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ミッドサマーは儀式が長くて怖くない!感想とネタバレ

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この記事は 約5 分で読めます。

前作が良かっただけに、期待を大きく下回った心理ホラー映画。まあまあ見れるけど、それほど怖くないのが残念ですね。48点(100点満点)

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ミッドサマーのあらすじ

ダニとクリスチャンの二人は4年以上付き合っているせいもあり倦怠期を迎えていた。特にダニは精神的に不安定で一日に何度も電話をかけてきてはクリスチャンを悩ますことが多かった。

友人たちは早く別れたほうがいいと助言するが、クリスチャンはなかなかできずにいた。

そんなある日、ダニの妹が自動車の排気ガスを吸い込み自殺してしまう。妹は両親まで巻き添えにした。

同じ頃、クリスチャンは友人たちとスウェーデンに旅行することを決めていた。ダニにそのことを知らせなかったせいでダニは気分が悪くした。それを見てクリスチャンは仕方なく彼女を誘うと、彼女も一緒に来るという。

スウェーデンのハルガでは90年に一度開催される特別なイベント、夏至祭が開かれようとしていた。クリスチャンの友人、ペレはそこのコミューン出身で、彼らにぜひイベントを見学してもらいたがっていた。

コミューンに着くと、クリスチャンたちはペレの兄弟やコミューンの人々を紹介された。着いてすぐにマジックマッシュルームを渡され、さっそくみんなはハイになった。

そこは午後9時になっても空が暗くならない白夜の地域で、大自然の中、子供や大人たちが白い衣装に身を包み、歌ったり踊ったりしながらのんびり時間を過ごしていた。

ところがコミューンに儀式に参加していくうちにクリスチャンたちは次々と異様な光景を目にするようになる。

ミッドサマーのキャスト

  • フローレンス・ピュー
  • ジャック・レイナー
  • ウィリアム・ジャクソン・ハーパー
  • ウィル・ポールター
  • ヴィルヘルム・ブロングレン
  • アーチー・マデクウィ
  • エローラ・トルキア
  • ビョルン・アンドレセン

ミッドサマーの感想

読者のNomadさんのリクエストです。ありがとうございます。

ヘレディタリー/継承」で世界中のホラーファンをあっと言わせた、アリ・アスター監督による、カルト集団の儀式をテーマにした明るいホラー。「ヘレディタリー/継承」と比べると、怖さはかなり控え目で、またエンタメ度も低いです。

明るいホラーとは、暗闇を全く使わない、という意味での明るさを指します。白夜の真夏のスウェーデンが舞台だけに本来ホラー映画で見せ場として使われる恐怖シーンや出来事が終始明るい空の下で起こるのです。

そのため絵的にものすごく開放感があるせいか、どうしてもホラーとしての緊張感に欠けてしまい、あまり怖さはなかったです。

ストーリーはとてもシンプルで、アメリカの若者がスウェーデン人の友人に誘われるスウェーデンに旅行に行き、彼のコミューンの儀式に参加してしまったことで、あれよあれよという間に生贄にされてしまう、というものです。

要するに、まともな人間だと思っていた親しい人間が実はやばい奴らの一員だった、という内容です。

監督は違いますが、ストーリーの流れは、恋人に誘われ、彼女の実家に旅行したら、人身売買されてしまう「ゲット・アウト」の流れと似ていますね。「ヘレディタリー/継承」との共通点はカルト教団の儀式という点ですかね。

突っ込みどころも多く、そもそも変なコミューンだなあ、と思った時点でさっさと逃げようっていう話ですよね。異常な儀式を見せられて、発狂してるくせになぜか一泊しちゃってるからね。

友達が一人、また一人といなくなっていくのに誰もそんなに気にしてる風でもないし、ダニなんてダンスコンペに出場したりして楽しんじゃってるし。

あの平和な雰囲気に騙されて、なかなか恐怖の実感が湧かない、という演出なんでしょうか。別に監禁されているわけでもないし、いつでも逃げられそうな雰囲気があるせいか、登場人物たちの恐怖がこちらにほとんど伝わって来なかったです。

