スポンサーリンク

風をつかまえた少年は感動狙いすぎ!感想とネタバレ

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています
この記事は 約4 分で読めます。

ドラマチックにしようとして、大切な部分をカットしまくっているバイオグラフィー。いい話なのに、物足りなさが残る残念な映画です。40点(100点満点)

スポンサーリンク

風をつかまえた少年のあらすじ

アフリカのマラウイのカスングで生まれたウィリアムは、農家の両親の下で育ち、近郊の村ウィンベで貧しい生活を送っていた。

ウィリアムは、独学で学んだ知識をもとに友達や近所の人々のラジオを直して回ったり、ゴミ捨て場をあさっては、部品を取って来たりするのが彼の楽しみだった。

そんなウィリアムは、もっと勉強したいという強い意欲を持っていたが、ある日両親が学費を払えなくなったことから学校に行くのを禁じられてしまう。

しかしウィリアムは、姉と交際している科学の先生に頼み込んで、なんとか図書館を使わせてもらうことにする。そこで学んだのがエンジニアとエネルギー生産のことだった。

やがてウィリアムの村で干ばつによって作物が例年よりも収穫できなくなる事態に陥る。村人たちは、飢えに苦しむようになり、暴動や盗みが多発する。そして多くの村人は、村を去っていった。

ウィリアムは、干ばつで苦しむ村を救おうと、自ら風力発電機を開発しようとする。しかしそれを父親のトライウェルに見せると理解を示さず、猛反対を受けてしまう。それでもウィリアムは決してあきらめなかった。

風をつかまえた少年のキャスト

  • マックスウェル・シンバ
  • キウェテル・イジョフォー
  • アイサ・マイガ
  • リリー・バンダ
  • ジョセフ・マルセル

風をつかまえた少年の感想と評価

それでも夜は明ける」でお馴染みのキウェテル・イジョフォーが監督した実話ベースの人間ドラマ。ウィリアム・カムクワンバの同名ノンフィクションの実写化です。

日本では劇場公開されますが、実はネットフリックスの作品です。海外からは普通にネットフリックスで視聴できるし、日本からも日本語字幕がなくてもいいならVPNを使えば視聴が可能です。

【おすすめVPN】海外、日本、中国等で使うべき無料有料サービス
海外在住で日本のコンテンツが見たい。または日本から海外のコンテンツが見たい、という人のためにおすすめのVPNサービスを無...

若干14歳の賢い少年が村を救うために風力発電を自作し、送水ポンプを動かして畑に水をやるまでを描いた物語で、話としては素晴らしいし、感動的ですが、映画の出来としては、いまいちで大事な場面を省いて感動だけを狙いに行った末に失敗した感があります。

特に少年ウィリアムが風力発電のアイデアを得て、実際に機械を作るまでの下りがざっくりしすぎていて、試行錯誤を重ねてやっとできました、という感じが全くなかったのがダメでした。

むしろちょっと機械をいじったらできちゃったみたいなノリで、製造過程がとても大雑把に描写されていましたね。

それよりもウィリアムの親父がどれだけ頑固かにフォーカスしていて、頭のいい息子のやることをいちいち反対するバカ親父の姿を延々と見るのはきついものがありました。

子供のときに親父の頭が悪いことに気づいてしまう絶望って一体どんなものなんだろう。大人になってからはいいんですよ、まだ笑い話になるから。

でも10代前半の自分が理路整然と解決策を提示しているのに対して、親父が理解できない反動で感情的に拒否する悲しさってないよね。

普段からゴハンもろくに食べてないから、まともな思考ができなくなってるんでしょうね。

子供を学校に行かせるのなんて二の次で、とにかく今日食べるものを確保するのが最優先という生活をしていたら、負のスパイラルから抜け出すのは限りなく不可能に近くなってくるのでしょうか。

そんな中で、ほとんど学校教育を受けたことがない田舎町の少年が本を読んだだけで、風力発電を発明するなんてまさに奇跡ですね。

誰にも教わらなくてもできちゃう天才ってどうやったら生まれて来るんだろう。両親が秀才なら遺伝だと言えそうだけど、全然だからね。突然変異なんですかね。

ウィリアムの場合、両親だけに限らず、村人のほとんどが無教養という環境で現れた天才だから、なおさら理解されず、苦しんだはずです。

アフリカの貧困国の農村だと、それこそ黒魔術だ、魔女だ、といったことを信じてしますレベルだから、実際、ゴミ捨て場をあさって部品を集めるウィリアム・カムクワンバに対して、呪術を掛けられたといった噂が村では流れたようです。

僕だったら、そんな村とっとと出ますけどね。偉いよね、それでも自分の家族と村人を救いたい、という思いを捨てないんだもん。

それも向こうは感謝どころか「なにを訳の分からないことしてんだよ、この野郎!」と逆上してくるんだから、普通だったら救い甲斐がないじゃないですか。頭がいいだけでなく、優しいっていうのがポイントですね。

そんな心優しいウィリアム・カムクワンバの公演はユーチューブでも字幕付きで見れますよ。映画よりもこっちのほうが感動的かも。

コメント