場も休憩も必要だけど、映画の中にあれを入れたらリズムを乱すだけだよね。

ストーリーに関してはあまりにベタな英雄劇に仕上がっていて、とても感動できる代物ではなかったです。

そもそも自分たちが安全を妄信して作った原発が事故を起こして、修復するだけの自業自得ストーリーなので、それを自己犠牲みたいに言われてもね。放火魔が「頑張って火を消しておきましたんで」っていうようなもんだろ。

どうせなら、危険な作業をする人を立候補させるシーンでは、ダチョウ俱楽部の上島竜兵を登場させてもらいたかったですね。「俺が行きます!」って。

この映画って「シン・ゴジラ」と同じ構造でできてますよね。大事件が起こる>国民がパニックに陥る>会議室がざわ付く、基本それだけです。

いわばゴジラのいないゴジラ映画なんですよ。ではゴジラの代わりに誰が出てくるかといえば、佐藤浩市です。暑苦しさではゴジラに匹敵するんじゃないでしょうか。

この映画の佐藤浩市は「感染列島」の佐藤浩市の演技と全く同じで、役名と職業が変わっただけです。また渡辺謙も「沈まぬ太陽」の渡辺謙と全く同じだし、二人にかぎらず、日本人俳優のパニック映画の演技がひどすぎるんですよ。

中でもぶっちぎりの大根役者ぶりを披露していたのがこの人、篠井英介です。

外国人の俳優が日本語のセリフを読まされてるのかと思うほど、全セリフフル棒読みって前代未聞じゃないですかね。

俳優たちが下手なのか、監督による指導なのかは難しいところだけど、登場人物は終始、無意味に怒鳴り合ってるだけで、何を言ってるのかほとんど聞き取れません。挙句の果てにはマスクつけながら喋り出すし、それなら字幕入れろって。

パニックの演出の仕方がとにかくやかましいんですよね。青春映画かよって。海外のパニック映画でもあんなに現場責任者とかが無駄に叫んだりしないでしょ。地震発生中にウォーとか言わないじゃん。だってそんな場合じゃないもん。

唯一よかったのは安田成美ぐらいですかね。え、なんでかって? 可愛いからに決まってんだろ。

コメント

  1. より:

    ほんとにただ文句を言いたいだけなんですね^^;
    面白かったー色んな人の感想読みたいな〜!と検索かけてたどり着いたのがここで嬉しい人は居るのでしょうか?^^;
    映画は良かったのに検索かけてから気持ちが落ちてしまって残念でした。

  2. 通りすがり より:

    ブログ主さんがご存知かどうかわかりませんが、「原発問題」に関しての作品ならば、講談社から発売されているコミックで「いちえふ~福島第一原子力発電所・労働記」が面白いですよ。
    匿名漫画家が、福島の原発処理事業に応募して内部事情を描いたルポタージュ漫画ですが、淡々と事実だけを描いているので、変に誇張されたドラマ・映画やドキュメンタリーよりも面白いと思います。ただ、基本ルポタージュなので、一般的なマンガの面白さはありませんが。
    左翼界隈の人間が「あれは政府が原発被害を矮小化させる為にお雇い漫画家を雇って書かせたプロパガンダだ!」とかイキっていますが、そもそも原発事故が起きた際の政権は「民主党政権」だったので、どんだけアホなのかと。
    個人的には「フクシマ50」みたいな誇張だらけの再現VTRじみた映画よりも、「いちえふ」みたいな映画撮った方が有意義だと思うんですが。

  3. アオヤンマ より:

    なんかの映画でこれのCMみた瞬間、ふざけたモノを作ったなあ、絶対にみることはないな。と思ったことを思い出しました。
    時間を無駄にせずによかった。