全裸監督はヌード満載極上エンタメドラマ!感想とネタバレ

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日本のAV業界の光と闇を描いた18禁エンタメドラマ。笑いあり、セックスシーンあり、ぶっ飛んだエピソードあり、で最初から最後まで楽しめます。74点(100点満点)

全裸監督のあらすじ

『全裸監督』予告編 – Netflix

村西とおるは北海道で、さえない英語教材のセールスマンをしていた。毎月の営業成績は悪く、ノルマを到達できず、上司からは首を宣言されていた。

そんなときトップセールスマンの先輩に付き切りでノウハウを教えてもらうことにする。すると、見る見るうちに成績が上がり、たちまちトップの座についた。

ところが景気が良くなったのもつかの間、妻の浮気現場に遭遇し、会社では何者かが売り上げを持ち逃げし、会社の経営が傾くなど、不運に見舞われる。

村西とおるは落ち込み、スナックで飲んでいると、ラブホテルで盗撮した8mmビデオを売っている、というトシと出会う。

トシに連れられてラブホテルの盗撮現場に行った村西とおるはエロの世界を知り、ひどく興奮する。

それをきっかけにアダルトビデオ店を回り、8mmビデオとビニ本の販売をすることを思いつく。

英語教材のセールスで身に着けた商才を武器に村西とおるはビニ本の売り上げを驚異的に伸ばし、一気にエロ業界で注目される存在となる。

しかしそれをよく思わない人間もいた。そこでは警察、ライバル会社、やくざなどがひしめきあい、お互いの欲望と利益のための争いが勃発する。

全裸監督のキャスト

  • 山田孝之
  • 満島真之介
  • 森田望智
  • 柄本時生
  • 伊藤沙莉
  • 冨手麻妙
  • 後藤剛範
  • 吉田鋼太郎
  • 板尾創路
  • 余貴美子
  • 小雪
  • 國村隼
  • 玉山鉄二
  • リリー・フランキー
  • 石橋凌

全裸監督の感想と評価

ネットフリックスが贈る「百円の恋」の武正晴監督による、日本のAV業界の一時代を築いた村西とおるの伝記ドラマシリーズ。同名ノンフィクションの実写化です。

しっかりとお金をかけ、豪華キャストを迎え、芸術性とエンタメ性を織り交ぜていて、大分まともなクオリティーに仕上がっています。

ユーモアがあって、AVの絡みシーンも包み隠さず撮っていて、エロスに対する村西とおるの情熱が伝わってくる日本版「ブギーナイツ」ともいえる作品になっていました。

物語の舞台は昭和から平成に移り変わる激動の時代で、当時の日本の文化や歴史をたどりつつ、アダルト業界を描いているのが面白く、また哀愁を感じました。

そもそも村西とおるの人生が題材としては最高で、ぶっ飛んだエピソードのオンパレードになっています。

北海道でエロの道に進み、8mmやビニ本の販売を手掛け、エロ本を売るために自ら書店を購入し、次々と店舗を広げていった経営者的手腕には脱帽します。

さらに書店を経営するだけでなく、印刷所まで買収して自ら撮影や製作まで手掛ける、という発想がすごいです。

エロのためなら法律に反することも厭わず、裏本を自分の店でこっそり販売したり、当時はご法度だった本番行為をビデオ撮影で導入したり、と賛否両論はあるだろうけど、いずれにしてもものすごい度胸してますね。

法律のギリギリのところを攻め、時には罪を犯し、逮捕されてまでその道で成功してやろう、というあのモチベーションは一体どこから来るのでしょうか。

もしかすると、妻に浮気され、家族を失い、捨てるものがなくなったのが大きかったのかもしれませんね。

そんな村西とおるの成功を支えた女性として登場するのがお嬢様育ちのAV女優、黒木香。

黒木香は芸術思考が強く、大学では美術学科で絵を学び、イタリア留学の資金を貯めるためにAV業界に入ってきた変わり者です。

ものすごい性欲の持ち主で、もともと自分のありのままを表現して生きるべきだと感じていた彼女は、村西とおると運命的な出会いを果たします。

そして面接に来た流れで、村西とおる本人と絡み、本番ありの撮影にまで臨んだ一連のシーンはエロさよりもむしろ感動を覚えました。二人のフィーリングがぴったり合ったうえで、黒木香が自らを曝け出す瞬間をカメラがしっかり捉えていましたね。

ブギーナイツ」の日本版のようだと言いましたが、同じアダルト業界でも日本のアダルト業界はモザイクがあったり、それに対して裏ビデオが売られていたり、プロダクションとのしがらみがあったり、やくざが間に絡んでいたり、と日本独自の文化が垣間見れるので、このシリーズは海外でも興味深く見られるんじゃないでしょうか。

男優や女優が前張りを使ってやるシーンとか笑えますね。射精のシーンは注射器に疑似の精液を入れて飛ばすだけ。昔はあれが普通だっただなんて僕が子供のときは想像もしていませんでした。

そんな世界のルールをぶっ壊すには、やはり村西とおるのようなアウトサイダーではないと無理だったのかもしれませんね。

しかし危ない橋を渡りすぎて、ハワイでの撮影後にはFBIに逮捕されて、懲役370年求刑されるっていうのもスケールが違いますね。できればあの下りをもっと詳しく描いて欲しかったなぁ。刑務所内の生活風景とかにも興味あるし。

半日感情の強かった時代背景もあるんでしょうが、なにがどうなって総量刑で370年になるのか、どうしたらそんな重い刑を言い渡されて司法取引で出所できるのか分からなかったです。

それにしても、1億円以上の司法取引費用を仲間がかき集めてくれた、ということからしても、よっぽどカリスマ性や人徳があったんでしょうね。すごいな。

ストーリーの良さもさることながら、演技のレベルも気持ちよく見れるレベルに達していました。テレビ局が作るドラマや邦画の演技はいつもひどいのに、製作が変わるだけでこんなに違うんですね。

山田孝之ばかりが話題になっているけど、僕は満島真之介とやくざの子分役二ノ宮隆太郎が特によかったと思います。

満島真之介は下っ端のチンピラっぽさが出ている一方で、二ノ宮隆太郎は命知らずの鉄砲玉的な威圧感がありましたね。ボスに言われたらそれこそ平気で人も刺しそうな感じがして怖いです。

女性陣も森田望智をはじめ、じゃんじゃんヌードになって思い切りのいい演技をしてました。尊敬します。

ひどかったのは小雪ぐらいで、カメオ出演のわき役俳優たちもみんないい味出していますね。

BGMの使い方も上手かったです。居酒屋の女将と村西とおるが行きずりの仲になるシーンでは、絶妙なタイミングでミスターロンリーがかかります。

ミスター・ ロンリー ~ レターメン

東京進出するときなど、よしやってやるぞ、と村西が決起するシーンでは、ザ・パッセンジャーが流れます。

Iggy Pop – The Passenger

多少同じ曲の使いすぎは気になったけど、映像、演技、音楽のバランスがとてもよく久しぶりに日本の面白いドラマを見たなぁ、という気がします。面白かった。

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