あるいは、登場人物たちもそれほど恐怖という恐怖を感じていなかった、とも考えられそうで、知らない間に洗脳させられ、気づいた時にはコミューンに従ってしまう様子がホラーなのでしょうか。

いずれにしても挑戦的なホラー映画ではありますね。絶叫、密室、暗闇、殺人鬼といったベタな要素を全部排除してるんだから。

ただ、それにしても儀式のシーンが長いですね。映画自体も2時間半もあるし、そのくせキャラクターのバックグランドにはほとんど触れず、7割ぐらい儀式のシーンに使ってるんですよ。

日本も含め世界中に奇妙な祭りは存在するので、その一つというような感覚で見れば興味深いかもしれません。

しかしあんな過激なことを狭いスウェーデンの国でやったら、すぐに噂が広まって公になるだろって思うし、あんなコミューンがボランティア精神と自給自足だけで成り立つはずないだろっていうリアリティーのなさはぬぐえないですね。みんな英語を話せるし、教育水準もかなり高そうだし、どんなコミューンだよって。

交尾の儀式には笑いました。クリスチャンがコミューンの女の子に気に入られて、よく分からない飲み物を飲まされ、部屋の中に行くと、そこには10人ぐらいの裸の女たちが歌を歌って出迎えてくれて、部屋の真ん中にお目当ての女の子が待っている、という漫画のような設定になっていました。

交尾の最中、ほかの女たちは歌や喘ぎ声だけで参加し、親切にもおばあちゃんがクリスチャンのケツを押して挿入を助けてあげる、という始末です。あんな状況で起つわけねえだろって思っては爆笑しちゃいました。

ミッドサマーのネタバレ

交尾を終えたクリスチャンは正気に取り戻し、裸のまま部屋を飛び出します。そこで姿を消していた友人の死体を次々と見つけ、これはやばいと思ったところでコミューンのメンバーに変な薬をかけられ、意識を失ってしまいます。

そして最後はほかのコミューンの数人のメンバーと共に悪魔祓いのいけにえにされてしまい、クリスチャンはダニの目の前で焼かれてしまう、というオチになっていました。

洗脳されたダニをそれを見て、笑顔にすらなっていましたね。どんだけ逝っちゃってんだよ、お前は。

コメント

  1. Nomad より:

    リクエスト応答ありがとうございます
    全編明るい場所でのホラー映画っていうのが新鮮で日本公開を非常に楽しみにしてる身です。へレディタリーが家族をテーマにした映画なのに対し、今回は恋人をテーマにした映画と、監督自身がインタビューで語っていたので、すごく興味を惹かれました。へレディタリーでは宗教的なものは物語の多くあるうちの一要素として描かれていましたが、今作では宗教自体が大々的にフィーチャーされているんですね。ちなみにアスター監督は今作以降はホラーを撮る気は無いそうです。こんなクセの強いのを二本続けて出したあと、真面目な映画取れるのかな?
    そしてどうやら現在アメリカではディレクターズカット版(171分!)が限定公開されているそうです。生き地獄ですね。

    • 映画男 より:

      リクエストありがとうございました。この映画、恋人同士で見たら別れてしまう、breakupムービーって言われてるらしいですね。かなり長いんで、これ以上のディレクターズカット版はきつそうですねぇ。

  2. 通りすがり より:

    「あんな状況で勃つわけねーだろ。」←全世界の男の声を代弁している。
    確かに、「ヘレディタリー」に比べると冗長ですね、ゴアな死体描写も敢えて比較するとTVドラマの「ハンニバル」の方がアート性を感じるグロ美しい感じがしました。
    あと、脚本的に気になったのは、①「村の禁忌を破ったから殺された」のか「最初から生贄として村に誘い込まれた」のかという点です。何か物語終盤では②と思わせる様なセリフが村人から出ていましたが、最初から殺すつもりなら、別に聖典の写真撮らせるとかにあんな抵抗示す必要も無かったんじゃないかと?

