失くした体はシュールでつまらないフランスアニメ!感想とネタバレ

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大人向け、というかフランス人向けに作られたフランス発アニメーション。ストーリーより、雰囲気でゴリ押ししている感があって、ポイントが分かりずらい映画です。32点(100点満点)

失くした体のあらすじ

『失くした体』予告編 – Netflix

病院のラボに保管されていた人間の手がある日、袋を破って病院を抜け出し、自分の体を探しに行く。手は危険の多い街中をさまよいながらも持ち主のところへなんとか向かおうとする。

ナオフェルは少年時代、ピアニストと宇宙飛行士になるのが夢だった。テープレコーダーを買ってもらった彼は日常の音を録音するのが楽しみの一つだった。

ところがナオフェルが自動車の中で音を録音していると、父親の運転する車は交通事故を起こしてしまい、両親は亡くなってしまう。

大人になったナオフェルはピザの宅配をしていた。しかし毎日のように宅配の時間に間に合わず、店に損失を出していた。

ある日、ナオフェルが女性の家に配達に行くと、遅れてきたナオフェルに対し、女性はインターフォン越しに不機嫌な感じに応じた。

ナオフェルは配達中にトラブルに遭い、せっかく持ってきたピザはぐちゃぐちゃになっていた。彼は仕方なくピザを女性客に渡すのを諦めて帰ることにする。

しかし不憫に思った女性客はインターフォン越しにナオフェルと長話をした。女性はガブリエルといった。

ガブリエルに親近感を覚えたナオフェルは後日、色んな手段を使って彼女に会いに行こうとする。

失くした体のキャスト

  • ハキム・ファリス
  • ヴィクトワール・デュボワ
  • パトリック・ダスンサオ

失くした体の感想と評価

ジェレミー・クラパン監督による、シュールで芸術路線のフランスアニメ。2020年アカデミー賞の長編アニメーション賞のノミネート作品です。

結論からいうと、ストーリー性がさほどなく、絵も平凡で、特にテーマを感じられない退屈な映画でした。

切断された手が一人で歩き出すというところからも分かるように、やたらと世界観をシュールにしていて、最初から最後まで芸術を狙い過ぎた感がありますね。

家族ドラマにしたいのか、恋愛ドラマにしたいのか、あるいは主人公の孤独を描きたいのか、どっちつかずで終始話にまとまりがありません。

なにより鼻につくのが、主人公ナオフェルが変にキザだという点ですね。彼自身内気でオタクっぽいキャラなのか、または女性慣れしてるのか、よく分からない性格でした。

ナオフェルはピザの宅配中に知り合った女性客ガブリエルに恋をし、彼女を積極的に探し出すのですが、いざの職場の図書館に行くと、トイレで挨拶の予行練習をしたりするヘタレぶりを吐露します。

そうかと思うと、いざガブリエルと仲良しになると、まるで余裕ぶっこいて彼女と接するのが笑えます。

一番寒々しいシーンは、ナオフェルがガブリエルの気を引こうと彼女の働く図書館に行き、北極について熱弁するところですかね。

「目を閉じるんだ。こうやって耳に手を当てて、ゆっくり押すんだ。代わりばんこに優しく。上手くやると、雪の中を歩いてるみたいになるんだ」

これを図書館で本を借りる列の先頭でやってしまうんですよ。後ろに人が並んでいるのに、こんなこと言える奴って、フランス人でも相当痛い奴か、キザな奴かのどっちかじゃないかな。

どうせキザにするんだったら、せめてナオフェルとガブリエルの恋物語を成立させないと駄目ですよね。それなのにナオフェルは、最後の最後のいいところで大失態を犯し、ストーカー扱いされちゃうし、ゴール決めずに終わっちゃうからね。

それで自暴自棄になって、職場でヘマをして片手を失い、独りで歩いていた手と話がつながっていく、というオチになっていました。

どういうわけか片手を失った後、主人公がどう生きていくのかっていうことはあまり描かないんだね。

過去の回想シーンにしても、いたずらに少年時代を思い出していただけで、宇宙飛行士に憧れていたとか、ピアニストになりたかったとか、大人になってから何も関係ないじゃん。

これが実写ならまだフランス映画らしいなぁ、シュールだなぁ、という感想にもなりそうなもんだけど、アニメにするかなあっていう話ですね。

これじゃあ子どもどころか大人までとっつきにくいじゃないですか。フランス人はアニメだろうと、やっぱり抽象的な映画を作るんですねぇ。エンディングのときに「え?これで終わり?」って思ってしまうのが、ほかのよく分からないフランス映画とまるで同じなんですよ。

唯一評価に値するのがBGMでしょう。要所要所ではなかなか格好いい音楽が流れます。

Dan Levy – J'ai Perdu Mon Corps – I Lost My Body Soundtrack

ただ、BGMがドラマチックなのに対し、ストーリー性があまりないので、それほど絵と音楽がマッチしていたとはいいがたいですね。音楽が恰好いいだけのBGM。

また、一番の驚きはこの映画がアカデミー賞にノミネートされたことですかね。どう見てもアメリカ人向き、アカデミー賞向きじゃないよね。カンヌ映画祭とかならわかるんだけど。

だってこれが「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」と「トイ・ストーリー4」と肩並べてるのおかしくない? ノミネート作品に統一感なさすぎでしょ。

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