海獣の子供はベタな哲学をドヤる駄作!感想とネタバレ

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褒められるのは絵だけで、ほかに面白い要素が全く見つからない、退屈極まりないアニメ。子供から大人まで眠気を誘う寝落ち確実ムービーです。8点

海獣の子供のあらすじ

【6.7公開】 『海獣の子供』 予告1(『Children of the Sea』 Official trailer 1 )

学校の夏休み、中学生の琉花はハンドボール部の活動中、ほかの生徒を怪我させてしまい、先生からもう来るなと言われ、自分を見失ってしまう。

そんなとき、父親が勤務する水族館に遊びに行くと、そこで偶然にもジュゴンに育てられた少年、海と出会う。

海はほかの魚たちを一緒に水槽の中をスイスイと泳いでいた。意気投合した二人は一緒に時間を過ごすようになり、やがて海の兄である空も合流する。

海と空は琉花が持っていない感性を持っていた。その頃、地球には隕石が落ちていた。そして海の生き物が一斉に移動を始めようとしていた。

そんな中、空が呼ばれるように海の中へと消えていく。

海獣の子供のキャスト

  • 芦田愛菜
  • 石橋陽彩
  • 浦上晟周
  • 田中泯
  • 森崎ウィン
  • 稲垣吾郎
  • 蒼井優

海獣の子供の感想と評価

ドラえもんの映画などで知られる渡辺歩監督による、サブサブファンタジーアニメーション。五十嵐大介の同名漫画の映画化です。

登場人物たちが終始湿っぽく、哲学染みたことを言うだけの自己満足の代表例みたいな作品です。

成立していない会話のオンパレードで、とても日本人が日本語を話しているとは思えないです。辻褄の合う展開も皆無で、ストーリーにつながりが全くないです。

いかにも楽しめた視聴者がそうじゃなかった人に上から目線で解説してきそうなマウンティングの材料に使われそうなタイプの駄作ですね。

大したストーリー性がないアニメに限って、世界がどうとか、宇宙がどうか、海がどうとか、とにかく大きなスケールで物事を語りたがる傾向にありますよね。

それとダメな日本のアニメ映画って現実とファンタジーのバランスが悪いんですよ。

物語はヒロインの中学生の琉花が部活でトラブルを起こすところから本題に入っていきます。そこまではどこにでもある中学生の日常の風景が流れます。

ところが琉花が水族館に行って、不思議な少年、海(うみ)と出会ってから雰囲気が一転します。なぜなら海はジュゴンに育てられた少年で、ほかの魚たちと同様にスイスイ泳げる海獣だからです。

その時点でまず言いたいのは、人間の子供がジュゴンになんて育てられないから。どんだけジュゴンが水泳の教え方上手いのか知らないけど、あいつらと行動を共にしてたら海の中で即死だから。

なにをさもオオカミに育てられた子供のノリで、当然のごとくとんでもない奇人を紹介しちゃってんだよ。それをすぐに受け入れちゃってる琉花もどうかしちゃってるだろ。

あのね、オオカミに育てられた少年は実在したし、あくまでも陸で生活してるからいいんですよ。それを人間の身体能力を無視して話を進めるなよ。

それぐらいぶっ飛んだファンタジーの世界のお話をしますっていうなら、そもそも学校の部活とか、夏休みとか、水族館とか、想像から現実に引き戻すような人間社会の要素を持ってくるなよ。なにが海は皮膚が極端に乾燥に弱いんですだよ。その説明いる?

どうせならとことんファンタジーで勝負すればいいじゃん。海がジュゴンに育てられたんなら、琉花はインコに育てられたとかにしないと。それで初めて二人が意気投合して、すぐに仲良くなることに辻褄が出てくるんですよ。「あ、あなたはジュゴンに?実は私の両親はインコなんですよ」っていうね。そうじゃなしになんで普通の中学生がジュゴンの子供と付き合うんだよ。

また、ジュゴンに育てられた子供たちが洋服を着て、水槽の中で泳いでるのが間抜けでしょうがないですね。ジュゴンにも羞恥心あるのかよ。

あのジュゴンボーイたちはなんでもフィリピンの沖合で発見されたんだって。それなら日本語喋るのおかしくない? 百歩譲ってタガログ語だろ。なんで日本の水族館が引き取っちゃってるのかも謎だし、早くフィリピンのお母さんのところに返せよ。

登場人物全員が哲学に強いのがうざいですね。大人が生命とは何か、とか言うならまだしも、ほとんど教育を受けていないはずのジュゴンボーイたちまで延々と、海や宇宙に対して論じてるからね。

登場キャラクターがもれなく滑ってるのも珍しいですね。一番のどん滑りをしているのは、長髪の男だか女だか分からない海洋学者のアングラードで、彼の口から出る名言、名セリフが数が半端じゃないです。

「上にも下にも天野川だ」

「まるで命のゆりかごだ」

「もしかしたら僕たちの住むこの世界は、新海が埋め尽くす無数の貝が吐き出す夢なのかもしれない」

言うことが全然、学者じゃなくない? ただのキザ男じゃんか。あいつが学会でどんな話するのか気になるね。

一番の問題シーンは、ジュゴンボーイの空が、ヒロインの琉花に口移しで、隕石を渡す下りです。

完全なるセクハラもさることながら、いきなりキスされた琉花が「隕石をお前に渡すことにした」と空から言われた瞬間、キスされたことを忘れて、隕石の話をしだすのが笑えますね。隕石ってそんなに話題性強いのかよ。

ラストのごちゃごちゃ感とグダグダ感は、視聴者を敵に回してるといってもいいでしょう。

作り手にとってはあれこそが見せ場なんでしょうが、散々宇宙だなんだいって、行きつく先が「宇宙も人間も同じ物質でできている」とか、「人間も自然や宇宙の一部だ」みたいなベタな思想をさもオリジナルアイデアかのように語ってるのが痛いです。美大生によくいるよ、ああいう奴ら。

コメント

  1. てるき より:

    僕も内容まったく覚えてません、主人公がハンドボール部なのすら忘れてました。
    深読みバ○ファンが多そうだし、外出自粛ストレスでコメ欄大荒れの予感がしますね…笑

  2. イズオカ より:

    自分も同じ様に感じました、なんと言うか場面の展開の仕方が突然ですし現実なのか妄想なのかすらよく分からない状況に困惑したのを覚えています…

    原作のマンガを読んでいればだいぶ理解出来る気もしましたけれど読む気も起きませんでした笑

  3. 通りすがり より:

    劇場で観ると映像美だけは凄かったんですよ、話の内容はまあアレですけれど…。
    何つーか、例えて言うなら、受け売りの「美術論」とか「世界論」をドヤ顔で語りまくる凄い美人の美大生女子とデートしてる様な映画というか。
    相手の話には「うん、うん、なるほどね」「へぇ、そうなんだ」とか適当に相槌内ながら綺麗な顔だけ観賞していればいいような。

  4. yerr より:

    以前に原作を読んだことあり、映画はまだ観ておりません。
    内容は同じく薄いです。笑
    この作者の作品はほとんどこのようなスタイルです。

    「絵」はとても魅力的でした。