  3. もんもんもん より:

    こんにちわ。
    今日観てきました。
    なんでやねん!と突っ込みたくなるシーンも多々ありで…
    誘導役はこういう人たちの性質をちゃんとわかって連れてくるんだなぁと。
    とにかく私にはイライラする映画でした。
    すでに早い段階から村にミサイル打ち込みたくなりました。
    ただ感情のおもむくままのなんの感想にもなってないコメントでごめんなさい><

  4. 通りすがり より:

    監督は「(ヒロインの)ダニーに感情移入して彼女の視点で観て欲しい」とか言っていますけど、向精神薬常用している上に村に着いたら速攻ドラッグ茶飲まされてヘベレケになってる女に感情移入って、どうやってしろと?

  5. 通りすがり より:

    何かこの映画に引っかかるものがあって、2回観にいきましたが、2回目にようやく悟りました。監督はメタファーを過剰に多用して「インテリ・ホラー」的な物を作ろうとしたみたいですが、ぶっちゃけ失敗して単なる「雰囲気ホラー」になってしまっているんじゃないかと。
    要するに、ホラー版の「かもめ食堂」。

  6. オレンジモンキー より:

    こちらの批評を見てから映画館に行くべきでした。
    今日映画館のレイトショーで観てしまいましたが、怖いとか怖くない以前に意味が理解できなかったし、批評の通り儀式が長すぎて寝てしまいした。
    正直言って自分はクレヨンしんちゃんの映画の方が楽しめたと思う。

    • 映画男 より:

      手放しで評価している人が多いので、期待しちゃいますよね。映画館に行く前に伝えられなくて残念です。次映画行く時はこちらでぜひ調べてからお願いしますね。

  7. 通りすがり より:

    ぶっちゃけ、褒められるのは「村」の描写よりも、妹のガス心中からタイトルに入っていくあの序盤の流れの上手さだけですね。
    ホラーとしては、崖からの投身自殺&死体シーンのグロ描写が頂点で、そこから先はダラダラ展開で締まりがない。
    園子音監督の「冷たい熱帯魚」も風呂場での死体処理シーンが恐怖ピークで、終盤に向かってグダッていく傾向はありましたが、あちらはでんでん演じる殺人鬼の存在感が観客の目を引きとどめる効果があったのに対し、「ミッドサマー」にはでんでんが欠けていたと思います。

  8. ブルージャスミン より:

    配信が無料解禁になったので見ました!なんかあまり怖くない、むしろ後から思い出すと笑っちゃう箇所が幾つかあって、やはり明るい解放感のある場所のせいかなあと。
    崖のシーン、老人のビョルンアンドルセン(!)がうまく石に落ちないでブーイングみたいの起きてるし、そのあと杵でやられるし、酷い最後でしたけど、なんかあとから思い出すと可笑しいんですよ。
    あと両親を亡くしたペレって人いましたが、炎に焼かれたって、最後の生贄のシーンみたいにやられたのかなって思いました。

  9. なまにく より:

    ネトフリのサムネイル画面で主人公の泣き顔をみた時点で、
    これはウザそうな主人公だぞ、と予感はしてましたが、バチクソイライラ映画でしたね。
    家族を亡くした主人公には同情すべきなのになぜだろう。
    どちらかというと「だるい女と別れたがってるのに身内に不幸があったもんだから、捨てられなくなった」彼氏に同情しました。

    ただ、「年をとったら能動的に死を選ぶ」儀式は、不謹慎ながら、こういうのほんとにやればいいのにな、なんて思いました。どんどん生きづらい世の中になりますもんね。
    人生100年、ヘドが出る。

    関係ないことを失礼しました。